4 COLORS

リリースデータ

メンバー

SPEED5thアルバム。08年の本格再結成後、初のオリジナルアルバム。結果的にSPEEDとしての最終作品(MV集やライブDVDのBlu-ray化などは以降も続いた)。オリジナルは一時再結成していた03年以来。アルバム自体はリテイクベスト『SPEEDLAND-The Premium Best Re Tracks- 』が09年にリリースされ、そこに「あしたの空」が収録されていたが、今作にも再度収録されている。再結成が08年11月。09年にリテイクベストを出し、2010年は3シングルを出したものの、2011年8月のシングル「リトルダンサー」を最後にリリースが無く、1年以上開けていきなり今作がリリースされた。本人稼働のプロモーションを一切行わなかったので発売自体がほとんど話題にならず、トップ10入りも逃す事態となり、アルバムでは最低位、最低売上を更新した。2DVD付にはPVとライブ、DVD付にはPVのみ収録。FC限定盤は2DVD付のライブ映像の方にMC等の追加収録がされている。

前述のように今作リリース時点で本人稼働が無い状態になっており、当然今作を引っ提げてのライブも行われなかった。ツアーは2010年が最後でファンミーティングも2011年に行われたのが最後だった。今作リリース後はメンバーの結婚や、いつの間にか新垣が事務所を辞めてしまっていたりと、特に解散宣言も無いままに活動停止状態となった。2015年には島袋寛子と今井絵理子がERIHIROを結成してシングル1枚をリリースしたが、2016年に今井が参議院議員立候補を表明。そのまま当選して議員になってしまったので歌手活動も停止し、ERIHIROは結局シングル1枚で終了。目前に控えていた8月のSPEEDデビュー20周年関連の動きも全く無かった。

伊秩弘将はラストの「FAMILY」しか書き下ろしておらず、最新シングル(といっても今作発売時点で1年数ヵ月前)「リトルダンサー」を担当したBENNIE KのYUKIが多くの楽曲をプロデュースしている。エレクトロやR&B要素を導入したクールな路線が4〜7辺りでは展開するが、「S.P.D.」以外のシングルはけっこうキャッチーだし、それらのシングルを前半後半に固めてあるので、意外と聞きやすかった。オリジナルアルバムが出るのにこんなに時間がかかるとは思わなかったが、アラサーになったSPEED(発売時点で新垣が30代に突入)としてはトラック重視のクールな路線に行き過ぎず、全盛期のエッセンスも残しつつも大人っぽさを出しているということで、理想的なバランスの作品だ。待たせただけの事はある良作。本格再結成以降、いつの間にか聞かなくなってしまっていた人も再結成以降のシングルを一気に網羅できるのでおススメ。

しかし、現役時代は国境を越えていた新垣の髪型が、今度は時の壁を越えて明治とか大正っぽい(イメージ)雰囲気になってしまっているのは一体どうしたんだろうか？そしてこの後なんの発表も無くいつの間にか事務所辞めていたのでほぼこれが最後の姿…。

2DVD付　　DVD付　　CDのみ　

印象度★★★★☆

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