Carry On my way

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Carry On my way 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
2 蒼いリグレット 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
3 Long Way Home(Album Edit) 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴 11thシングル 最高2位 売上61.3万枚
4 Deep Blue&Truth 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
5 Luv Blanket 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
6 Breakin' out to the morning 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴 10thシングル 最高2位 売上58.2万枚
7 Snow Kiss 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
8 You are the moonlight 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
9 Lookin' for Love 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
10 Precious Time 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴 9thシングル 最高2位 売上62.3万枚
11 Two of us 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
12 Eternity 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  
13 Confusion 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴 11thシングルC/W
14 Don't be afraid 伊秩弘将 伊秩弘将 水島康貴  

リリースデータ

1999年12月22日 初登場1位 売上88.5万枚 Produced by 伊秩弘将 TOY'S FACTORY

メンバー

島袋寛子
今井絵理子
上原多香子
新垣仁絵

SPEED3rdアルバム。ベスト盤『MOMENT』から1年、オリジナルアルバムは1年8ヵ月ぶり。『MOMENT』以降99年になってからの3シングルとC/W1曲を収録。前年のシングル『ALL MY TRUE LOVE』のC/Wに島袋と今井のソロ名義の曲が収録されていたが、99年は3月に上原多香子、6月にHITOE'S 57MOVE(新垣)、8月にhiro(島袋)がソロデビューを果たした(Eriko with Crunch(今井)のみSPEEDのC/Wで発表するのみだったが解散直前の00年3月に単独デビュー)。10月になり週刊誌からSPEED解散報道が巻き起こり、当初より若干予定を早めて10月5日に解散発表会見が行われて00年3月31日を持って解散すると発表。解散発表後にラストシングルとして11月に「Long Way Home」がリリースされ、直後に最後のツアーを開始、ツアー終了直前にラストオリジナルアルバムとして今作がリリースされた。シングル3作は全て1位を逃す事態となり、60万前後で安定はしたものの低迷。今作はデビューから4作連続の1位こそ獲得したものの、初のミリオン割れとなった。また結果的に今作が最後の1位獲得となっている。BOXケース仕様、4人の顔のアップが掲載された8面カード封入。

『MOMENT』で一気にバブルがはじけたのか99年はSPEED本体の人気は一気に落ち着き、相次ぐソロデビューが注目を集めた1年だった。先陣を切った上原はSPEED本体ではほとんど歌ってなかったにも関わらずRK(河村隆一)プロデュースで99年SPEED関連シングル唯一となる1位を獲得し50万枚ヒット、続くHITOE'S 57MOVEも2位で20万枚程度のヒットを記録。また徐々に日本から離れつつあった風貌が一気にジャマイ化した。hiroに至っては2位止まりではあったもののSPEEDのシングル3作を20万近く上回る80万枚を突破する大ヒットだった。今井だけはソロデビューを解散直前まで遅らせていたが、ソロ活動への移行に向けては順調な状況になっていた。解散発表も衝撃的ではあったけど、こと楽曲に関しては98年までの勢いが無くなったというか別物のような感じもしていてあまり印象が強くない。今作も200万枚2連発からいきなりの100万割れと一気に聞かれなくなってしまい、解散は惜しまれたものの既にSPEEDの時代は急速に去りつつあり、今作発売時点では日本の未来はWOWWOWしてマル・マル・マルマルマルとかやっていた。

そんなわけで今作は(今までに比べれば)圧倒的に売れなかったという印象が強いばかりで、作品内容がどんなんだかは正直把握しておらず改めてちゃんと聞いてみた。やはりここまで出来上がったSPEEDらしさと今作は全く違う。MISIA、そして宇多田ヒカルの史上最大ヒットで時代が一気にR&B系に切り替わり、明るくポップなのよりもクールでカッコいい曲ばかりが評価されるようになり、やたら軽いリズムトラックでチッチキタッタカ刻むのばかりになってしまった(個人的にはこの時代の急速な変化に適応できず、そこまでほぼ現在進行形でヒット曲を聞いていたところから中3から高校生にかけて90年代の旧作発掘に注力する事になり、02年にこのサイトが始まった)。

SPEEDもそんな時代の変化に乗ったようでR&B調で大人っぽくクールにチキチキ攻めた曲が中心になっている。これまでの元気さ、明るさがほとんど消え去ってしまい、クールでカッコいいんだけどなんとも地味。解散するのでこれまでのSPEEDを踏襲した集大成・大団円的なアルバムを作るのではなく、あくまでSPEEDがこの先も続いていたら?という未来を提示した…と考えれば時代の変化を見事に捉えていたアルバムだったのかなとは思うけど明るく元気なSPEEDをもう少し聞きたかったなぁ…。

B00004NK7E

印象度★★★☆☆

2016.8.13更新

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