Starting Over
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Walk Thi Way | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
2 | Body & Soul | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | 1stシングル 最高4位 売上63.8万枚 |
3 | Luv Vibration | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
4 | STEADY | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | 2ndシングル 最高2位 売上127.9万枚 |
5 | RAKUGAKI | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
6 | サヨナラは雨の日.... | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
7 | Go! Go! Heaven(Album Version) | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | 3rdシングル 最高1位 売上66.5万枚 |
8 | I Remember | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | 1stシングルC/W |
9 | Kiwi Love | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
10 | Happy Together | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | 2ndシングルC/W |
11 | Starting Over | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 | |
12 | Starting Over(reprise)〜Walk This Way | 伊秩弘将 | 伊秩弘将 | 水島康貴 |
リリースデータ
1997年5月21日 2023年8月5日(限定LP) |
初登場1位 初登場59位 |
売上192.6万枚 売上0.05万枚 |
Produced by 伊秩弘将 | TOY'S FACTORY Lawson Entertainment(HMV record shop) |
メンバー
島袋寛子 |
今井絵理子 |
上原多香子 |
新垣仁絵 |
SPEED1stアルバム。96年8月デビュー。デビュー時点で島袋は小6、今井は中1、上原は中2、新垣は中3だった(今作発売時点で1学年進級)。ここまでの3シングルから3rdC/Wの「おやすみ……」以外の5曲を収録。「Go! Go! Heaven」はイントロ部分のアレンジを変更し、アウトロのフェードアウトが長くなったアルバムバージョンで収録。デビュー作「Body & Soul」がいきなり大ヒットし、「STEADY」はロングヒットして初のミリオンを突破、「Go! Go! Heaven」では初の1位を獲得するなど大注目の中で今作が発売され、3週連続1位、200万枚に迫る大ヒットを記録した。最初からスリーブケース、デジパック仕様。
96年当時アイドルグループというのは死滅状態であり、SPEEDが出てきた時、島袋と同学年だった84年度生まれの周囲ではSPEEDがアイドルという認識は無かった。とても同世代とは思えないほど大人びてカッコいいダンスグループ(アーティスト)という印象だった。一応TV出演時など4人そろってマイクを持っていてなんとなく全員で歌っているような雰囲気はあったけど実際には島袋、今井のほぼツインボーカル体制で、この2人の若さ溢れる勢い全開の歌声がこの時にしか出せなかった最大の魅力であり、SPEEDを勢いづけていたと思う。当時は気づかなかったが、歌詞はかなり過激というか、オッサンが考える当時のコギャル(死語)像の典型のような夜遊び慣れした恋愛脳の10代終盤とか女子高生といった感じのものが並んでいてとても小中学生のメンバーに歌わせるような内容ではない。いきなり売れすぎたせいで多くの注目を浴びる事になり、PTA的な配慮というか、徐々に健全な歌詞に変わっていくが、伊秩弘将にはあえてこういった大人びた歌詞を子供に歌わせるところに1つの狙いがあったように思う(実際SPEEDでやれなくなったせいかこの年にdeepsというグループを立ち上げている)。そんなわけで1stにして最も過激で最も勢いに満ちたアルバム。
過激な歌詞を気にせずとも、歌とメロとアレンジだけでも十分に凄いが、よく聞くと随所に出てくるラップとか不慣れ全開でかなり下手。しかし随所の拙さも全て圧倒的な勢いで上書きしてしまい下手とか微妙とか思わせる隙を与えない。アルバムの隅々にまで行き届いた徹底的なサウンドプロダクションは今聞いても圧巻。以降SPEEDの真似事をしようとしたグループが全く追従できなかったのも納得なくらいの勢いがある。
印象度★★★★☆
2016.8.5更新