10s
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Music Power→!!!! | スフィア・rino | rino | 酒井拓也 (Arte Refact) |
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2 | Heart to Heart | こだまさおり | 高橋諒 | 高橋諒 | 20thシングル 最高16位 売上0.7万枚 |
3 | When You Feel Love? | 松井洋平 | 芳賀政哉 | 芳賀政哉 | |
4 | CITRUS*FLAG | 六ツ見純代 | 中野領太 | 中野領太 | |
5 | My Sweet Words | 田中秀典 | 遠藤直弥 | 遠藤直弥 | |
6 | SPOTLIGHT | 片山義美 | 片山義美 | 片山義美 | |
7 | パルタージュ | riya(eufonius) | 櫻井美希 | 櫻井美希 | |
8 | 鋼のVictress with JAM Project | 影山ヒロノブ | 影山ヒロノブ | 小山寿 | |
9 | Absolute Pride | こだまさおり | 菊田大介 (Elements Garden) |
菊田大介 (Elements Garden) |
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10 | Pl@net Spheres!! | 畑亜貴 | 渡辺和紀 | 渡辺和紀 | |
11 | Future Is Now! | shilo | shilo | 藤田よしひさ | |
12 | Endless Anniversary | こだまさおり | 高橋諒 | 高橋諒 | 20thシングルC/W |
ストリングスアレンジ:川本新(11)
リリースデータ
2019年5月8日 | 初登場9位 | 売上0.6万枚 | Producer:関根陽一(BANDAI NAMCO Arts) | Glory Heaven(Lantis) |
メンバー
寿美菜子 |
高垣彩陽 |
戸松遥 |
豊崎愛生 |
スフィア6thアルバム。デビュー10周年を記念した10th Anniversary Albumと位置づけられている。2017年秋にツアー終了をもって音楽活動の充電期間に突入すると発表。これは音楽活動のみ休止し、レギュラーラジオなどはそのまま継続していた。また来る2019年の10周年へ向けての充電と明言されており、実際に水面下では今作に向けての話し合いが2018年2月頃から進んでいた。シングル無しで今作で音楽活動再開となったが、休止前リリースのシングル「Heart to Heart」とC/W「Endless Anniversary」が収録された。初回盤はリード曲「Music Power→!!!!」MVやメイキング映像を収録したBlu-ray付、フォトブック付属の特殊ケース仕様。初回盤・通常盤それぞれにマフラータオルが付属するLoppi・HMV限定セットも販売された。休止直前の17年10月に豊崎愛生、19年1月には戸松遥がそれぞれ入籍・結婚を発表。メンバー2人が既婚となった。前作で逃したトップ10入りは果たしたものの売上は前作を下回った。
30代突入、結婚を経てもスフィアは継続していくつもりらしく、しかしアイドルポップメイン路線で継続するのはいくら声優とはいえ色々難しいんじゃないかと思っていたけど今作はなかなか新しかった。正直開き直ったかのような金太郎飴状態のスフィアらしい明るいアイドルポップを連投するんだろうなと前作までの流れからして思っていたんだけど、変わらない良さを見せつつも色々と新たな試みもあってなかなか面白いアルバムだった。「Music Power→!!!!」はメンバーがリレー形式で作詞したナンバーだが、ストリングスだけでなく初めて生のトランペットを使用するなどして10周年と新しさを同時に表現。ただブラス隊を組む予算を削ったのか、トランペット1名だけだし、これまでの打ち込みブラスの方が単純な目立ち具合では目立っていたような気がしなくもない。「When You Feel Love?」ではコーラスグループかというようなハーモニーを聞かせて新たな一面を見せていてこれは特にいい進化だなと思った。
さらに4〜7曲目では戸松、豊崎、寿、高垣の順でそれぞれのソロの方向性をそれぞれが主導してスフィアでやるという初の試みを実施。クレジット等は無いが、それぞれのソロを聞いていれば即座に担当メンバーが分かるし、一応4曲とも歌い出しソロパートが該当メンバーになるなど分かりやすく提示されている。高垣主導の「パルタージュ」で少しシンフォニックな感じになったと思ったら、「鋼のVictress」はまさかのJAM Projectコラボ。影山ヒロノブが曲提供してJAM Project全員でコーラス参加していてコーラスというかかなり熱いシャウトが炸裂するメタルナンバー。続く「Absolute Pride」は壮大アニソンエレガ系と、かなり予想外に振り切った激しい曲が2連発される。ただこの激しい2曲だがアレンジャーの1人オケ打ち込みで激しい割にはけっこう軽め。生演奏でズンドコやったらそれはそれで重くなりすぎるのであえて打ち込みで軽めに仕上げたのかもしれない。「Pl@net Spheres!!」「Future Is Now!」でスフィアらしい元気ポップに戻り、休止前に既にアニバーサリーしていた「Endless Anniversary」で締め…と作風にかなり幅があるのが今作の特徴だが、とっちらかったというよりも基本金太郎飴なところがあるスフィアとしてはかなり新鮮で面白くなった部分だと思う。
印象度★★★★☆
2019.7.14更新