SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR "THIRTY30FIFTY50"(デラックスエディション)

DISC 1
No タイトル 作詞 作曲 備考
1     草野正宗 オープニングSE『SUGINAMI MELODY』(26thシングル『ハネモノ」』C/W)
2 醒めない 草野正宗 草野正宗 15thアルバム『醒めない』収録曲
3 8823 草野正宗 草野正宗 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲
4 涙がキラリ☆ 草野正宗 草野正宗 12thシングル
5 ヒバリのこころ 草野正宗 草野正宗 1stシングル(アルバム同発)
6 ヘビーメロウ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
7 スカーレット 草野正宗 草野正宗 15thシングル
8 君が思い出になる前に 草野正宗 草野正宗 7thシングル(カット)
9 チェリー 草野正宗 草野正宗 13thシングル
10 さらさら 草野正宗 草野正宗 38thシングル
11 惑星のかけら 草野正宗 草野正宗 4thシングル
12 メモリーズ・カスタム 草野正宗 草野正宗,
石田小吉
9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 22ndシングル『メモリーズ』のリメイク
13 波のり 草野正宗 草野正宗 3rdアルバム『惑星のかけら』収録曲
14 ロビンソン 草野正宗 草野正宗 11thシングル
15 猫になりたい 草野正宗 草野正宗 9thシングル『青い車』C/W
16 草野正宗 草野正宗 19thシングル(カット)
17 夜を駆ける 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲
18 夢追い虫 草野正宗 草野正宗 24thシングル
19 正夢 草野正宗 草野正宗 29thシングル
20 運命の人 草野正宗 草野正宗 17thシングル
21 恋する凡人 草野正宗 草野正宗 13thアルバム『とげまる』収録曲
22 けもの道 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲
23 俺のすべて 草野正宗 草野正宗 11thシングルC/W
24 1987→ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
25 歌ウサギ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
26 スパイダー 草野正宗 草野正宗 10thシングル(カット)

DISC 2(デラックスエディションのみ)
SPITZ INSIDE DOCUMENTARY「THE HISTORY 1987→」

 

DISC 3 CD(デラックスエディションのみ)
No タイトル 作詞 作曲 備考
1     草野正宗 オープニングSE『SUGINAMI MELODY』(26thシングル『ハネモノ」』C/W)
2 醒めない 草野正宗 草野正宗 15thアルバム『醒めない』収録曲
3 8823 草野正宗 草野正宗 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲
4 涙がキラリ☆ 草野正宗 草野正宗 12thシングル
5 ヒバリのこころ 草野正宗 草野正宗 1stシングル(アルバム同発)
6 ヘビーメロウ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
7 スカーレット 草野正宗 草野正宗 15thシングル
8 君が思い出になる前に 草野正宗 草野正宗 7thシングル(カット)
9 チェリー 草野正宗 草野正宗 13thシングル
10 さらさら 草野正宗 草野正宗 38thシングル
11 惑星のかけら 草野正宗 草野正宗 4thシングル
12 メモリーズ・カスタム 草野正宗 草野正宗,
石田小吉
9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 22ndシングル『メモリーズ』のリメイク
13 波のり 草野正宗 草野正宗 3rdアルバム『惑星のかけら』収録曲
14 ロビンソン 草野正宗 草野正宗 11thシングル
15 猫になりたい 草野正宗 草野正宗 9thシングル『青い車』C/W
16 草野正宗 草野正宗 19thシングル(カット)
17 夜を駆ける 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲

 

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 夢追い虫 草野正宗 草野正宗 24thシングル
2 正夢 草野正宗 草野正宗 29thシングル
3 運命の人 草野正宗 草野正宗 17thシングル
4 恋する凡人 草野正宗 草野正宗 13thアルバム『とげまる』収録曲
5 けもの道 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲
6 俺のすべて 草野正宗 草野正宗 11thシングルC/W
7 1987→ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
8 歌ウサギ 草野正宗 草野正宗 3rdシングル集『CYCLE HIT 2006〜2017』収録曲
9 スパイダー 草野正宗 草野正宗 10thシングル(カット)
Bonus Track 2017年8月23日(水)神奈川県:横浜アリーナより
10 ハチの針 草野正宗 草野正宗 15thアルバム『醒めない』収録曲
11 恋のうた 草野正宗 草野正宗 2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲

リリースデータ

2017年12月3日 音楽Blu-rayチャート初登場2位(総合2位)
音楽DVDチャート初登場3位(総合3位)
売上1.9万枚
売上1.3万枚
ユニバーサル

メンバー

Vocal,Guitar 草野マサムネ
Guitar,Background Vocal 三輪テツヤ
Bass Guitar,Background Vocal 田村明浩
Drums,Percussion,Background Vocal 崎山龍男
Support Musician
Keyboards,Background Vocal クジヒロコ

スピッツ10thライブ映像作品。ライブDVD通算7作目、ライブBlu-ray通算5作目。2017年7月〜10月まで行われた結成30周年&全員50歳になるのを記念してのツアー「SPITZ 30th ANNIVERSARY TOUR “THIRTY30FIFTY50”」22公演のうち16公演目となる2017年8月24日神奈川県横浜アリーナでのライブの模様をMCを除いて全曲収録。

通常盤は本編ディスク1枚のみ。

デラックスエディション-完全数量限定生産盤-にはスタッフによるインタビュー対談映像『SPITZ INSIDE DOCUMENTARY「THE HISTORY 1987→」』を収録したDISC-2、映像と同内容の音源を収録したライブCD2枚が付属する。またライブCDには映像未収録の前日23日のアンコールで披露された「ハチの針」「恋のうた」が追加収録されている。23日公演では他にもセットリストの中の一部楽曲が別の曲に差し替えになっていたがこの2曲以外は収録されていない。さらにツアーの模様を掲載した116ページ写真集結成当時のバンドロゴステッカーの復刻版が封入されている。収納されているBOXは2016年の『THE GREAT JAMBOREE 2014 "FESTIVARENA" 日本武道館』とほぼ同サイズのものとなっている(今作の方がやや薄め)。前作同様に1曲目は「SUGINAMI MELODY」のメロディーをアレンジしたオープニングSEとなっているがCD曲目に記載が無いため、DISC-3の曲目番号は1曲ずつズレている。

結成30周年、メンバー50歳記念(4人とも同級生だが草野・崎山はツアー終了時点でまだ誕生日前で49歳)という事で、今回は新作を引っ提げてのツアーではなく、アニバーサリーを全面に押し出したのと、全シングルコレクションをBOXでリリースした直後だったためか、シングル曲が過去最多という過去の映像作品の中でも最も分かりやすい選曲になっているのが特徴。まあそれでも三大ミリオンのうち「空も飛べるはず」が披露されず、10作出しても三大ミリオンが揃い踏みした映像作品が無かったりもするが…。

過去作品との兼ね合いだとライブ映像化が初となるのは「波のり」と新曲3曲に留まってくる上、盛り上げどころはほぼ定番曲、そんなに毎回収録されているわけではない曲でも割と直近のライブBD/DVDにも入っていたような曲が並んでいるのでコアなファンほどかつてないほど無難に感じられるかもしれないし、実際マンネリという声も出ているようだが、選曲的にはこれから手に取る場合は1番入りやすい1作になったと思う。

それよりもMC全カット(アンコールでの草野の挨拶しか残していないので他のメンバーのトークは一切なし)となると、このセットリスト、最初と最後以外は割とおとなしい曲が並んでいるので演奏もパフォーマンスも安定していて衰え知らずなんだけど、かなり淡々と進行して2時間近い映像としてはあまりに起伏が無いように感じられてしまう。大会場ゆえか観客も最初と最後以外はほぼ聞き入っている状態でほとんど動きのない様子がチラチラ映り込んでくるので、MCまで収録された『THE GREAT JAMBOREE 2014 "FESTIVARENA" 日本武道館』と比べると盛り上がりに乏しいようにも思えてくる。あまりに淡々としている中では、草野さんが終始帽子着用というのがある意味で今作で1番レアで真新しい部分かもしれない。そして今回も映像を見返すよりお手軽なCDの方を聞き返すことが多くなりそうだ。

『SPITZ INSIDE DOCUMENTARY「THE HISTORY 1987→」』
音楽ライターの鹿野淳をインタビュアー、司会進行としてデビュー当時からの事務所ロード&スカイ(現在スピッツは分社化してグラスホッパー所属)の社長である高橋信彦、ディレクター竹内修、マネージャー坂口優治、ライブのイベンター若林敏郎といった初期からスピッツを知るスタッフ陣が一堂に会してスピッツの歴史をアルバム単位で振り返っていくといった内容。ただし亀田誠治プロデュース体制移行後はそれ以外の体制にもほとんど大きな変化が無くなっていくため全体的に30年の中でも前半〜中盤部分までに重点が置かれている。また別場所でのインタビュー映像としてかつてのプロデューサー笹路正徳、現プロデューサー亀田誠治、現エンジニア高山徹へのインタビューも出てくる。スピッツメンバーは一切参加していないが、スペースシャワーTVに出演した際の過去のインタビュー映像は随所に差し込まれている。

これらスタッフの名前は若林敏郎以外は『花鳥風月』『色色衣』の初回盤に封入されていた対談で登場したり名前が良く上がっていたため、過去にこれらを読んだことがあるリスナーであれば顔は初見でも名前はなんとなく把握していると思う。個人的にも鹿野淳だけは高橋優のUstream特番の公開放送に当選した際に高橋優と鹿野淳の2人で番組をやっていたので1度だけ生で見たことがあったものの、それ以外の人たちは初見。高橋・坂口(坂口というより「ぐっちゃん」として)・竹内といった名前は付き合いの長い信頼されているスタッフとして認識していた。また2007年に発売されたメンバー4人それぞれがバンドの歴史を振り返ったエッセイ『旅の途中』を読んでいると、さらにここに出てくる人たちや語られる歴史が重なって楽しめると思う。

逆にメンバー以外に興味が無い、スタッフが語るスピッツ史には興味が無いというのであれば延々と初見のオッサン達が語り続けているだけなので辛い内容になると思われ、コアなファンの間でも賛否は分かれそう。かつてBUMP OF CHICKENにおいても付き合いの長い番場監督が作ったドキュメントをファンが酷評するなんていう事があったりと、作品収集はもちろん現場レベルで遥かにコアなファンでも裏方には全く興味が無いとかそもそも制作陣の名前すら知らない人も多かったりもするみたいなので、コアなファン向けというわけでもない。

個人的にはなかなかに興味深い映像で満足だった。ただ以前のように対談として活字にまとめ、空白だらけの今作付属の116P写真集の余白部分に掲載しておくだけでもよかった気がしなくもない。話は興味深いので読み返したいとは思っても、映像として何度も見ようと思うものでもないし…。

個人的にそろそろ亀田誠治のプロデュース体制にも変化がほしい、率直に違う人と組んだりしないかな、いい加減長すぎるんじゃないかと思っていたんだけど、今作を見る限りみんな亀田体制に好意的でこれからも続いていく見通しで話が進んでいく。笹路さんがそろそろまた一緒に作りたいと意欲を語ってくれている中で実現の気配が無さそうなのは残念だが、亀田誠治のインタビュー映像を見るといかにも真面目なプロデューサー然とした笹路さんと真逆で非常に朗らか。終始ハッピーなオーラを漂わせているような人で、メンバーが何より楽しくバンドを続けていく上でこの亀田誠治の人柄含めたプロデュースの手法は非常に大きな存在であると感じているらしいことやスタッフ陣も同意見であることには納得できた部分もある。ていうか亀田誠治がこれだけJ-POP界で重宝されるのってプロデューサーとして音楽的な知識や教えが的確なだけでなく、ミュージシャンにとって制作現場がより楽しく感じられる、そういう空気を作れるほどのハッピーな人だからなのかもしれない。それでもここにきての笹路さんとの再会、1曲だけでもいいから実現しないかなぁ…。

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印象度★★★★☆

2018.1.28更新

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