ジャンボリー・デラックス LIVE CHRONICLE 1991-2000
No | タイトル | 備考 |
JAMBOREE 1 | ||
1 | 恋は夕暮れ -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
5thアルバム『空の飛び方』収録曲、10thシングルC/W(カット) |
2 | 魔女旅に出る -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
3rdシングル |
3 | 惑星のかけら -1996.2.17 NHKホール |
4thシングル |
4 | 名前をつけてやる -1996.2.17 NHKホール |
2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲 |
5 | スパイダー -1996.2.17 NHKホール |
5thアルバム『空の飛び方』収録曲、10thシングル(カット) |
6 | ベビーフェイス -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
8thシングル『空も飛べるはず』C/W |
7 | 迷子の兵隊 -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
5thアルバム『空の飛び方』収録曲 |
8 | うめぼし -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
1stアルバム『スピッツ』収録曲 15thシングル『スカーレット』C/W収録のLive Versionと同一音源 |
9 | ラズベリー -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
5thアルバム『空の飛び方』収録曲 |
10 | チェリー -1996.5.26 名古屋センチュリーホール |
13thシングル |
11 | ヒバリのこころ -1996.2.17 NHKホール |
1stシングル(アルバム同発) |
DELUXE 1-EARLY YEARS- | ||
12 | 田舎の生活 -1994.9.23 渋谷公会堂 |
ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』収録曲 |
13 | 日なたの窓に憧れて -1993.11.27 新宿厚生年金会館 |
3rdアルバム『惑星のかけら』収録曲、5thシングル(カット) |
14 | ナイフ -1992.4.25 よみうりホール |
ミニアルバム『オーロラになれなかった人のために』収録曲 |
15 | 死にもの狂いでカゲロウを見ていた -1991.6.15 シアターサンモール |
インディーズアルバム『ヒバリのこころ』収録曲 1コーラス程度 |
JAMBOREE 2 | ||
16 | 花泥棒 -1997.3.23 NHKホール |
7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲 |
17 | ナナへの気持ち -1997.3.23 NHKホール |
7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲 |
18 | 渚 -1997.3.23 NHKホール |
14thシングル |
19 | ハヤテ -1997.3.23 NHKホール |
7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲 |
20 | ほうき星 -1997.3.23 NHKホール |
7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲 |
21 | 恋のうた -1996.8.31 香川県志度町野外音楽広場テアトロン |
2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲 |
22 | 猫になりたい -1997.8.24 岩手県小岩井農場特設会場 |
9thシングル『青い車』C/W |
23 | センチメンタル -1998.11.16 赤坂BLITZ |
8thアルバム『フェイクファー』収録曲 |
24 | スーパーノヴァ -1998.11.16 赤坂BLITZ |
8thアルバム『フェイクファー』収録曲 |
25 | トンガリ'95 -1998.11.16 赤坂BLITZ |
6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
26 | ハイファイ・ローファイ -1998.11.16 赤坂BLITZ |
『99ep』収録曲 |
27 | バニーガール -1998.11.16 赤坂BLITZ |
13thシングルC/W |
28 | クリスピー -1998.10.28 広島郵便貯金ホール |
4thアルバム『Crispy!』収録曲 |
DELUXE 2-放浪2000-live at 赤坂BLITZ 2000.9.23 | ||
29 | ロビンソン | 11thシングル |
30 | ジュテーム? | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
31 | 夢追い虫 BONUS TRACK | 未発売新曲 01年10月に24thシングルとして発売 序盤部分はエンドロール表示が被っている |
リリースデータ
2001年6月6日 | 初登場7位 | 売上不明 | ポリドール |
メンバー
vocals,guitars | 草野マサムネ |
guitars,background vocals | 三輪テツヤ |
bass guitar,background vocals | 田村明浩 |
drums,background vocals | 崎山龍男 |
スピッツ通算3作目のライブ映像作品。1stライブDVD。VHSで発売されていた96年の『JAMBOREE 1』、99年の『JAMBOREE 2』をまとめてDVD化し、さらに初期のライブ映像4曲、最新のライブ映像3曲を追加収録した内容。再編集せずにそのままDVD化しているためか、エンドロールと被っていた『JAMBOREE 1』ボーナス映像の「不死身のビーナス」、『JAMBOREE 2』ボーナス映像の「アナキスト」の2曲はカットされている。またラストに収録されている「夢追い虫」はエンドロール映像と被っており、ボーナス扱いになっている。ライブ当時も今作発売時もCD化未定の新曲だったが、01年10月にようやくタイアップがついたことでシングル発売された。この際にPVとして今作の映像がエンドロールをカットした上でそのまま流用されたが、PVでは音源はCDのものに差し替えている(ラストだけライブ音声に切り替わる)。VHSだったPV集をセットにしてDVD化して追加収録もしたPV集『ソラトビデオ・カスタム』と同時発売。
JAMBOREE 1
セールス面での全盛期に発売されたVHSだったにも関わらず、大ヒット曲が「チェリー」しか入っておらず、アルバム曲やブレイク以前のシングルを抜粋しまくるといった構成はかなりファン向け要素が強い。名古屋センチュリーホールのライブではストリングス隊、ブラス隊を取り入れた大所帯でのライブになっていてかなり豪華。スピッツのライブは基本的にキーボードをサポートに入れるだけなので、ブラスアレンジが映える「恋は夕暮れ」なんかはこれぞベストライブテイクだと思えるし、他の曲もちょっと新鮮な気分で聞ける。その分だけ全体的にロック度は抑えめで、ブレイク当時のおとなしいポップなバンドというイメージに沿った雰囲気になっている。
DELUXE 1-EALRY YEARS-
今作で追加収録された貴重な初期ライブ映像。4曲で段々過去にさかのぼっていき、最後にはインディーズCDにしか入っていない「死にもの狂いでカゲロウを見ていた」が1コーラス程度ながら聞けるのが最大のポイント。ただ「ナイフ」「田舎の生活」とかなりおとなしい曲に加え、「日なたの窓に憧れて」までまったりしたアレンジに変更されているので、この4曲は随分とおとなしい印象になっている。初期のもっと熱い部分も見たかったというのが正直なところ。
JAMBOREE 2
『1』と同様にほとんどヒットシングルを入れずに、当時の新作だった『インディゴ地平線』、『フェイクファー』中心の選曲。バンド自体が明確にロックな音を目指し始めていた時期だけに『1』の時期とは明らかにバンドの勢いが異なるのが分かり、かなりロック色の強い曲ばかり収録している。このためかなり熱い。スピッツがロックバンドとして成長していった事が非常に良く分かる上に、個人的にもこの時期のアルバムからスピッツをリアルタイムで聞き始めた事もあり、今作で圧倒的に良かったのはこのパートだ。
DELUXE 2-放浪2000-
「ロビンソン」が29曲目にしてようやく聞けるのはやはり嬉しいが、大ヒット曲をさすがにもう1曲くらい入れといたほうがいいから入れたみたいな感じだし、「ジュテーム?」はアコースティックなので更なるライブバンドとしてのスピッツの最新形を見せるというよりは3曲合わせてボーナスっぽい感じ。「夢追い虫」はロック化を強めていったスピッツの姿を反映した楽曲なんだけど、これはCD化の予定が当時無かったのでひとまずここに入れたという本当にボーナス的な扱い。未発売の新曲が聞けるというのは当時としては良かったんだろうし、この曲は後のライブ映像作品に収録されていないのでここでしかライブ映像を拝むことができない。それだけに貴重ではあるが…。ロック色を強めまくった『ハヤブサ』収録曲の熱いライブ映像に関しては次回作へのおあずけとなる。
かなり駆け足、抜粋ながらもメジャー以降のスピッツ最初の10年間のライブを収めた貴重な映像集。ライブ作品自体が少ないのでこの最初の10年のライブを見たいなら選択肢はこれだけ、ということで非常に選択する上では迷いが無いのはいいんだけど、いかんせん選曲がファン向けなのでシングルコレクションしか知らない程度では基本的に知らない曲しか入ってないので、あまりライトリスナー向けの作品ではないと思う。逆に今作でアルバム曲の魅力に気づいてアルバムを集めたくなるという可能性も十分あるけど。またライブバンドとしてのスピッツの成長を捉えていく意味では今作と次回作を順番にチェックしていくとその成長が分かるので、ある程度の完成・安定しているライブパフォーマンスが見れるそれ以降には無い魅力は確かにあると思う。
あと古い作品なので画質は正直よろしくない。16インチのTVでもけっこう荒かったので、地デジ化以降の標準である大画面で見るとかなりザラザラな画質になるかも…。
印象度★★★★☆