ハヤブサ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 今 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
2 | 放浪カモメはどこまでも album mix | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | 22thシングル両A面曲 最高3位 売上14.8万枚 |
3 | いろは | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
4 | さらばユニヴァース | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
5 | 甘い手 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
6 | Holiday | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ、石田小吉&クジヒロコ | |
7 | 8823 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
8 | 宇宙虫 | 三輪テツヤ | Instrumental | ||
9 | ハートが帰らない | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | |
10 | ホタル | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 | 21thシングル 最高6位 売上22.7万枚 |
11 | メモリーズ・カスタム | 草野正宗 | 草野正宗 石田小吉 |
スピッツ&石田小吉 | 22thシングル『メモリーズ』のリアレンジ・追加バージョン |
12 | 俺の赤い星 | 草野正宗 | 田村明浩 | スピッツ&石田小吉 | |
13 | ジュテ−ム? | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ、石田小吉&甘健民 | |
14 | アカネ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&石田小吉 |
リリースデータ
2000年7月26日 2008年12月17日(SHM-CD) 2017年7月5日(LP) |
初登場3位 - 初登場47位 |
初動21.1万枚、売上36.9万枚 - 売上0.13万枚 |
Produced by スピッツ&石田小吉 expect 8 Produced by SCUDELIA ELECTRO |
ポリドール ユニバーサル ユニバーサル |
メンバー
Vocal、Guitars | 草野マサムネ |
Guitars、Background Vocals | 三輪テツヤ |
Bass Guitar | 田村明浩 |
Drums | 崎山龍男 |
スピッツ9thアルバム。ベスト盤『RECYCLE』を巡る騒動で一時期は移籍も含めて活動予定が白紙になっていたが、移籍はせずに00年春には新作リリースを再開。先行2シングル3曲が収録された。今作ではSCUDELIA ELECTROの石田小吉を共同プロデュースに迎えている。また同じくSCUDELIA ELECTROのエンジニア担当のメンバーである寺田康彦がミックスを担当している(数曲はJIM SCOTT)。「宇宙虫」のみSCUDELIA ELECTROによるプロデュース名義となっており、演奏には三輪と石田しか参加していない。「放浪カモメはどこまでも」はミックス変更及び締めのギターストロークとその前のカウントがカットされている。「メモリーズ」は新たに歌詞とメロディーを追加してリメイクされている。追加された部分は石田が作曲しているため、作曲の表記が草野と石田の連名に変更され、曲名も「メモリーズ・カスタム」に変更されている。また今作がマスタリングにStephen Marcussenを起用した最初のアルバムとなり、これ以降一貫して『小さな生き物』まで起用し続ける事になる。02年にStephen Marcussenが手掛けた旧作リマスター時にはオリジナルアルバムで今作のみラインナップに含まれなかったため(元々Stephen Marcussenがマスタリングしていて2年しか経過していなかったためと思われる)、現存するオリジナルアルバムで今作が最もマスタリングが古い作品となった。初回盤はスリーブケース入り。何故かメジャーデビュー9周年だったにも関わらずインディーズの『ヒバリのこころ』が起点にしたと思われる「デビュー10周年」と称された応募抽選キャンペーンが実施され、応募ハガキも封入されていた。1990年を起点にしたアニバーサリーはこの時のみで、以降は結成かメジャーデビューを起点にしたライブや記念作品の発売を行っている。08年12月にはSHM-CDで再発されているが、リマスターはされていない。
アナログ盤は初めてCDと同時発売された。2017年にはミニアルバム含めて16作が『CYCLE HIT』と同時発売で完全受注生産限定で重量盤として改めてアナログ盤として発売された。この際は小鐡徹によるアナログ盤用の最新リマスターが施された。この際には16作全てがトップ100入りを果たした。
先にリリースされていた「ホタル」こそ進化したスピッツ王道のイメージ漂う名曲だったが、ラップを駆使したロックチューン「メモリーズ」でぶったまげた。ロックサウンドに対する試行錯誤の最中に『RECYCLE』騒動がありその反動もあったのか、スピッツの攻撃的な一面がかつてないほどに前に出た印象のアルバムになっている。「いろは」や「Holiday」「アカネ」辺りからじわじわ好きになってきて、実質的なタイトルチューン「8823」はライブで聞いてからかなり好きな1曲になった。正直あまりの変貌ぶりに最初は「ホタル」以外はなかなか馴染めなかったんだけど、スピッツの中でも他にない雰囲気のアルバムだし、徐々に好きな1作に変わっていった。攻めたスピッツを聞きたい人、イメージと違うスピッツのカッコよさにぶっ飛びたい人は必聴の1枚。
印象度★★★★☆