見っけ(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 見っけ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
2 | 優しいあの子 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 42ndシングル 最高2位 売上4.4万枚 |
3 | ありがとさん | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
4 | ラジオデイズ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
5 | 花と虫 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
6 | ブービー | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
7 | 快速 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
8 | YM71D | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
9 | はぐれ狼 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
10 | まがった僕のしっぽ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
11 | 初夏の日 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
12 | ヤマブキ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&クジヒロコ | |
BONUS TRACK(初回盤・FC会員限定盤・アナログ盤収録) 通常盤・配信版には未収録 | |||||
13 | ブランケット | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ | 平井堅へ提供 セルフカバー |
No | タイトル | 備考 |
1 | ありがとさん Music Video | |
2 | 優しいあの子 Music Video | |
3 | 見っけ Music Video | |
4 | オフショットムービー in FRANCE | フランスでの写真撮影時のオフショット映像 |
リリースデータ
2019年10月9日 | 初登場2位 | 売上14.5万枚 | Produced by スピッツ&亀田誠治 except 「ヤマブキ」「ブランケット」Produced by スピッツ |
ユニバーサル |
メンバー
Vocals,Guitars | 草野マサムネ |
Guitars | 三輪テツヤ |
Bass Guitar | 田村明浩 |
Drums | 崎山龍男 |
スピッツ16thアルバム。シングルコレクションアルバム『CYCLE HIT』から2年3ヵ月、オリジナルアルバムとしては3年3ヵ月ぶり。前作以降『CYCLE HIT 2006〜2017』に3曲の新曲が収録された以外に新曲発表は無く、2018年はリリースが一切なかった。2019年になってNHK朝ドラ『なつぞら』主題歌に「優しいあの子」が起用され、3年2ヵ月ぶりとなるシングルCDが発売された。C/W「悪役」は未収録。「ありがとさん」「見っけ」は新たにMVが制作されてリード曲となった。初回盤はMV3曲とフランスでのオフショット映像を収録したBlu-rayもしくはDVD付。ファンクラブSpitzbergen会員限定盤デラックスエディションにはBlu-rayもしくはDVDに「ありがとさん」MVメイキング映像が追加収録され、2018年に行われたファンクラブ会員限定ライブ「GO!GO!SCANDINAVIA VOL.7」の模様を収録したライブCDが付属する。アナログ盤でも発売。
初回盤・Spitzbergen会員限定盤デラックスエディション・アナログ盤(要するに通常盤とそれに準ずる配信版以外)には本編CDに平井堅に提供した「ブランケット」のセルフカバーがボーナストラックとして追加収録されている。通常盤・配信版は12曲仕様。平井堅の「ブランケット」は編曲を亀田誠治が担当していたが、今作でのセルフカバーでは亀田誠治は関与せずスピッツのセルフプロデュースとなっている。前作では録音ミックスのエンジニアである高山徹がマスタリングまで一貫して手掛けていたが、今作では再びマスタリングにStephen Marcussenが起用された。
スピッツの初回盤の特殊パッケージは、これまで毎回違うデザインになっていたが、今作の初回盤は前作の初回盤のフォーマットをそのまま踏襲。さらにはBlu-ray/DVDの構成まで全く同じ(MV3曲+オフショット映像)。前作の形式にそんなにしっくりくるところがあったのだろうか…。
相変わらず安定の瑞々しさを保ったスピッツらしい1作。今回全体にかなり地味で一聴した程度ではほとんど印象に残らない。これは「優しいあの子」がそうだったように明確なサビが無いというか何となくBメロくらいの盛り上がりがMAXでサビが来ない印象のまま終わってしまう曲がかなり多くなっているためだと思う。ただメンバー4人の演奏は衰え知らずでトータルで聞いていれば充実しているし、何度か聞いていれば徐々に良さが見えてくるようなそんなアルバムだと思う。朝ドラで久々にスピッツに触れた人も多いと予想される中で未だに『RECYCLE』で印象が止まっていたり、スピッツって草野マサムネとバックバンドのみなさんでしょとか思っているようなリスナーが今作を聞いてもサビが無くて地味としか感じられないのが実情だと思うし、そういう意味ではずっと聞いてきたファン向けの1作ではあると思う。今作は曲が地味な分だけスピッツは4人が絶妙なバランスで成り立っているロックバンドだという事を改めて感じられるが、それでも前々作『小さな生き物』と並んで地味な印象のアルバムであり、物足りなさが残るところでもある。それでもたぶんたま〜に聞きたくなるような心地いいアルバムにはなるんじゃないかと思っている。
Blu-ray
オフショット映像は『ソラトビデオCOMPLETE
1991-2011』の初回盤に2006年と2010年のスペイン・イタリアでの撮影オフショット映像を入れたのがよほど好評だったのか、特典映像としてスタッフが気に入ったのか、前作でのハワイ、今作はフランス…と海外に行った時の撮影オフショット収録がいつの間にか恒例化しつつあるが…何だか今更こんなアイドルみたいな特典映像が続くのはちょっぴり謎。レコーディングドキュメントとかそういう制作に臨んでいるメンバーの姿とかの方が個人的には興味があるんだけど、50代のおじさん達がお茶目にカメラサービスをするのがカワイイとかそういう需要が案外高いんだろうか。メンバーとしても若い時は散々キャーキャー言われてもっと音楽を聞いてくれみたいな気持ちもあっただろうし、オフショット映像とかわざわざそんなんやりたくないわっていう感じもあったんだろうけど、年取って逆にそういうのも無くなってきた…っていうのはあるのかもしれない…。
なお今作は予約段階ではAmazonも普通に予約を受け付けていたが発売間近になるとユニバーサルのスピッツ公式サイトがAmazon.co.jpでの販売は無いと明記する異例の事態となった。このためAmazonでの販売(Amazonの販売・発送)は無くなり、Amazonマーケットプレイス出品者のみ(Amazon以外の出品者による販売・発送(出品者がAmazon倉庫に預けている場合は発送はAmazon))となった。初回盤品切れと勘違いした出品者が高値をつけて新品出品に群がったために一時やや相場が上がったものの、実際には初回盤自体は全く売り切れにはなっておらず他のネットショップでは余裕で購入が可能なためじり貧で相場が崩れていく事態となっている。またAmazonでの販売は無いとユニバーサルが明記してからは通常盤の販売も無くなっていたが、間もなく通常盤のみはAmazon(Amazonの販売・発送)で販売が再開された。
印象度★★★☆☆
2019.12.8更新