とげまる
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ビギナー | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 37thシングル両A面曲 |
2 | 探検隊 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ | |
3 | シロクマ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 37thシングル 最高4位 売上2.7万枚 |
4 | 恋する凡人 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 36thシングルC/W(ライブバージョン) |
5 | つぐみ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 36thシングル 最高4位 売上3.5万枚 |
6 | 新月 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
7 | 花の写真 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 36thシングルC/W |
8 | 幻のドラゴン | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
9 | TRABANT | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
10 | 聞かせてよ | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
11 | えにし | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | |
12 | 若葉 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 34thシングル 最高5位 売上3.8万枚 |
13 | どんどどん | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ | |
14 | 君は太陽 | 草野正宗 | 草野正宗 | スピッツ&亀田誠治 | 35thシングル 最高7位 売上3.2万枚 |
Strings Arranged by 亀田誠治(5)
リリースデータ
2010年10月27日 2017年7月5日(LP) |
初登場2位 初登場53位 |
売上17.1万枚 売上0.11万枚 |
Produced by スピッツ&亀田誠治 Except 2,13 Produced by スピッツ |
ユニバーサル |
メンバー
Vocal,Guitars | 草野正宗 |
Guitars,Mandolin | 三輪テツヤ |
Bass Guitar | 田村明浩 |
Drums,Percussion | 崎山龍男 |
スピッツ13thアルバム。3年ぶりのアルバム。08、09年とシングル1作ずつのリリースだったが、2010年になって2シングルを立て続けにリリースして今作が発売された。4作連続で亀田誠治との共同プロデュースだが、今回2曲はセルフプロデュースとなっている。前作同様に一気にレコーディングせずに何回かに分けてレコーディングが行われた。ツアーも同時に行っていてツアーで先行披露していた曲もいくつかあり、その中で「恋する凡人」はC/Wでライブ音源として先にCD化されていたが、今作でスタジオ音源として初収録された。『ハチミツ』以降初回盤には帯が付属しない仕様で通常盤になると帯が付属していたが、今作は最初から帯がついている。初回特典はジャケット写真と同じステッカー封入(裏面は翌年のツアースケジュール)。放課後ティータイムに阻まれ初登場2位となり、2枚同時発売の『CYCLE HIT』を除くと『ハヤブサ』以来1位を逃した。前作までは08年にSHM-CD化され、次回作は通常盤以外でSHM-CDを採用したため、今作だけオリジナルアルバムでSHM-CD化されていない。
アナログ盤は11年4月に限定発売された(3月30日発売予定だったが東日本大震災の影響で延期)。2017年にはミニアルバム含めて16作が『CYCLE HIT』と同時発売で完全受注生産限定で重量盤として改めてアナログ盤として発売された。この際は小鐡徹によるアナログ盤用の最新リマスターが施された。この際には16作全てがトップ100入りを果たした。
前作リリースの頃に結成20周年を記念して出版された「旅の途中」では安定期に突入していることをメンバーも感じつつ、ここからまた新しい方向に向かうか、そのままで行くか決めかねている感じだったが、結局プロデューサーもエンジニアも変わっておらず、レコーディングを小分けにするというスタイルも前作を踏襲。これで初期のように1年おきでハイペースでリリースしていたら、マンネリを感じたのかもしれないけどこれくらいリリース間隔が開くと変わらぬ鮮度を保っている名盤という印象が強くなるから不思議だ。この年はアルバムリリースの計画が立っていたと思われる4月から今作発売前の9月まで制作と並行して全国ツアーを行っており、その途中で「つぐみ」「シロクマ/ビギナー」をリリースし、C/Wには録音したてのライブ音源を収録したりとライブモードが強かった。そのせいなのか、前作よりもライブっぽい印象のある1作になった。個人的には「若葉」「君は太陽」は良かったものの、2010年になってからの先行2シングル3曲がどれも安定以上の印象が抱けなかったんだけど、アルバム通して聞いたらかなり印象が良くなった。ベストトラックは「恋する凡人」。歴代のアルバムの中で飛び抜けて名盤というわけではないし、個人的にもこれが1番というわけではない。それでも確かな名盤。とげっとした部分(ロック)も丸い部分(ポップ)もどっちもあってどっちにも偏っていないので歴代のスピッツの中でも"とげ"と"まる"のバランスの良さでは随一かも。
印象度★★★★☆