ソラトビデオ・カスタム　Video Clip Chronicle 1991-2001

リリースデータ

メンバー

スピッツ、デビュー10周年記念PV集DVD。今までリリースされたPV集『ソラトビデオ』『ソラトビデオ2』『ソラトビデオ3』の3作を1作にまとめたもの。初収録となった「ヒバリのこころ」と当時最新だった「遥か」の2曲が初収録。ただし「ハチミツ」「愛のことば」「インディゴ地平線」「愛のしるし」といったアルバム曲及びシングルでは「スピカ」「流れ星」「放浪カモメはどこまでも」の7曲は除外されている。また『ソラトビデオ』に収録されていたボーナスのライブ映像「ドルフィン・ラブ」もPVではないため入っておらず、これは現在もVHSのみでしか見ることが出来ない。ジャケットやメニュー映像などは「遥か」の素材を使用している。最初の2作はVHSのみで、『ソラトビデオ3』しかDVDで出ていなかったため「夢じゃない」以前の曲は初DVD化となった。また一転して今作以降VHSでのリリースは無くなった。同時発売でライブ映像作品の『JAMBOREE1』『JAMBOREE2』（共にVHSのみ）を1つにしてさらに追加ライブ映像を加えた『ジャンボリー・デラックス』も同じくDVDのみで発売されている。05年に続編『ソラトビデオ4』がリリースされたが、「3」の続きではなく、今作の続きになっていたため、「ヒバリのこころ」だけでなく「遥か」も今作でしか見ることが出来なかった。だが20周年の2011年に今作の拡大版であり、今作にスルーされた前述のPVまで全てのPV、CM集を完全網羅した『ソラトビデオCOMPLETE 1991-2011』がリリースされたことで今作及び『4』は完全に役目を終えた。

当時はVHSからDVDへの転換期だったので、初DVD化となる曲が大半だったのと、10周年までのスピッツの歴史を見た目で追えるというので貴重だった。「ヒバリのこころ」初収録で動く若き日のメンバーが見れたというのも当時は感動だった。『3』ではなく今作の続きとして『4』も後にリリースされていったので、スピッツPV集シリーズはDVDにフォーマットを移して今作が再起点となったはずだったが、そもそも今作には飛ばされた楽曲があるといった欠点もあった。結局2011年に『ソラトビデオCOMPLETE　1991-2011』がリリースされ、これが今作の完全上位互換となった。色々な観点から考えても現在では入手する必要のない作品だと思う。

印象度☆☆☆☆☆（『ソラトビデオCOMPLETE　1991-2011』リリースで完全に用済み）

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