劇場版 優しいスピッツ a secret session in Obihiro
No | No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
BD | CD | ||||
1 | オープニング | ||||
2 | 1 | つぐみ | 草野正宗 | 草野正宗 | 36thシングル |
3 | 2 | 冷たい頬 | 草野正宗 | 草野正宗 | 18thシングル |
4 | 3 | ハヤテ | 草野正宗 | 草野正宗 | 7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲 |
5 | 4 | 今 | 草野正宗 | 草野正宗 | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
6 | 5 | Holiday | 草野正宗 | 草野正宗 | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
7 | 6 | 空も飛べるはず | 草野正宗 | 草野正宗 | 8thシングル |
8 | 7 | 漣 | 草野正宗 | 草野正宗 | 12thアルバム『さざなみCD』収録曲 |
9 | 8 | 優しいあの子 | 草野正宗 | 草野正宗 | 42ndシングル |
10 | 9 | 夕焼け | 草野正宗 | 草野正宗 | 33rdシングル『群青』C/W |
11 | 10 | 雪風 | 草野正宗 | 草野正宗 | 40thシングル(配信限定) |
12 | 11 | 大好物 | 草野正宗 | 草野正宗 | 45thシングル(配信限定) 収録時発売前 |
13 | 12 | 未来コオロギ | 草野正宗 | 草野正宗 | 14thアルバム『小さな生き物』収録曲 |
14 | 13 | ガーベラ | 草野正宗 | 草野正宗 | 25thシングル『さわって・変わって』C/W |
15 | 14 | 名前をつけてやる | 草野正宗 | 草野正宗 | 2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲 |
16 | 15 | 運命の人 | 草野正宗 | 草野正宗 | 17thシングル |
17 | 撮影記録の一部 | ||||
18 | 2023年2月のスピッツと松居大悟監督のアフタートーク | ||||
優しいスピッツ a secret session in Obihiro 撮影記録 | メイキング映像 |
リリースデータ
2024年6月19日(UNIVERSAL MUSIC STORE限定受注生産Blu-ray,DVD/配信) | 音楽Blu-rayチャート初登場2位(総合2位) 音楽DVDチャート初登場2位(総合2位) 配信アルバムチャート初登場4位 |
売上1.5万枚 売上0.55万枚 売上0.14万DL |
ユニバーサル |
メンバー
Voca&Guitar | 草野マサムネ |
Guitar&Background Vocal | 三輪テツヤ |
Bass Guitar&Background Vocal | 田村明浩 |
Drums&Background Vocal | 崎山龍男 |
Support Musician | |
Keyboards&Background Vocal | クジヒロコ |
スピッツ特別番組Blu-ray。UNIVERSAL MUSIC STORE限定受注生産。4月3日〜25日までの期間限定で予約を受け付け、以降は購入不可となった。ツアーでの北海道公演が延期(後に中止)となってしまったが、「優しいあの子」が主題歌となったNHK朝ドラ「なつぞら」の舞台が北海道の帯広でありこの地でのライブを別の企画として実現させたもので、北海道帯広市にある大正11年建築された国指定の重要文化財「旧双葉幼稚園園舎」でライブの映像収録を行い、WOWOWにて2022年1月29日に本編「優しいスピッツ a secret session in Obihiro」を放送、2月11日にはメイキング映像「優しいスピッツ a secret session in Obihiro 撮影記録」を放送した。その後、本編にメイキング映像の一部と2023年2月に新たに収録したスピッツと松居大悟監督のアフタートークを加えて劇場版として2023年6月から各地の映画館で期間限定上映された。今作は劇場公開版+『優しいスピッツ a secret session in Obihiro 撮影記録』をBlu-rayもしくはDVD2枚に収録。そして楽曲部分のみを収録したCDとのセットとなるBlu-ray+CD、2DVD+CD仕様の2種で発売された。フォトブック、旧双葉幼稚園園舎ミニチュアのオリジナル・ペーパークラフト封入。
予約が短期間で終了して購入不可となり、発売(=予約者への発送)1週間前となった6月12日になって発売日(19日)にCD部分を全曲配信(DL/ST)すると発表。Apple MusicとAmazon Musicではドルビーアトモスによる空間オーディオでも配信された。限定発売ながらUNIVERSAL MUSIC STOREが売上申告を行ったようでO社ではBlu-rayもDVDも音楽・総合全て初登場2位を記録、この初動売上が総売上と思われる。
通常ライブを行わない旧幼稚園の遊戯場のような広い空間で5人のメンバーが円形のスタイルで演奏し、TV放送を前提としつつもドラマ/映画監督の松居大悟を監督に迎えて映像収録するという観客がいないものの無観客ライブや配信ライブの類とも異なり、スタジオライブとも異なるような形容しがたいオリジナルライブ。この新鮮さと監督のこだわりもあって自然体のメンバーの演奏を撮影しつつ、曲によってはほぼ何のカメラワークも無くただ全景を映しているだけのものから、ある程度メンバーをソロで映し出したり、狭い映像に切り替えたり、照明を駆使して視覚的な要素を演出したりと、演奏曲に合わせて見せ方は工夫。それでもシンプルに淡々と演奏を聞かせて圧倒的な安定感で成立させてしまうのはスピッツゆえだろう。1曲ごとに緩めの何でもないトークも入ったりして、トーク自体は普段のライブのMCとそう大きく変わらないが、1曲ごとに喋る事はライブでは無いのでより自然体な感じはする。
劇場版でアフタートークが追加され、後日振り返っての監督とメンバーの話も聞けるがこれが18トラック目で。この前の17トラック目に収録されているメイキング映像は別途放送された『優しいスピッツ a secret session in Obihiro 撮影記録』から一部だけを抜粋したような映像で、今作には『優しいスピッツ a secret session in Obihiro 撮影記録』も収録されているので一部同じ映像。メイキングではミーティング時に戸惑いを素直にぶつける田村明浩の姿も映し出されるが、この時にきちんと「リーダー」という表記が出たりもしてリーダーらしい頼もしさも垣間見える。
CDの方は曲間のトークを省いて演奏だけを全曲収録したもの。メイン部分でありこれだけでも十分ではあるけど、やはり映像と曲間トークがあるのとないのとではまた少し感じ方が変わってくるのかなとは思った。
セットリストはかなり変わっていて北海道でやりたい曲として「優しいあの子」「雪風」はマストで、収録した10月下旬時点で配信直前(11月配信)だった「大好物」をライブ初演奏していたりもするが、それ以外の選曲もレアなものが多い。1曲目がノーストリングスバージョンの「つぐみ」なのも新鮮だ。この曲を最後にスピッツはストリングスを使用しなくなったが、この曲でもむしろ使用しなくても何の問題も無いように思う。「冷たい頬」や「ハヤテ」などスピッツを聞き始めた頃の曲が続くの個人的に懐かしく嬉しかった。ライブではレアでもある程度オリジナルアルバムを聞いてきたくらいのリスナーであればまあまあ聞き覚えのある曲がほとんどなんじゃないかとは思う。現状配信で音だけでしか聞けないが、もちろん音だけでも楽しめる。
印象度★★★★☆