JUST LIKE HONEY-『ハチミツ』20th Anniversary Tribute-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲・プロデュース | 原曲 |
1 | ハチミツ /赤い公園 | 草野正宗 | 草野正宗 | 津野美咲 | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
2 | 涙がキラリ☆ /10-FEET | 草野正宗 | 草野正宗 | 10-FEET | 12thシングル、6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
3 | 歩き出せ、クローバー /NICO Touches the Walls | 草野正宗 | 草野正宗 | NICO Touches the Walls | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
4 | ルナルナ /鬼龍院翔(ゴールデンボンバー) | 草野正宗 | 草野正宗 | 鬼龍院翔,tatsuo | 12thシングルC/W、6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
5 | 愛のことば /indigo la End | 草野正宗 | 草野正宗 | 川谷絵音 | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
6 | トンガリ'95 /LAMP IN TERREN | 草野正宗 | 草野正宗 | LAMP IN TERREN | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
7 | あじさい通り /クリープハイプ | 草野正宗 | 草野正宗 | クリープハイプ | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
8 | ロビンソン /9o Parabellum Bullet | 草野正宗 | 草野正宗 | 9o Parabellum Bullet | 11thシングル、6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
9 | Y /GOOD ON THE REEL | 草野正宗 | 草野正宗 | GOOD ON THE REEL | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
10 | グラスホッパー /ASIAN KUNG-FU GENERATION | 草野正宗 | 草野正宗 | ASIAN KUNG-FU GENERATION | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
11 | 君と暮らせたら /初恋の嵐 feat.曽我部恵一 | 草野正宗 | 草野正宗 | 初恋の嵐 | 6thアルバム『ハチミツ』収録曲 |
bonus track | |||||
12 | 俺のすべて /SCOTT MUFPHY | 草野正宗 | 草野正宗 | SCOTT MUFPHY&Marc McClusk | 11thシングルC/W |
Strings Arrangement:MIZ(4)
Brass Arrangement:Shinya(4)
リリースデータ
2015年12月23日 2016年1月27日(アナログ盤) |
初登場15位 | 売上0.9万枚 | Album Produced and Compiled by 竹内修 | ユニバーサル |
スピッツ6thアルバム『ハチミツ』トリビュートアルバム。スピッツのトリビュートアルバムとしては02年の『一期一会 Sweets for my SPITZ』以来2作目(ただしこの時は「トリビュート」という形容は用いられなかった)。95年発売で2015年に発売20周年を迎えたスピッツのオリジナルアルバム最大のヒット作でもある『ハチミツ』を丸ごとカバーした内容。曲順もオリジナルのままとなっている。「俺のすべて」は収録範囲内のシングル「ロビンソン」C/Wで、『ハチミツ』には収録されていなかったがボーナストラック扱いで最後に追加された。ゴールデンボンバーはエアバンドであり自身の作品でもメンバー3名は演奏していないが、今作においてはゴールデンボンバー名義ではなく鬼龍院翔のソロ扱いになっている。初恋の嵐は02年デビュー間もなくボーカル急死により活動を停止しており、ライブ活動は再開していたが音源としては今作が再開後初となり、新ボーカルを置いていないため曽我部恵一がゲスト参加している。プロデュースはデビュー当時からスピッツのディレクターを務めている竹内修が担当。特設サイトでは今作のコンセプトも説明している。1ヶ月後にはアナログ盤でも発売された。
『一期一会 Sweets for my SPITZ』は同世代や年配のアーティストも参加していたが、今作は95年当時生まれたばかりだったという若手からバンド結成前の10代だったという面々が並んでいて、95年時点で既にメジャーデビューしていたのは「君と暮らせたら」にゲスト参加している曽我部恵一だけ。ほとんどが後追いか、いち学生リスナーとして『ハチミツ』に接したであろうスピッツを聞いて育った世代が集結している辺りに20年の年月を感じる。正直95年当時に20年前である1975年の音と違って、2015年から振り返る95年はそこまで色あせていないし昔の音楽という感じもしないと思うので、いわゆる古い名作が現代に蘇ったという感じではないんだけど、各バンドそれぞれ自由に料理していて楽しめる1作。基本的にスピッツのキーは高いので概ねキーを変更して歌っているが、アジカンは何故か下げていないようでA,Bメロはいつもの後藤の声なんだけどこの時点で既に普段の最高音に近い状態、サビになると裏声と地声の中間みたいな声に変貌する(ギターの喜多が歌っている)というあまりアジカンっぽくない仕上がりになっていたのは意外性があった。
竹内修は企画意図と合致しやすかったので男性ロックバンドばかりになったとしているけど、この頃のスピッツの楽曲はポップでカワイイ側面もあったのでもう少し女性ボーカルだったり(女性の方がスピッツの曲って歌いやすいだろうし)、ポップス色の強いミュージシャンを呼んだら『ハチミツ』というアルバムがポップスとしても優れている事が見えてきてもっと面白くなったのになぁ…とも思うんだけどスピッツとしてはあくまでロックバンドだから…ということなんだろうか。
印象度★★★★☆
2016.2.15更新