懐かしい明日

リリースデータ

メンバー(独自表記)
ブックレットの記載は発売時点のメンバー表記のみ(期の区別無しのあいうえお順)なので下記は独自表記
楽曲参加者表記は新曲新録5曲のみで卒業生の名前は一切表記されていない
3期生は現時点でまだ正規メンバーと研究生に別れている

STU48、1stアルバム。2017年結成、AKB48のC/Wにて初楽曲を発表した後(指原莉乃が兼任して参加したのはこの時の「瀬戸内の声」1曲のみ)、2018年1月31日に単独デビュー。デビューからアルバムまで6年5ヶ月はNGT48の5年2ヶ月を上回る過去最長となり、1stシングルセンター(瀧野由美子)が卒業してからの1stアルバムは48/46史上初となった。ここまでのシングル10曲と新曲4曲、新録音別バージョン1曲の合計15曲をType-A,Bに2分割して収録。劇場盤は共通枠11曲のみで劇場盤のみの収録曲は無い。AとBのBlu-rayの内容は全て異なる。

Type-Aは三方背ケース仕様(中のプラケースは12�o)、フォトブック付。Blu-rayにはシングル表題曲10曲のMVと新規制作のメンバー個人特典映像を収録。「風を待つ」は複数のテイクがあったがシングルType-A収録のバージョンが収録されている。「思い出せる恋をしよう」は1期生・ドラフト3期生歌唱ver.と2期研究生歌唱ver.でMVも現在と過去でリンクした内容で別々になっていたが、今作にはYouTubeで公開していた2つのMVをミックスしたバージョンで収録。「息をする心」はYouTubeで公開していたDance QR Videoで収録し、オリジナルはType-Bに回された。
Type-Bは12�oのプラケースのみ。Blu-rayには「花は誰のもの？」関連の3つの映像やYouTube公開のみで商品化されていなかったMVを収録。
劇場盤は10�o通常プラケース。
配信限定Special Editionは全15曲を網羅。

リード曲として共通新曲「愛の重さ」は先行配信、MVも制作されYouTubeで公開されたが、今作のBlu-rayには未収録。

曲違いは2分割のみ&最後の2曲が違うだけで複数商法が控えめだが、これは他と違ってC/Wからの収録で水増しする事をしていないためで新曲数は最少ライン(4曲+別バージョン)ではあるが、直近のNGT48が6曲、NMB48が5曲+新録音、櫻坂46、日向坂46が5曲だったのでそれらより少ないがNMB48が1つ前のアルバムで新曲4曲ポッキリの最少記録を出しているので最低更新ではない。史上初なのは1曲ごとの参加メンバー表記がカットされている事。これはつまりA,BのBlu-ray収録のMVでは大多数の曲でセンターもしくはフロントで出ずっぱりの最大の功労者でダントツ最大のSTU48の顔であった瀧野由美子の名前が今作に一切クレジットされていないという事でちょっとそれは無いんじゃないかと…。

構想だけ先行した船上劇場は完成に苦労してデビュー後にようやく完成するも軌道に乗らないままに世界変異に突入、ライブハウスよりも逃げ場のない船の上という密室が仇となりあっさり解体廃止になってしまうなど、地方運営の困難さが傍目にも見えるくらい厳しそうで、NGT48とはまた別の苦境が続いている印象ではある。「暗闇」というデビュー曲にしては変わった曲でデビューして「風を待つ」もそうだが、どこか坂道グループっぽい作風で48グループとは一線を画すような曲が目立ち、NGT48もそうだが運営に苦戦する48後進組は楽曲でけっこう差別化している印象。もちろん金太郎飴的な48量産型の王道曲もあるけど、耳に残る面白い曲が多い(全てが当たりというわけではなく、1番48系っぽい「ヘタレたちよ」は何か明らかに違う気がするし、「無謀な夢は覚めることがない」もダーク化しすぎなかった欅ストックみたいな曲ではある)。普通に明るいアイドルポップや「花は誰のもの?」「息をする心」辺りのメッセージ性を出した少しシリアス系の両軸が1番STU48の特色、王道として個性になったんじゃないかなと思う。

まあ48系いつも通りではあるんだけど新曲群は通常のシングルの縮小版っぽい。リード曲「愛の重さ」はこの中では表題っぽい曲ではあるけど、歴代シングルの中では普通な方になってしまう。島谷ひとみ参加の「花は誰のもの?」も合唱に島谷ひとみが混ざったところで…ねぇ？という感じ。Type-A,Bのみ収録の新曲4曲は正直マストではないと思うので、STU48のシングル表題曲+「愛の重さ」だけを一挙聞ける劇場盤が1番お得だろう。たぶんすぐに格安で中古に転が

Type-A,Bの価値はCDの曲違いよりどちらかというとMV集Blu-rayにある。Aは基本的にシングルコレクションで、Bはシングルの特典DVDに収録していないYouTubeのみ公開になっていたMVや別バージョンを集めた内容。何故か「息をする心」だけはドラマパート(台詞なし)がある本MVがB送りになっていて、Aには屋上でのダンスシーンのみで構成したDance QR Videoを収録。これは曲中でメンバーが見せるQRを読み取るとメイキング映像が見れるというもので特設サイトはまだ生きていて見れるはず。

YouTubeで全て見れるものの、Blu-rayで一気見出来るのは利点だ。映像で歴史を辿るとあまりメンバー個々を打ち出していくというよりもセンター瀧野由美子で固定してその他大勢になってしまっているのは否めず、瀧野由美子の次に来る2番手は誰だろうというと1stでのフロントメンバーって全員伸び悩んでしまったのでその後目立っていない。メンバーよりも瀬戸内の自然風景の方が印象に残るような…。その瀧野由美子も圧倒的センターというよりは線が細い美少女といった風貌で、シングルごとに雰囲気が変わるので前半は印象に残りにくい。中〜後期になってややふっくらするがようやく瀧野由美子だと分かるようになる。

「思い出せる恋をしよう」では1期生&ドラフト3期生ver.と2期研究生ver.の2バージョンを制作し、MVは現在と過去という設定で2本制作。今作にはその2つを織り交ぜたバージョンで収録。2期研究生ver.は立仙百佳がセンターとなっていて次世代感を醸し出していたが…なんと立仙さん今作発売を前にとっとと卒業なさってしまった…。「独り言で語るくらいなら」では1期生の中では若手だった石田千穂が当時18歳でセンターに立ち、以降2番手的なポジションになった(人気ではトップ級だったようでソロコンや写真集などソロ仕事のほとんどをグループ1番で成し遂げている)。「ヘタレたちよ」では瀧野センターに戻ってしまったがこの曲はどちらかというと最後の兼任メンバー岡田奈々の兼任終了に伴い岡田パイセンありがとうございました感を強く印象付けていて誰がセンターなのかも良く分からないような仕上がり。「花は誰のもの?」ではトライアングルセンターとなり、瀧野由美子・石田千穂・中村舞と順当に3トップが固まった。「息をする心」では石田単独センターとなり、高雄さやかも躍進。しかし瀧野卒業に伴い「君は何を後悔するのか?」はまた瀧野センター。こんだけセンタ―曲あるのに瀧野不在のアルバム…というのはやはり残念。

石田千穂・中村舞・高雄さやかがトップ3となるも、「君は何を後悔するのか?」〜今作発売、そして発売後も卒業・辞退が相次いでいて、3トップも年数や年齢的にいつ卒業してもおかしくなくなってきている。2.5期生の岡田あずみを新キャプテンに任命するなどとんでもなく過渡期的なタイミングでの今作となってしまったが、まだ1stシングル参加メンバーがそこそこ残っていた「花は誰のもの?」の後くらいに今作を出せていればかなり違ったとは思う。デビュー時30人くらいいた1期生が6人まで減って、しかも「暗闇」選抜は石田千穂・福田朱里の2人だけ、「風を待つ」でもこの2人に中村舞が加わるだけでたった3人しか参加者が残っていない。「大好きな人」は当時のメンバー全員参加だったのでここでようやく1期生6人+ドラフト3期生2人の合計8人が今作時点でも在籍…とまずまずの人数になる…が、「無謀な夢は覚めることがない」はまた絞ったので2ndと同じに戻ってしまいまた石田・福田・中村の3人しかいない。もう少し早くアルバム出せなかったものか。1年早いだけでも相当違うくらいどんどん辞めてるからなぁ…。

「特典映像〜STU園地〜」が唯一今作のみ収録の新規映像だが、これは現メンバー全員の主観映像観覧車デート個人映像。各メンバーが同じシチュエーションでの観覧車デートを1人芝居してくれるというファン向けムービー集だがなんだかんだ40人近くはいるので恐ろしく長い。さすがに全面早送りしたが、マスコミ対策のためという理由で彼氏のデカいカバンの中にすっぽり隠れて観覧車の中でカバンから出てくるという奇想天外な発想をぶちかます中村舞はインパクトがあった。あと観覧車がどうしてもNGだったのか1人だけメリーゴーランドに変えている子がいたような…

Type-A Type-B　

印象度★★★★☆

2024.7.28更新

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