THE KIDS

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 A.G.I.T. YONCE Suchmos  
2 STAY TUNE YONCE/HSU Suchmos 2ndEP『LOVE&VICE』収録曲 最高15位 売上6.7万枚
3 PINKVIBES HSU/YONCE Suchmos  
4 TOBACCO YONCE Suchmos  
5 SNOOZE YONCE Suchmos  
6 DUMBO YONCE Suchmos  
7 INTERLUDE S.G.S.4   Suchmos Instrumental
8 MINT YONCE/KCEE Suchmos 3rdEP『MINT CONDITION』収録曲 最高14位 売上3.4万枚
9 SEAWEED HSU Suchmos  
10 ARE WE ALONE OK Suchmos  
11 BODY YONCE/HSU Suchmos 2ndEP『LOVE&VICE』収録曲

リリースデータ

2017年1月25日 初登場2位 売上16.9万枚 Produced:Satoru Kaneko SPACE SHOWER MUSIC

メンバー

Vocal YONCE
Bass HSU
Guitar TAIKING
Drums OK
Dj KCEE
Keyboard TAIHEI

Suchmos2ndアルバム。1年半ぶりのフルアルバム。前作以降リリースされた2枚のEPから3曲を収録(シングルは出しておらず、EPがO社ではシングル扱い)。リード曲として1曲目の「A.G.I.T.」はMVが制作された。自身初のトップ10入りを達成。初登場はAKB48に大差で及ばず2位、2週目はGReeeeNのベスト盤の初登場に382枚差でわずかに及ばずに2週連続2位となった。初回盤はライブ映像を収録したDVD付。

シティポップとして「STAY TUNE」が注目されているらしいと聞いたので耳にしたが一聴した感じMONKEY MAJIKかと思った。これがシティポップという事はMONKEY MAJIKってシティポップだったのか?とどうもシティポップの概念が良く分からなくなったが、どうもシティポップという概念はリスナーや評論家が勝手にカテゴライズしているもので、カテゴライズされている当人たちはあまりそこにあてはめられるのを好んでいないようだ。Shiggy Jr.がインタビューで自分たちは違うと思うと発言していたが、Suchmosもシティポップとカテゴライズされることに少し違うと感じているかのような発言をしている模様。とりあえずこれが現代のシティポップの代名詞的作品というわけではなさそうだし、80年代に都会的な雰囲気がある曲というシティポップと今作の作風はどうもイメージが異なる。ロック、HIP HOP、ファンク、ジャズ等々色々な音楽性が混ざり合って独自のグルーヴを作り上げ、結果的に楽曲がオシャレで凝っているので、このオシャレで凝って聞こえる感覚が都会的で先鋭的=シティポップという事なのかもしれない。

アルバムとしてCDでちゃんと聞いてみたら思ったよりもずっとキャッチ―さが薄く、お茶の間よりも圧倒的に音楽ファン向けという印象が強くなった。「STAY TUNE」はだいぶポップ方面に振り切った楽曲だったようだ。オシャレで聞きごたえがあり、パッと聞きでも非常にセンスがいい感じがするし、音楽性の高さも感じられてカッコいいという非常に絶賛されやすくて絶賛しやすい時代の最先端にある1作だと思う。

個人的に予想外だったのが全体のベース音の強さ。特に「STAY TUNE」はイコライザでベースを最大にしたかのようにベース音が強くなっていて異様なほど。店内BGMとしてとか、You Tubeで流し聞きする分にはあまり気にならなかったし、たぶんストリーミングサービスとかで流しても違和感ないんだろうけど、普通にCDとして再生するとベースが強すぎてバランスが悪く、これ音悪くないか…?と思ってしまった。MONKEY MAJIKと当初似ていると思ったがその感覚がきれいに消え去ったのもこの点が大きい。

ベースを強くするといえば、何故か中高生くらいの頃にズンズン来る感じの音にしたい欲求からイコライザをいじってベース音を強くしておく…みたいな聞き方をしている同級生がけっこういたように記憶しているが(個人的には通らなかった道だが)、今もそういう感覚が一定以上あるならこの感じがズンズン来てカッコいい…のかもしれない。

THE KIDS(DVD付)初回盤DVD付  THE KIDS(通常盤)通常盤 

印象度★★★☆☆

2017.5.4更新

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