Hot Milk(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | OverDriver | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | 10/25先行配信 |
2 | 吠えろ! | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | 8th配信シングル |
3 | 青春 | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | 4th配信シングル、26thシングル 最高20位 売上0.3万枚 初回盤Aのみアルバム扱いで最高15位 売上0.7万枚 |
4 | Ordinary | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | |
5 | 東京 | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | 26thシングルC/W |
6 | スイッチ! | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | |
7 | されど愛しき人生 | スキマスイッチ | スキマスイッチ | スキマスイッチ | 11/10先行配信 |
初回盤Blu-ray
Documentary of "Recording"
リリースデータ
2021年11月24日 | 初登場9位 | 売上1.1万枚 | Produced by スキマスイッチ | Augusta Records(ユニバーサル) |
メンバー
Vocal,Guitar | 大橋卓弥 |
Piano,Keyboards | 常田真太郎 |
スキマスイッチ8thアルバム。『Bitter Coffee』と2枚同時発売。前作からセルフカバー、セレクション2作、ライブ4作を経て3年8ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降に発表されていた新曲はほぼ2作に振り分けて収録されたが、2018年に配信、2019年にグッズ付通販限定CDとしてCD化した「クリスマスがやってくる」、常田真太郎(スキマスイッチ) × SHISHAMO名義で配信リリースした「天才の種」(公式デジタルシングル枠に普通に掲載)、21年6月に配信したインスト曲「茜」は未収録。今作には前作以降唯一一般発売されたシングルCD表題曲「青春」とC/W「東京」、4月に配信された「吠えろ!」を収録。今作の発売告知後に「OverDriver」「されど愛しき人生」の2曲が先行配信されたが、今作自体がCD発売1週間前の11月17日に先行配信された。「OverDriver」「されど愛しき人生」は今作のジャケット流用で専用ジャケットは制作されなかったが2曲ともMVが制作され、今作のプロモーション用のリード曲として扱われた。
初回盤はレコーディングドキュメントを収録したBlu-ray付、スリーブケース仕様。今作よりDVD付での発売はいきなりなくなりBlu-rayに切り替わった。O社ではまさかの2作全く同じ枚数(9359枚)で2作同時9位という珍記録を達成した。2週目は92位(Hot Milk)、96位(Bitter Coffee)と離れて25枚差が生じた。
今作には先行シングルや先行配信が含まれていて「吠えろ!」「青春」「東京」「スイッチ!」にはタイアップもついている。「OverDriver」「されど愛しき人生」がリード曲的存在となり、リード曲2曲ともこっちに収録するなど本来であればこっちの方が明確に売上が上になりそうな外向けの1作になっている。実際今作にはこれぞスキマスイッチと思えるシングル的な楽曲が目立ち、「吠えろ!」「青春」はそのままシングル曲だし、「スイッチ!」もシングルっぽい、リード2曲は応援歌という趣旨の元、傾向の異なるアップテンポとバラードを用意するなどシングル的な作り方をしている。「OverDriver」は「全力少年」のイメージに重なるし、「されど愛しき人生」も王道的な良メロバラード。まあ「されど愛しき人生」のほうは歌詞に一切の救いがないまま終わるというけっこうとんでもない内容で救いの無い本文をタイトル「されど愛しき人生」で救いあげるという構成になっているのでけっこう斬新に攻めていたりもするが…。「東京」も既出曲だが吉田拓郎ばりの早口フォーク風味になっていて新鮮な曲調であり、今作も今作で期待通りの王道ばかりでもなく攻めるところは攻めている。
間口の広さ、取っ掛かりやすいという意味では明らかに今作なので、順番的にも今作→『Bitter Coffee』と聞いていくと、今のスキマスイッチを深く味わっていける。前作が安定しながらももう1つ物足りなかったので今回の2作は合わせて非常に満足度が高い仕上がりだったが、どっちか1枚だけだとやはりこれだけじゃ何か足りないよねという感じにはなる。2枚組、もしくは14曲入りなら文句なし★5だった。
Documentary of "Recording"
初回盤Blu-rayはドキュメントとスタジオライブで2作に割り振っているので、今作のドキュメントには『Bitter
Coffee』のレコーディング模様も収録されている。むしろ今作には既出シングルが3曲もあるのでこれらは制作時期が異なっていて触れられてもいなかったりする。全曲ではないがかなり時間をかけてレコーディング模様を垂れ流ししていくので(一応完全垂れ流しではなく、どの曲のレコーディングなのかの表示は最初に出る)実に90分に及ぶ長大なドキュメント。ここまで長くレコーディングの様子を見せたのは初めてじゃないだろうか。今までは完成後にライナートーク的な事をやることが多く、個人的にもそちらの方が好きだったが、今作は今作で2人のこだわりを見れるので興味深くはあった。さすがにちょっと長くて1回で十分ではあったけど。
印象度★★★★☆
2021.12.28更新