BURN OUT

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 BE MY LOVE 田川伸治 田川伸治 田川伸治  
2 FREEDOM 田川伸治 田川伸治 田川伸治  
3 NEVER LET YOU GO 田川伸治 田川伸治 田川伸治  
4 VERTICAL LIMIT   田川伸治 田川伸治 instrumental
5 BURN OUT   田川伸治 田川伸治 instrumental
6 ROMANCE   田川伸治 田川伸治 instrumental
7 DOMINANT CLIFF   田川伸治 田川伸治 instrumental
8 架け橋 田川伸治 田川伸治 田川伸治  
9 からっぽ ゆめこ,こひ 田川伸治 田川伸治 森脇へ提供 セルフカバー
10 RANBOW 田川伸治 田川伸治 田川伸治  

リリースデータ

2025年4月1日 自主通販限定 Music Maker Audio

田川伸治10thアルバム。前作から11ヶ月ぶり。公式にはTHE SONIC TRICK名義でのアルバムを通算カウントに含めているのか11thアルバムとしている。前2作を踏襲した仕様となっており、完全自主制作による自主通販限定CD自体は業者に委託プレスされた盤面銀色のプレスCDとなっているものの、CD-R用の薄型ケース(帯もなし)で歌詞カードもペラ1枚。アートワークデザイン担当とジャケ写担当以外は、All Songs Arranged,Programed,Recorded, Mixed and Mastered by Shingi Tagawa、演奏もElectric Guitar,Acoustic Guitar,Electric Bass,Percussion,Vocal and Background Vocals:Shinji Tagawaとなっていて全演奏、録音ミックスマスタリングまで全工程を1人で手掛けている(連続コピペっぽいが今回「からっぽ」の作詞が自身ではなくAllにならないためか"Lyrics,Composed"の部分だけはカットされている)公式サイトはURLが直接記載されているだけリンクされていないという行き止まりペラ1枚と化している

音楽ユニット【ClossOver】と音楽レーベル【Bestchannel】主催者主導による“スポーツのペアや、プロレスのタッグのような概念、コラボレーションに特化した新規名義の音楽ユニット「ClossOver」の第1弾タイトル”として2024年12月に配信された元猿岩石の森脇和成をボーカルに迎えて自身は作編曲を担当していた"森脇"名義のコラボ作「からっぽ」の自身ボーカルによるセルフカバーを収録。

今回は初回盤/通常盤ではなく、Type-A/Type-Bという分け方に変わったが今回も中身は同じ。違いはジャケ写のみでAはギターのイラスト、Bはギターの写真となり、現体制になってから初めて本人が登場していない。土日祝日に配達されず到着がかなり遅くなる定形外郵便を使用しての発送となっているためか、公式設定は4月1日発売だが、3月27日(木)に最初の発送を行ったと発表。土日配達されないので最短で3月31日(月)に届くように考慮したと思われる。誰か同じ配送品質ならスマートレターの方が安い、土日祝配達もありで格上だけどこれより安いクリックポストとかもっといい発送方法がある事を教えてあげてほしい。イマドキ誰も使ってなさそうな定型外って…それとも実送料が明確にバレる料金固定の配送方法を使いたくないのか?

"ロックナンバーを中心に、ファンク、ポップ、バラードとヴァリエーション豊かに展開。ライヴを意識した作品群。""全10曲のうちインストゥルメント楽曲が4曲と、ギター色を全面に打ち出した意欲作"と公式に紹介されている。インスト4曲あるだけでギター色を全面に打ち出した意欲作扱いになってしまうくらいすっかり歌メインのシンガーソングライターという姿勢らしい。

ポップロック系のアップテンポな歌モノ3曲→ギターメインインスト4曲→ミディアム〜バラード系の歌モノ3曲という構成。1曲目「BE MY LOVE」から久々にギターが前面に出たポップロックナンバーで紹介文に偽りなしな幕開けだが早速自分で書いて設定したキーが限界突破気味でサビの高音部では詰まった苦しい歌唱で出しきれてない…やはりボーカルの厳しさが…。2曲目以降はポップシンガー路線でギターメインでもなくなってしまうのも最早いつも通りか。インスト4曲ではDEEN時代初期のロックギタリストっぷりを存分に発揮。表題曲の「BURN OUT」はシンセもだいぶ強めだったりはするけど…インストになると別人のようなカッコ良さでギタリスト巨匠田川伸治が健在である事を実感できる。しかし後半3曲はポップスター路線の聞かせる曲続きでギター色はあまりない。「からっぽ」は森脇バージョンよりも少し抑えめのアレンジだが、森脇和成のボーカルがその後発売された自身の単独ソロデビューシングルでの猿岩石時代を彷彿とさせる素直な歌い方とは全く異なるやたら気取りまくりの変な歌い方になっていたのはやはり田川歌唱デモを聞いてそれをコピー気味に歌唱したためだったと思われ、今作は想像通りのその曲の"オリジナルシンガー"感のある歌唱だった。

というわけでギター色が強いのは1曲目とインスト4曲で全体の半分程度といったところか。"ロックナンバーを中心に、ファンク、ポップ、バラードとヴァリエーション豊か"は実に正しい形容だった。ポップスター路線と昔のロックギタリスト路線が共存したDEEN脱退以降最も幅広くてアルバムとしてのバランスがとれた1作。というかとにかく歌いたい欲求を満たす自分がやりたい事(ポップスター)ととっくに乗り気じゃなくなってそうだけどリスナーに求められるギタリストとしての方向性(ロックなギタリスト)の今回は両方取った感じかな…。

B0DW38NCFM 

印象度★★★☆☆

2025.5.11更新

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