GET OVER IT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ROUND AND ROUND | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
2 | QUALIA feat.松本英子 | 松本英子 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
3 | HANG IN THERE feat.宇徳敬子 | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
4 | HIGHER〜夢追人よ〜 feat.K.MAY | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
5 | KISS ON MY LIST | Janna M.Allen&Daryl Hall | 田川伸治 | Daryl Hall & John Oatesのカバー | |
6 | 緋-scarlet- feat.水野マリナ | 水野マリナ | 田川伸治 | 田川伸治 | |
7 | GET OVER IT | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
8 | 殉情 feat.小川真奈 | 小川真奈 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
9 | 海 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 田川伸治 | サザンオールスターズのカバー |
10 | トイレ はずかしくないよ feat.ひめちゃん、おうくん&パパ子 |
田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | YouTuberプリンセス姫スイートTVへの参加曲(20年7月公開) 初CD化 |
リリースデータ
2021年3月31日 | 初登場235位 | 売上0.02万枚 | Produced by 田川伸治 | BAUER RECORDS |
田川伸治5thアルバム。前作から1年ぶり。『SYNTHETIC ANALYSIS』と同時発売。100%ロックギターインストと称された『SYNTHETIC ANALYSIS』に対して今作は"100%ヴォーカル・ナンバーで構成され、豪華ゲストを迎えた作品"とされ全曲歌入りとなっている。前2作では歌メインながらインスト曲も含まれていたためインストの無い全曲ボーカルアルバムは自身初となる。ゲストを招いた5曲ではゲストがメインボーカル、「トイレ はずかしくないよ」とゲストがいない4曲の5曲は本人ボーカル。公式ライナーはこちら。『SYNTHETIC ANALYSIS』より奇跡の1枚差という史上稀に見る僅差で1つ上にランクインした。ストリーミング配信ではカバー曲である2曲は削除された8曲編成となっている。
K.MAY、水野マリナは3作連続参加、YouTuberプリンセス姫スイートTVへの提供曲は『Singer』以来2度目だが今回はセルフカバーではなく元から田川がメインボーカルとして参加しているオリジナルのままCD化されている(YouTudeでは「しんじぃ feat.ひめちゃん、おうくん&パパ子」名義)。他はfeat.されている相手がメインボーカルだがこの曲のみ田川がボーカルでひめちゃん、おうくん&パパ子は単なるガヤである。プリンセス姫スイートTVに関しては元々は有名YouTuberが所属するUUUMだったのが『Singer』リリース前後の2018年にいつの間にか同じ事務所グッデイに移籍していたようで、この縁で提供が続いている模様。
今作はほぼ1人オケ制作となっていて、サポート演奏はドラムHIDE、ベース宮野和也が「ROUND AND ROUND」に参加しているのみ。よってかなり全体の音は軽め。アルバム2枚制作なのと正直数百枚レベルの売上なので予算が無いという事情もありそうだが、こういったご時世なのでなるべくミュージシャンを呼ばずに1人で制作するスタイルを取る方向を選択しているという事でもあるのかもしれない。これまで以上にサウンドが軽めでそのまま突き抜けてしまいがちというのもあるが、それを抜きにしてもフツーにいい曲が並んでいてどうにも引っかかりが無く、このキャリアで3年連続歌モノのアルバムというのも相まってマンネリ感は漂う。
あと3年連続で歌モノのアルバムを出して自らのボーカルナンバーが増加し、今作ではついに半数が自身メインボーカルになってしまった。明らかに田川さんとにかく歌いたい欲が出ているように思うんだけど、今作ではそのカッコつけ歌唱スタイルのクセが強くなりすぎてどうしても変な声に聞こえて気になってしまう箇所も増えた。「海」ではサウンド面での原曲再現に加えて特徴的な桑田ボーカルにも引きずられたような変な声色で歌い始めたので思わず笑ってしまったほど。「HANG IN THERE」でも宇徳敬子相手にツインボーカルの勢いでコーラス以上の存在感でねっちり絡みに行っているし、キッズソング「トイレ はずかしくないよ」はキッズソングとして需要や存在意義はあっても今作においてはただ唖然とするばかり。しかも同事務所のYouTuberへの提供曲なのに何故に自分メインで歌ってYouTuberが実質ガヤ要員なのか。プリンセス姫スイートTVの視聴者も知らないギターオジサンが歌ってて誰だこのオジサン?売れない芸人?ってなっただろうに…。
本人が歌いたいなら仕方ないが、それにしたって作編曲ギターの腕前はプロでもボーカリストとしては正直素人同然。半数が自身ボーカルというところまで歌メインでやられるとなるとさすがに今作はきつかった。
印象度★★★☆☆
2021.5.8更新