TWENTY TO LOVE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | LIGHT YEARS AWAY | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental | |
2 | READY FOR LOVE | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
3 | HOW DEEP IS YOUR LOVE | Barry Alan Bibb, Maurice Ernest Gibb, Robin Hugh Gibb |
田川伸治 | Bee Geesのカバー DEEN時代にも『君がいる夏-Everlasting Summer-』でカバー |
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4 | 大切なひと feat.水野マリナ | 水野マリナ | 田川伸治 | 田川伸治 | |
5 | BE A GIVER | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental | |
6 | LOVE DELIGHT feat.K.MAY & 柚 | K.MAY & 柚 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
7 | TWENTY TO LOVE | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | a cappella |
8 | KEY OF HEAVEN feat.K.MAY | K.MAY | 田川伸治 | 田川伸治 | |
9 | MELLOW WIND | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental | |
10 | SHAKIN' THE GROUND | 田川伸治 | 田川伸治 | 田川伸治 | DEEN6thアルバム『UTOPIA』収録曲「Shaking the ground」の歌詞変更セルフカバー |
11 | HE'S GONE | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental | |
12 | WITH PRAYER feat.金岡優人 | 金岡優人 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
13 | KILLER INSTINCT | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental | |
14 | 走れ*夢の超特急☆彡 feat.水野マリナ | 田川伸治& がっちゃん |
田川伸治 | 田川伸治 | YouTuber「ザ☆がっちゃんねる」へ提供 セルフカバー |
15 | LIGHT YEARS AWAY-epilogue- | 田川伸治 | 田川伸治 | Instrumental |
リリースデータ
2018年12月19日 | 初登場144位 | 売上0.06万枚 | Produced by 田川伸治 | BAUER RECORDS |
田川伸治4thアルバム。前作から1年4ヶ月ぶり。今作はインスト、自身ボーカル、ゲストボーカルを織り交ぜた内容。DEEN時代の「Shaking the ground」は本人による英語詞に変更し表記も「SHAKIN' THE GROUND」に変更してセルフカバーされた。またBee Geesのカバー(本人曰くTake Thatによるカバーの方が馴染みがありそちらのテイストが色濃いとの事)である「HOW DEEP IS YOUR LOVE」はDEEN時代にもカバーしていた楽曲だが今回はギターメイン+コーラスでカバーしている。公式ライナーでは「SHAKIN' THE GROUND」ではさすがにDEENに触れているが、「HOW DEEP IS YOUR LOVE」ではDEENでカバーした事に触れていない。
前作同様にDEEN時代から引き連れてきたリズム隊が参加しており、ドラムのHIDEが2,3,4,13,14、ベースの宮野和也が2,3,4,13に参加、4でのストリングス陣も下川美帆らDEEN時代から共通の面々となっている(ストリングス陣は2人になったDEENでも起用している)。本人の演奏クレジットはAlectric Guitar,Acoustic Guitar,Electric Bass,Percussion,Vocal&Background Vocals,Programedとなっている。
前作はシンガーを招くというプロデューサー的アプローチの作品だったが今作では前作のゲストシンガー路線は控えめにインストも増えた…が、やはり脱退してまでやりたかったのがこれなの?感が半端ないほどにDEEN時代の作風の延長。「HOW DEEP IS YOUR LOVE」と「SHAKIN' THE GROUND」は歌詞はあるもののほとんどコーラスでメインのメロディーはギターが奏でているので本人がガッツリ歌っているのは「READY FOR LOVE」1曲のみ。ただ表題曲「TWENTY TO LOVE」はギター一切なしのアカペラだったり、インスト曲でもコーラス入れてきたりと、割と歌いたかったのか…?と思うような部分もちょいちょいある。
また自身が作詞している「READY FOR LOVE」や「走れ*夢の超特急☆彡」の若々しい歌詞やゲストシンガー作詞の歌モノの曲は相変わらずボーカル違うだけでDEENだし、インストが増えたもののロック路線は皆無で、インスト曲もほとんどがDEEN時代末期に披露していたオシャレ系インスト。そんなわけで今回もこういう作風となると…いや本当にこれ以上考えない方がよさそうだが、確実に言えるのはこの路線をやりたいんだったら少なくとも音楽性においては辞める理由は無かっただろうという事。
歌モノポップスのアルバムとしては普通にいいんだけど、それにしてもいつの間にこんなに志向が変わってしまっていたのだろうか。初期のソロで見せていたルーツだったはずのハードロックにほとんど興味が無くなってしまったのか、好きなロックをやったところでDEENからのファン層には届かない事をDEEN時代のソロやTHE SONIC TRICKの早期終了で痛感してしまい、DEEN時代から引き連れてきたファンの需要に沿った歌モノのポップス路線でマイペースにやっていこうという事なのか。確かに在籍時後半はオシャレ系インストばかりになっていたので正しくそのまま延長ではあるし、自分も1stや2ndのハードロック路線の良さの半分も理解はできていないとは思うけどでもあのカッコいいギタリスト田川伸治を聞きたかったんだけどなぁ…。
あとDEENでカバーしていた「HOW DEEP IS YOUR LOVE」をもう1回ソロでカバーしたり、DEEN時代の自身作曲の「SHAKIN' THE GROUND」をセルフカバーしているのは今作を聞かなくても曲目見れば分かる事なんだけど、「READY FOR LOVE」のイントロのアレンジが『DEEN NEXT STAGE』収録の「夏の翼」(田川作編曲)ほぼそのまんま(セルフパクリ)だったりと今回かなりDEEN時代からのリスナーが絶対気づくような事をやりまくっているのはやはりDEEN時代からの引き続きの太客の皆さんへのサービス的な事なんだろうか。ただ「夏の翼」イントロセルパクに関してはセルフライナーで一切触れてない。"調性感を持たないイントロ"と表現しているに留まるが、調性感云々以前に圧倒的に「夏の翼」じゃないか。これは無自覚に過去のイントロをセルフパロディしてしまったのか、気づいた人だけニヤリとしてねという事なのかは分からない。
印象度★★★☆☆
2020.6.28更新