THE HIT PARADE

No タイトル 作詞 作曲 原曲・備考
勝手にしやがれ featuring 稲葉浩志 阿久悠 大野克夫 沢田研二
異邦人 featuring ZARD 久保田早紀 久保田早紀 久保田早紀  
第1弾シングル 最高3位 売上15.8万枚 
涙の太陽 featuring 愛内里菜 湯川れい子 中島安敏 安西マリア
その気にさせないで
featuring 三枝夕夏・北原愛子・高岡亜衣
千葉和也 穂口雄右 キャンディーズ
イミテイション・ゴールド featuring 倉木麻衣 阿木燿子 宇崎竜童 山口百恵  第2弾シングル 最高1位 売上8.1万枚
渚のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ 阿木燿子 宇崎竜童 ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
雨の街を featuring 松田明子 荒井由実 荒井由実 荒井由実  第1弾シングル『異邦人』C/W
Paper Doll featuring Fayray 山下達郎 山下達郎 山下達郎
「いちご白書」をもう一度 featuring 菅崎茜 荒井由実 荒井由実 バンバン
10 Foggy Night featuring 滴草由実 尾崎亜美 尾崎亜美 尾崎亜美
11 少女A featuring 上原あずみ 売野雅勇 芹澤廣明 中森明菜
12 ビュン・ビュン featuring 川島だりあ 加納秀人/
中野良一/
青木正行
加納秀人 外道
13 パープルタウン featuring 竹井詩織里 三浦徳子 八神純子/
RAY KENNEDY/
JACK CONRAD/
DAVID FOSTER
八神純子
14 時に愛は featuring 宇徳敬子 小田和正 小田和正 オフコース
15 SPINNING TOE-HOLD   竹田和夫/
樋口昌之
クリエイション インスト曲
16 一人〜I Stand Alone〜 
featuring Jeffrey Qwest
岸辺修三 井上尭之 ディープ・平尾(1972)、井上尭之(1977)
17 私は風 featuring 中村由利 MAKI ANNIETTE
LOVELACE
春日博文 カルメン・マキ&OZ
第2弾シングル『イミテイション・ゴールド』C/W

リリースデータ

2003年11月26日 初登場2位 売上44.8万枚 Produced by TAK MATSUMOTO VERMILLION RECORDS

TAK MATSUMOTO6thアルバム。B'zのギタリストである松本孝弘のソロは基本的にはギターインストであったが、今作は邦楽カバーの企画アルバム。ビーイングGIZA系のボーカリストを各曲でボーカルとして招いている。Fayrayのみエイベックス所属だが、当時何故かビーイングが制作を担当していた縁で起用されている。B'zボーカル稲葉を招いた「勝手にしやがれ」はB'z名義ではなくあくまでソロ名義に稲葉がゲスト参加している扱い。「渚のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」では自ら語り部分を担当しを担当し、サビ部分には全員が集結している。「SPINNING TOE-HOLD」はゲストボーカリストなしのインスト曲。当時デビュー前だったGIZA stuidoの新人の高岡亜衣、竹井詩織里もデビューに先駆けて参加している。当時活動が止まっていた上原あずみも参加しているが、当時GIZAでリリースしていた主要な若手では岸本早未は不参加。先行シングルとして「異邦人」、「イミテイション・ゴールド」が発売され、それぞれZARD、倉木麻衣とB'z松本のコラボとして話題になった。C/W含めてシングル2作4曲を収録。また「勝手にしやがれ」はB'zが主題歌「アラクレ」を提供していたドラマ『あなたの隣に誰かいる』挿入歌として1話ではノンクレジットで放送されたためこれまた話題となった。このように松本のソロアルバムとしては大きな話題作となった事もあり、ソロ名義では最高売上を記録した。

「渚のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」は関西弁でレコーディングした音源があることは当時も語られていたが、2018年頃にTwitterで最近今作を購入した者が関西弁バージョンが収録されていた!と投稿して「渚のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が関西弁バージョンに差し替えられたものが一部流通しているらしい事が話題となり、瞬く間に拡散された。これを受けてレコード会社側から正式なアナウンスが入り、間違えで流通させてしまっていたが、オリジナル(標準語)と一緒に関西弁バージョンも正式に流通させ、BMCV-8009だった品番を関西弁バージョンはBMCV-8009-Kとしてパッケージにシールを貼ることで区別すると発表されている。また上原あずみ契約解除時に自身の作品以外にコナン主題歌集やGIZAコンピ盤も廃盤となり、参加作品を徹底的に抹消する措置が取られたが、上原あずみ参加作品の中で今作は抹消を免れている

昭和歌謡/フォーク/ニューミュージックのカバー中心なので発売当時原曲はほぼ知らなかったが、両親世代は逆にほとんど馴染みだったようで聞かせたらかなりオリジナルとの違うTAKギターサウンドに驚きながらも懐かしがっていた。序盤に有名ゲスト、有名曲、割と勢いがあってノリで聞ける楽曲が並んでいるが、中盤〜後半までは地味なカバーが多くなってきて、さらにギターまで抑えた曲も増えてくるのでどうにもダレてきてしまう。ビーイングGIZAを深く知らなければ後半ほど知らない人だらけになっていく感じだと思うし、楽曲自体の知名度も明らかに前半の方が高いものが並んでいるんじゃないかと思う。

ギターサウンドは概ね気持ちよく響いていて昭和楽曲に現代的な新たな風を吹かせていると思うんだけど、Bass&Programmingをほぼ全面担当した徳永暁人(「Foggy Night」は大賀好修)によりリズム周りのベタベタした響きのアレンジがこの時期特有のものでどうにもしょぼい。もう少ししっかりバンドサウンドになっていれば良かったんだけど、ギターだけ元気でリズム周りがしょぼく聞こえてしまうのでこの点が最後まで馴染めず、前述の序盤の勢いの良さが目立つこともあって、尻すぼみな印象の1作。

B0000E6YRB  B07LGNZ5T6関西弁バージョン

印象度★★★☆☆

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