僕らの平成ロックンロールA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | ボーリング | 高橋優 | 高橋優 | 浅田信一 |
2 | 夜明けを待っている | 高橋優 | 高橋優 | 浅田信一 |
3 | 今、君に会いにいく | 高橋優 | 高橋優 | 浅田信一 |
4 | 昨日の涙と、今日のハミング | 高橋優 | 高橋優 | 高橋優、浅田信一 |
5 | 微笑みのリズム | 高橋優 | 高橋優 | 浅田信一 |
6 | 発明品 | 高橋優 | 高橋優 | 浅田信一 |
7 | I LOVE YOU | 高橋優 | 高橋優 | 高橋優、浅田信一 |
Strings Arranged by 十川ともじ
リリースデータ
2012年12月26日 | 初登場13位 | 初動0.9万枚、売上1.1万枚 | Produced by 箭内道彦 Sound Produced by 浅田信一 |
ワーナー |
高橋優2ndミニアルバム。09年インディーズで発売されたミニアルバム『僕らの平成ロックンロール』の続編タイトル作。メジャーでのミニアルバムは初。当初シングルリリース予定だったが、曲がたくさん出来たのでミニアルバムになったとされているが、当初シングル予定だった曲がどれかは明かされていない。前作『この声』以降にリリースされたシングル「陽はまた昇る」は未収録で全曲新曲となっている。初回盤は「ボーリング」「夜明けを待っている」「発明品」のPVやメイキングを収録したDVD付。
メジャーになってからのシングルはどれもこれもストリングスで壮大に盛り上げる一面的なものばかりで、その一方でアルバムやC/Wではもっと自由にやっている印象だった。今作では売れ線とか意識せずに、最初から最後まで今歌いたいことを衝動のままに形にしてやりたいようにやっている印象でようやくリアルタイムシンガーソングライターという冠にふさわしい高橋優というミュージシャンの魅力が生かされた1作になったように感じた。1曲目の「ボーリング」から「面倒くせぇ」を連呼し、大人になるにつれて表立って言えなくなるような生きることの面倒さを本音全開で延々とまくしたてる。そこに「面倒だけど頑張ろう」というとってつけたような言葉は無い。「面倒くせぇ」だけで終わる。「昨日の涙と、今日のハミング」で歌われる幸せの価値観や1等賞に対する考え方もまさにその通り!よくぞ言ってくれた!と手を叩きたくなる内容。それ以外にはストレートなラブソングもあるけど、ラストの「I LOVE YOU」みたいなストレートさも今までの楽曲ではこういうストレートなタイトルを持ってくるのはあえて避けているっぽいところがあったんだけど、そういうところも取っ払って堂々と歌っている。今作には入っていないがシングル「陽はまた昇る」辺りから、それ以前のシングルで感じていたあかさらまな売れ線狙いアレンジによる魅力の喪失という懸念は完全に払しょくされた。今後も楽しみだ。
なおサウンドと歌声の生々しさから物凄くアコースティックギター弾き語りっぽい雰囲気があるんだけど、クレジットによると実際に本人がギターを担当しているのは「I LOVE YOU」のみである。
印象度★★★★☆