PERSONALITY(期間生産限定盤B)

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 八卦良 高橋優 高橋優 小島剛広  
2 room 高橋優 高橋優 ケンカイヨシ 3rd配信シングル 初CD化
3 RUN 高橋優 高橋優 池窪浩一・高橋優  
4 自由が丘 高橋優 高橋優 平畑徹也 4th配信シングル 初CD化
5 LIFE 高橋優 高橋優 池窪浩一・高橋優  
6 DANCE WITH ME 高橋優 高橋優 鈴木Daichi秀行  
7 アスファルトのワニ 高橋優 高橋優 鈴木Daichi秀行  
8 CLOSE CONTACT 高橋優 高橋優 河野圭  
9 フライドポテト 高橋優 高橋優 池窪浩一・高橋優  
10 ABC 高橋優 高橋優 石崎光(cafelon)  
11 本命 高橋優 高橋優 石崎光(cafelon)  
12 東京うんこ哀歌 高橋優 高橋優 池窪浩一・高橋優  
13 ORION 高橋優 高橋優 鈴木Daichi秀行  
14 one stroke 高橋優 高橋優 蔦谷好位置(agehasprings) 2nd配信シングル 初CD化
15 PERSONALITY 高橋優 高橋優 宗像仁志  

Chorus Arranged by ケンカイヨシ(2)
Strings Arranged by 塩野海(2)
Sound Produce:石崎光(10,11)
Produced by 蔦谷好位置(14)

期間生産限定盤BのみDVD
No タイトル 備考
Music Video
1 パイオニア 10thシングル
2 太陽と花 11thシングル
3 明日はきっといい日になる 12thシングル
4 さくらのうた 13thシングル
5 産まれた理由 14thシングル
6 光の破片 15thシングル
7 ロードムービー 16thシングル
8 17thシングル
9 ルポルタージュ 18thシングル
10 プライド 19thシングル
11 ありがとう 20thシングル
12 Mr.Complex Man(スペシャルエディット) 5thアルバム『来し方行く末』収録曲
芦沢ムネトによるフテネコ・スペシャルエディットVer.
13 one stroke(未完成版) 2nd配信シングル 
14 room 3rd配信シングル
15 自由が丘 4th配信シングル
Documentary
  THE LIVE 2010-2020〜Road of 10th Anniversary Document〜 歴代ライブ映像&最新インタビュー映像

リリースデータ

2020年10月21日 初登場6位 売上3.0万枚 Produced by 箭内道彦
Co-Produced by 高橋優
ワーナー

高橋優7thアルバム。前作から2年ぶり。前作以降CDシングルリリースは無く、2019年は新曲リリースも無かった。ただしライブ活動は継続していて前作を引っ提げてのツアーは2019年春まで行われ、夏から秋にかけてFC弾き語りツアー、19年12月からは次の全国ツアー「free style stroke」も行っていた。このツアーを回りながら新曲「one stroke」をブラッシュアップしていく予定だったが新コロによりツアー終盤で中止となってしまった。その後6月に事務所アミューズからの離脱、独立を発表。そこからメジャーデビュー10周年記念配信シングルを7月から3ヵ月連続で発売して今作がリリースされた。連続リリースされた配信シングル3曲を収録。アミューズは離脱したもののレコード会社はワーナーのままでプロデューサーも箭内道彦のままとなっていて制作体制は変わっていない。

期間生産限定盤Aは特設サイトの弾き語り楽曲投票での上位10曲+未発売曲「開け放つ窓」の全11曲を収録した弾き語りCD付属。一部レンタル店では通常盤ではなくAを入荷している模様。
期間生産限定盤B2013年のMV集DVD『男優』の続編となる以降の15曲のMV+10周年記念での歴代ライブ映像を振り返りながらの本人最新インタビューを収録したDVD付。
通常盤はCDのみ。

前作で『STARTING OVER』というタイトルを使ってしまったのがもったいなかったというか案の定前作は『STARTING OVER』じゃなくてそれ以前までの区切りだったなというくらい、今作は新しい感じが出ている。前作の感想で書いたように前作は高橋優らしさを必死で取り戻そうとしたこれ以上ないほど高橋優全開な力作アルバムだったが、それ以上は見えないアルバムでもあり、そんな作品に『STARTING OVER』なんてつけたらますます行き詰まりそうだなという危惧もあった。今作では事務所離脱や新作の無いツアーを開始して未完成の新曲「one stroke」をツアーで披露しながら感じたままに書き変えていくという今までにない手法を取っていたようだ。そこでリスナーとの関係性も反映されたような新たな曲が出来上がりつつあった中での新コロ騒動によるツアー中断、気が付けばメジャー10周年など色々な要因が重なって新しい高橋優が始まったような新鮮さがある。

サポートギターの池窪浩一と高橋優による基本アレンジ編成だけでなく、他のバンドメンバーであるベース小島剛広、キーボード平畑徹也もアレンジに1曲ずつ関与、加えて新たなアレンジャー陣を招くなど今作はアレンジャー陣が多彩。高橋優はどうも義理堅いというか1度関わったサポートメンバーを大事にして起用し続ける傾向があってそれが時にネックになることもあるが(アレンジの幅が無くなるとか、ライブにバイオリン常駐させるとか)、今作では新たなアレンジャーを入れた事で、曲によってはバンドメンバーはそのままだがアレンジャーサイドと思われるミュージシャンの参加も増えて今までにない曲調が増加。さらに高橋優本人も今作では意識的に今までほとんどイメージの無かったラブソングを多めに投入するなど変化をつけてきた。新鮮な部分が多く、かなりスムーズに聞き通せる。これまでC/Wではよくやっていたがアルバムではそこまでユニーク枠で振り切る事も無かったので「フライドポテト」の太るネタでかなりふざけ倒しているのもインパクトだが、その後にはまだ「東京うんこ哀歌」なんていうとんでもないやつも控えている…という遊び心があるのもいい。

今作にはラブソングも多く、強いメッセージ性のある曲ばかりではないので高橋優らしくないとか、単純に曲のパンチが足りない、熱量が足りないと感じられる部分も無くはない。ただ気合が入りすぎて全16曲75分の前作に対して全15曲65分弱となる今作は時間以上にけっこうあっさり過ぎ去っていく。アレンジャーを変えたのもかなり効いていてけっこう時間を忘れて次から次へと出てくる曲を楽しんでいるうちに最後まで行きつける。高橋優のアルバムで長さを感じなかったのはそれこそ勢いに圧倒された3rd以来の感触だ。

一方でまあプロデューサーが箭内道彦なので毎回これは箭内道彦の広告クリエイター的なセンスでつけているんだろうけど"人間、高橋優。"というキャッチは相変わらず大げさにも思えるというか、そもそも高橋優って最初の時点でリアルタイムシンガーソングライターとして自身を強く打ち出す方向性で売り出していただけに今初めて人間性を打ち出しましたみたいなキャッチ出されてもじゃあ今までって何…?っていう。しかし改めて振り返ると3rdで"変化ではない、表出したのだ"と銘打ったのを最後に次からは平成の大名盤とか大きく出過ぎたり、ここまで来た!だとか平成最後のロックンロールだとか高橋優本人に触れない違う方向のキャッチが続いていて高橋優本人を打ち出す感じでは無くなってきていたし、前作でやたらと高橋優らしさにこだわって取り戻そうとしていたところからもらしさに縛られていたところはあったのかもしれない。箭内道彦がそういうところも見抜いていて、ようやく自然体になったのを見て"人間、高橋優。"という事なら今作こそがSTARTING OVERであり、今度こそ壁を越えていった感じでもあるのかも。

DVD
ベスト盤の手前から最新作までのMV集となっているが2013年のMV集DVD『男優』の続編である事実上の『男優2』。というかここでまとめてしまったのでもう『男優2』を単独で出さないか、Blu-rayで出していないので後で全部まとめたBlu-rayでのMV集として仕切り直すかのどちらかになりそうだ。

メッセージ性の強さゆえに気合の入ったMVが並んでいて割とゲストがちょいちょい出てきて話題作も多い。「ルポルタージュ」ではタイアップ先ドラマの関係で三浦春馬が音源にもコーラス参加していてMVでも高橋優とWメイン状態で出演しているが、「パイオニア」に出演しているエベレスト登山パフォーマーをしていた栗城史多も無謀な登山を繰り返した結果、多くの登山家の警告も虚しくついに2018年(MV出演4年後)登山途中で亡くなってしまっていて、MVに出演していたまだ若い30代の男性2人がもう亡くなっているなんて随分寂しい気持ちになった…。

「Mr.Complex Man」は芦沢ムネトによるフテネコ・スペシャルエディットVer.としてYouTube公開されていたものと同じだがバージョン名からフテネコが抹消されているだけのようだ。「one stroke」は新コロ中止になってしまったツアー会場の最新の外観や街の人々を映し出しつつ、行けなかった会場も含めて高橋優が舞空術で飛行していく…という内容のもので緊急事態宣言明けに撮影が開始されていたものの、全会場での撮影を終える前に小池知事の外出自粛要請により未完成になってしまったというもの。最後の経緯説明も流れるが、7月時点でYouTubeに初公開した時のままでその後も作り直さず放置していたようだ。改めて見直してみても空白になっているのは撮影できなかった会場名の文字だけ(黒バック)になるいくつかの一瞬だけで、撮影できている会場もほとんど静止画みたいな外観映像の上空に飛行してくる高橋優の映像を合成させているだけ(別にアップにもならない)。この会場名だけになっている空白部分を埋めるだけなら行って会場外観を撮ってくるだけでとっくに完成させられるはずなのに何故3ヵ月経ってDVD化される今のタイミングでも未完成のままなのか。ツアー活動が正常に行えるようになり、実際にツアーで全会場回れた時に一緒に撮影してその時を完成版にしようという事になったのだろうか。それともこの明らかに冷静ではなかった決断(普通に撮影に行けた)も2020年の混乱の記録としてあえて残したという事なのか。

「THE LIVE 2010-2020〜Road of 10th Anniversary Document〜」は10年間のライブ映像をドキュメントとして振り返りながら現在の高橋優がその時々を語るというインタビュー映像を織り込んだライブという側面からの10年間の軌跡を振り返る内容。今回Bを選択したのはMVというよりこの10周年ドキュメント目当てだった。2ndシングルから欠かさず聞いていたとはいえライブは2013年と2015年の日本武道館ライブしか見ていないのであまり知らなかった歴史が見られて良かった。

B08D7D62S5期間生産限定盤A(弾き語りCD付)  B08D7DDGBX期間生産限定盤B(DVD付)  B08D7B5FW3通常盤 

印象度★★★★☆

2020.12.20更新

戻る