愛してもいいですか?
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | カガミヨカガミ | 槇原敬之 | 槇原敬之 | 槇原敬之 |
2 | GIRLS TALK | 岸谷香、木村有里 | 岸谷香 | 板井直樹 |
3 | 愛しくて恋しすぎて | 高見沢俊彦 | 高見沢俊彦 | 高見沢俊彦 with 岸利至 |
4 | ティンクル | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 矢萩渉、Nagacho、新田雄一 |
5 | 夢売る少女じゃいられない | オカモトショウ | オカモトショウ、オカモトコウキ | OKAMOTO'S |
6 | 笑顔 | 真島昌利 | 真島昌利 | シライシ紗トリ |
7 | カツ丼 in da house | 前山田健一 | 前山田健一 | 前山田健一 |
8 | アンバランス | 来生えつこ | 来生たかお | 安部潤 |
9 | わたしの証明 | 榊いずみ | 榊いずみ、佐藤亙 | 佐藤亙 |
10 | Kiss Miss Kiss | Carly Rae Jepsen,Billy Steinberg,Joshua
Alexander 日本語詞:高橋みなみ |
コモリタミノル | |
11 | いつか | 名嘉俊(HY) | 名嘉俊(HY) | ソンルイ、飯塚啓介 |
Bonus Track | ||||
12 | あの空 | 高橋みなみと いじめをなんとかしたい! みなさん |
奥田もとい | 若田部誠 |
リリースデータ
2016年10月12日 | 初登場9位 | 売上1.3万枚 | Total Producer:秋元康 | ユニバーサル |
高橋みなみ1stアルバム。AKB48卒業後初のソロ作品。AKB48やノースリーブスで発表していたソロ曲やAKB48在籍時の13年3月にリリースしていたソロシングル『Jane Doe』は未収録。全曲が新曲となっている。秋元康は作詞に参加していないがトータルプロデューサーとしては関与しており、「高橋みなみとつながりのあるアーティスト、本人の才能をより引き出していただけるアーティストに楽曲を提供してもらう」というコンセプトを掲げ、アルバムタイトルの候補を挙げた(決めたのは高橋みなみ)とされている。初回盤は「カガミヨカガミ」MVやインタビュー、とある1日を収録したDVD付。
やけに年配揃いなミュージシャンによる提供作が並んでいるが、各自曲だけ渡すのではなく、演奏まで含めた完パケで提供者サイドで用意しているので各楽曲ごとに大きくカラーが異なる。提供者そのまんまだなというのは槇原敬之くらいなもので(聞いた瞬間これだけはクレジット無しで槇原だと分かるどころかなんかアルバム曲でこんな感じの曲無かったっけ?という…)一応各自の高橋みなみのイメージで書いている模様。といっても高橋みなみは現在25歳、年齢だけでも人によってとらえ方が変わってくるところだがさらには元AKB48、JPN48総勢数百名をまとめていた総監督…といったバックボーンがあるので頼もしい女性像、20代半ばの等身大の女性像、逆に普通の女の子っぽさを出そうとしたり、はたまた特別何も考えて無さそうだったりと作風には幅がある。相変わらず歌謡曲っぽいのが出てくるのは秋元康プロデュースにおける2016年の大きな特徴の1つだろうか。特に面白かったのは玉置浩二でこれだけはセルフカバーが全く想像できないというかやっちゃまずいだろというくらいカワイイ雰囲気を出しまくっていて意外性があった。
それに応じて高橋みなみは多種多様な楽曲をその都度ボーカルスタイルを変えて歌っているので良くも悪くも非常にとっちらかった多彩なアルバム。シンガーとして高橋みなみが何をやっていきたいかとかどういう路線でやっていきたいかというより、ただ豪華な提供を曲に合わせて歌っているので軸がブレブレといってしまえばそれまでだし、元々のコンセプトである才能を引き出してもらって器用になんでも歌いこなせていてさすがたかみなとも言える。しかし人によっては基本の高橋みなみという軸が無いので逆にどれも歌いこなせてないようにも思えるだろうし、正直どっちにも取れて個人的にはどっちなのか答えがハッキリしない。提供者同様に聞く者の高橋みなみへのイメージで良くも悪くも感じられるようなカメレオンな1作。あまり次に繋がらないというか次があまり見えないアルバムだなとは思った。
結局1年後にシングル「孤独は傷つかない」を出したっきり歌手活動は自然消滅してしまったので、今作もなんか総監督を頑張った高橋みなみへの秋元康からの豪華な思い出づくりのプレゼントだった…みたいな感じに…。
印象度★★★☆☆
2016.12.18更新