THE BEST ALBUM 35th ANNIVERSARY〜メロディー〜(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ロマン | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 2ndアルバム『あこがれ』収録曲 |
2 | コール | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 6thシングル 最高22位 売上10.4万枚 |
3 | SACRED LOVE | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二、星勝 | 4thアルバム『LOVE SONG BLUE』収録曲 |
4 | 明かりの灯るところへ | 松井五郎 | 玉置浩二 | 玉置浩二、安藤さと子 | 10thアルバム『今日というこの日を生きていこう』収録曲 |
5 | プレゼント | 松井五郎 | 玉置浩二 | 21stシングル 最高13位 売上4.2万枚 | |
6 | しあわせのランプ(Single Version) | 玉置浩二、須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 18thシングル(リメイク) 最高83位 売上0.6万枚 |
7 | I'm Dandy | 松井"お月様"五郎 | 玉置"流れ星"浩二 | 4thシングル 最高10位 売上10.7万枚 | |
8 | キ・ツ・イ | 松井"お月様"五郎 | 玉置"流れ星"浩二 | 2ndシングル 最高7位 売上14.6万枚 | |
9 | 行かないで | 松井五郎 | 玉置浩二 | 星勝 | 5thシングル 最高16位 売上5.7万枚 |
10 | 氷点 | 並河祥太 | 玉置浩二 | 星勝 | 3rdシングル 最高12位 売上7.1万枚 |
11 | All I Do | 松井五郎 | 玉置浩二 | Chris Cameron | 1stシングル 最高10位 売上7.3万枚 |
12 | Only You | 松井五郎 | 玉置浩二 | Randy Kerber | 1stシングルC/W、1stアルバム『All I Do』収録曲 |
13 | JUNK LAND | 玉置浩二、須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 6thアルバム『JUNK LAND』収録曲 |
14 | 太陽さん | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 6thアルバム『JUNK LAND』収録曲 |
15 | ふたりなら | 玉置浩二、田村コウ | 玉置浩二 | 玉置浩二、星勝 | 4thアルバム『LOVE SONG BLUE』収録曲 |
ストリングスアレンジ:星勝(1,2)
ホーンアレンジ:Jerry Hey(12)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | カリント工場の煙突の上に(Single Version) | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 7thシングル『元気な町』C/W |
2 | 花咲く土手に | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 3rdアルバム『カリント工場の煙突の上に』収録曲 |
3 | 正義の味方 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二、星勝 | 4thアルバム『LOVE SONG BLUE』収録曲、9thシングル『STAR』C/W(カット) |
4 | 最高でしょ? | 玉置浩二、田村コウ | 玉置浩二 | 玉置浩二、星勝 | 4thアルバム『LOVE SONG BLUE』収録曲 |
5 | I'll Belong.... | 松井五郎 | 玉置浩二 | Chris Cameron | 1stアルバム『All I Do』収録曲 |
6 | 常夜灯 | 玉置浩二&須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 8thアルバム『ニセモノ』収録曲 |
7 | aibo(LIVE 旭川市公会堂) | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 5thライブ盤『玉置浩二LIVE旭川市公会堂』収録Ver. 16thシングル アンディ・ラウへ提供「痛…」のセルフカバー |
8 | 夜想 | 松井五郎 | 玉置浩二 | 22ndシングル『Lion』C/W、11thアルバム『PRESENT』収録曲 | |
9 | いつもどこかで | 玉置浩二、安藤さと子、 松井五郎 |
玉置浩二 | 20thシングル 最高48位 売上0.4万枚 | |
10 | CAFE JAPAN | 玉置浩二、須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二、藤井丈史 | 5thアルバム『CAFE JAPAN』収録曲 |
11 | MR.LONELY | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 12thシングル 最高15位 売上25.9万枚 |
12 | 田園 | 玉置浩二、須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二、藤井丈史 | 11thシングル 最高2位 売上92.5万枚 |
13 | サーチライト | 玉置浩二、須藤晃 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 25thシングル 最高32位 売上0.7万枚 |
14 | メロディー | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 10thシングル 最高49位 売上6.0万枚 |
15 | 愛だったんだよ | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 14thシングル『HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜』C/W |
No | タイトル | 備考 |
1 | 田園 | 11thシングル ライブDVD『SHALL I MAKE T FOR
YOU? CAFE JAPAN TOUR』、 MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
2 | ルーキー | 13thシングル CD未収録 ドキュメントDVD『"GRAND
LOVE" A LIFE IN MUSIC』、 MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
3 | HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜 | 14thシングル(カット) CD未収録 MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
4 | aibo | 16thシングル スタジオ音源CD未収録 初商品化映像 |
5 | このリズムで | 17thシングル CD未収録 シングルVHS、MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
6 | しあわせのランプ | 18thシングル(リメイク) 10thアルバム『今日というこの日を生きていこう』初回盤DVD、 MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
7 | 愛されたいだけさ | 19thシングル CD未収録 10thアルバム『今日というこの日を生きていこう』初回盤DVD、 MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
8 | プレゼント | 21stシングル 11thアルバム『PRESENTS』初回盤DVD、MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
9 | Lion | 22ndシングル CD未収録 11thアルバム『PRESENTS』初回盤DVD、MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
10 | 惑星 | 23rdシングル CD未収録 12thアルバム『惑星』初回盤DVD、MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
11 | サーチライト | 25thシングル MV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC VIDEOS 1996-2013』収録 |
リリースデータ
2022年7月22日 | 初登場21位、最高12位 | 売上3.3万枚 | Producer&Artist Management:玉置典子 | Sony Music |
玉置浩二ソロデビュー35周年ベストアルバム。通算単独7thベストアルバム。2017年の『ALL TIME BEST』同様に安全地帯の『THE BEST ALBUM 40th ANNIVERSARY〜あの頃へ〜』と同時発売。安全地帯デビュー日の2022年2月25日から3月25日まで特設サイトで安全地帯と同様に全作品を対象に1人3曲までの選択式でリクエスト投票が行われた。いざ収録内容が決定すると"ファン投票結果と玉置浩二のセレクトから選曲"と明記され、リクエスト結果はベスト5までしか公開されず(1位:メロディー、2位:サーチライト、3位:JUNK LAND、4位:田園、5位:MR.LONELY)、6位以下のリクエスト結果がどこまで反映されているのかは不明。カバーやライブ盤は出ていたが新曲としては2014年の13thアルバム『GOLD』以来途絶えていて、5月に久々のシングルCD「星路(みち)」が発売されていたが対象外で未収録。初回盤はMV11曲を収録したBlu-ray付属。CDはBlu-spec CD2仕様。リマスターは鈴木浩二が担当。
今作の発売日は月曜日だったため金曜日入荷となり、3日集計で初登場21位となり2週目に12位へ浮上した。投票開始日を安全地帯デビュー日2月25日に、CD発売日を玉置浩二ソロデビュー日7月25日に合わせたためと思われる。2017年とは逆で今回は玉置浩二の方が上位(安全地帯は3ランク下の24位)となった。
安全地帯同様に2014年で新曲が途絶えていて、「星路(みち)」が対象外なのでシングルA面を網羅した前ベスト『ALL TIME BEST』と収録範囲は実質同じ。『ALL TIME BEST』ではTom Coyne(生前ほぼ最後の仕事で発売時には亡くなっていた)による海外リマスターで気合が入っていたので正直5年で新規リマスターして劇的な変化が生じる事は期待しようがなく、リマスターとしてはシングル以外の選曲がほぼ初めてという事になる。
安全地帯はまだ良かったんだけど、ソロに関してはファンと好みが合わないなぁ…というのが率直な印象。特にソロ最初期。初期曲が多めのDISC-1はピアノかギターとストリングスしか入ってないようなスローバラードばかりとにかく選曲されまくっている。DISC-1冒頭から演奏がピアノかギターとストリングスのみのスローバラード4連発というベスト盤の序盤とは思えないようないきなりふるい落としにかかってくる構成。その後は音数は増えてリズムも入った人気シングル2曲が続くがこれもバラード。「I'm Dandy」でようやくエネルギッシュなノリが来てバラード以外も聞けると思ったらまたバラード続きになり、結局DISC-1は「I'm Dandy」「JUNK LAND」の2曲だけが浮いているような状態でバラードまみれ。DISC-2は一転してようやく多彩な選曲でベスト盤らしくなり、フォーク風味だったり、力強く前向きだったり、アレンジ面でも動きのある曲が多いのでようやくリマスター効果も感じられ、ベスト盤らしいベスト盤になっているように感じられた。終わってみると「ルーキー」も「このリズムで」も「Lion」も「惑星」も無いんだけど、これらを差し置いてキャリア初期の似たようなバラードが選曲されまくっているのはけっこう謎だ。
ソロの玉置浩二の魅力の1つとして、安全地帯ではやっていなかった作詞を行うようになった事と(2010年復活以降は安全地帯でも作詞している)、須藤晃と松井五郎に任せた曲においても玉置浩二のその時々のパーソナルな心情を反映させた曲が多くなり、シンガーソングライター色が強いというのがある。安全地帯での栄光を経て「田園」のヒットはあったものの、軽井沢に移住して安息の日々を過ごしていたリハビリのような期間も含めて、改めて実感した幸せや喜び、前向きな歌詞など人間的な温かみや優しさ、説得力のあるポジティブなメッセージなどソロならではの魅力は個人的にそこにあると思っている。
「田園」以外のトップ10ヒットが出ていた時期とはいえ1st〜6thシングルまでのソロ初期は何故か一切の抜けなく6曲全て収録されているが、こんな連続で抜けなく収録されているのはこの期間だけ。この初期(アルバムだと1st2nd)の良さというのが個人的にあまり見えず、93年のソニー移籍以降、00年代にかけての軽井沢時代(安藤さと子がパートナーだった頃)、いずれの時代もバラードは多いがその時代のバラードに限らないところに個人的にソロの魅力を感じていたので、初期の選曲が多すぎる印象。けっこうぶっ飛んだ『JUNK LAND』からは2曲選ばれているだけマシだが、軽井沢時代でもそれまでの穏やか一辺倒からの『ニセモノ』で少しはじけた部分を見せたところや『スペード』での無骨なブルースロックっぽい雰囲気、『惑星』でのどこかストイックな感じ(安藤さと子と離婚寸前の時期でそれまでの全面参加から安藤の参加が激減した影響があったっぽい)といったエッセンスは今作にはあまり含まれていない。『LOVE SONG BLUE』からは4曲と最多だがこのアルバムからはDISC-1にはバラード、DISC-2には力強くポジティブな「正義の味方」、ジャジーでセクシーな「最高でしょ?」と振り分けていてこのアルバムのみかろうじて多面性が提示されている。
というわけでちょっとDISC-1が偏り過ぎてるんじゃないかなぁ…と思うんだけどどうもこれが最大公約数の選曲らしいので多くのファンにとってはこれが玉置浩二のベストアルバムなのだろう。近年の歌唱力凄い煽りに乗せられた新規リスナーがいきなりこれ聞いてDISC-1がこの内容は絶対キツイと思うんだけどなぁ…。凄い煽りに乗せられたまま確かに歌唱力凄い、圧巻のバラード集だという感じになるんだろうか。
初回盤Blu-ray
96〜13年までのMVがHDリマスターで収録されているが、2014年のMV集DVD『KOJI TAMAKI MUSIC
VIDEOS 1996-2013』のメイキングと「MR.LONELY」のショートバージョンを除いたフルMV11曲から「純情」を外して「aibo」に入れ替えただけ。玉置浩二はあまりMVを制作していなかったようでこれでほとんど全部になるものと思われるが(既発の作品だと1stアルバムの曲をUKで撮影したクリップ集ビデオ『"All
I Do" Filmed in U.K』が1987年にリリースされているが、VHS/LDのみのまま廃盤になっている上にソニーではなくキティ時代)それだけに「純情」だけ外してしまったのは残念。
そんなわけで初期の映像が無くていきなり「田園」からとなるがいきなり超絶ハイテンション&笑顔&コスプレ連発でインパクトが凄い。安全地帯からのファンや、休止以降ソロまでは追っていなくてそれこそ安全地帯の方に収録されていた宝塚ばりのメイク姿のイメージが強かった人は人の良さそうなおじさん化した玉置浩二に衝撃を受けたのではないか。「ルーキー」ではドラム演奏している姿も見られる。この時期は実際にレコーディングでドラムを本人が演奏していたが人前で披露する機会は無かっただけに貴重な姿だ。以降は穏やかモードで優しい雰囲気の通称軽井沢時代の玉置浩二が中心。最後の「サーチライト」だけ時期が飛んで別人にように変貌する。安全地帯に比べると時期や作風もあるが、映像においてもパーソナルな部分が強く出ていて、笑顔多めな振る舞いにしてもスターやバンドを引っ張るフロントマンとしての気負いのないリラックスした雰囲気。作風としては穏やか過ぎる部分もあったが、安藤さと子が夫人だった時代の玉置浩二が1番穏やかでいい笑顔を見せていたなぁと改めて思った。
印象度★★★☆☆
2022.9.10更新