あこがれ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | あこがれ | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
2 | ロマン | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
3 | 砂の街 | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
4 | 終わらない夏 | 須藤晃 | 玉置浩二 | Paul Ellis | |
5 | アリア | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
6 | コール | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 6thシングル 最高22位 売上10.4万枚 |
7 | 遠泳 | 須藤晃 | 玉置浩二 | Paul Ellis | |
8 | 瞳の中の虹 | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
9 | 僕は泣いてる | 須藤晃 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | |
10 | 大切な時間 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 玉置浩二 | 6thシングルC/W |
All strings arranged by 星勝
リリースデータ
1993年3月24日 1997年4月25日(再発) 2016年11月23日(SHM-CD) 2018年8月15日(紙ジャケSHM-CD) |
初登場4位 | 売上15.1万枚 | キティレコード キティレコード ユニバーサル ユニバーサル |
玉置浩二2ndアルバム。5年7ヵ月ぶりのソロアルバム。87年に行ったソロ活動以降、安全地帯活動休止中の89年に「キ・ツ・イ」「氷点」「I'm Dandy」「行かないで」と4枚のシングルをリリースしたがこれら4シングルは未収録。90年以降は安全地帯の活動に戻っており、92年12月には安全地帯としてシングル「あの頃へ」をリリースしたばかりだったが、93年1月にソロ活動を再開してシングル「コール」をリリース。2月には再び安全地帯で「ひとりぼっちのエール」をリリースし、3月に今作がリリースされるなど前年12月から3月まで安全地帯とソロを毎月交互にリリースする状態が続いた。今作には先行シングルである「コール」とC/Wの「大切な時間」を2曲とも収録。今作がキティ在籍時最後のアルバムとなり、また安全地帯の新作リリースは「ひとりぼっちのエール」を最後に止まり、安全地帯とソロの並行状態から完全にソロ活動へと移行した。初回盤はスリーブケース仕様で別冊でブックレットが付属する仕様だった模様。97年にキティ時代のベスト盤『EARLY TIMES』発売時に1stアルバム『All I Do』と一緒に再発されたのを最後に長らく廃盤となっていた。2016年11月に1stアルバムと共にSHM-CDとして再発され、現行カタログに復活した。2018年には前年の安全地帯に続いてソロでも全オリジナルアルバム13作が紙ジャケット再発された。今作と前作のみユニバーサルでSHM-CD仕様、3rd以降は全てソニーでBlu-spec CD 2仕様となる。
安全地帯として並行してというより先行してソロ活動が始まり、今作から完全にソロへ移行していった。海外で制作して海外の演奏メンバーを起用して違いを出した前作と異なり、今作はドラムやベースが起用されず、ストリングス、ピアノを軸にした全編しっとりバラードで統一。バンドサウンドではないという点で明確に安全地帯とは差別化されている。これが作りたかったのなら安全地帯でやればいいのに…ということにはならないし、ソロでしか出来ない作風だ。また長年作詞を担当していた松井五郎を離れ、須藤晃とタッグを組んだのも新たな気持ちの表れだろうか。加えて初の自身作詞ナンバー「大切な時間」も収録され、今作以降は自身で作詞も徐々に手掛けるようになるなどこれまでから明確な変化があったアルバム。
とはいえ全編ストリングス・ピアノのバラードなのでバラードで落ち着きたい気分に持って行った上で歌に入り込んでじっくり聞かないと良さを感じにくい、パッと聞きで名曲!となるような分かりやすい曲は無くてファン向け要素の強い作品。個人的にはバラードだけではなく、多彩な方向性を持たせたアルバムの方が好きなのでイマイチ入り込みにくかった。この点は先にキティ時代をまとめたベスト盤で聞いていた印象からあまり変わるところが無かった。ただボーカリスト玉置浩二の唯一無二の歌声を堪能できるという意味では極上のアルバムではあると思う。
2018年紙ジャケSHM-CD 2016年SHM-CD盤 97年盤
印象度★★★☆☆
2016.9.5更新