GRAND LOVE

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 願い 玉置浩二 玉置浩二、
安藤さと子
玉置浩二  
2 DANCE with MOON 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
3 ルーキー 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 13thシングル 最高49位 売上2.1万枚
4 HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二 14thシングル(カット) 最高69位 売上0.7万枚
5 GRAND LOVE 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
6 RIVER 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
7 カモン 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
8 BELL 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二、
藤井丈司
13thシングルC/W
9 RELAX 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
10 ワルツ 玉置浩二 安藤さと子 玉置浩二  
11 フォトグラフ 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  
12 ぼくらは… 玉置浩二 玉置浩二 玉置浩二  

リリースデータ

1998年5月27日
2018年8月15日(紙ジャケBlu-spec CD2)
初登場12位 売上4.8万枚 Produced by 玉置浩二 ファンハウス
ソニー

玉置浩二7thアルバム。前作から8ヶ月でのリリース。5月21日に発売した「ルーキー」からファンハウスへ移籍。6日前にリリースしたこの先行シングルからC/W含めて2曲とも収録。10月に「HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜」がシングルカットされた。今作より須藤晃が離れ(スペシャルサンクスのトップに表記)、単独セルフプロデュースへ移行した。同時期に薬師丸ひろ子との離婚が発表され、離婚を機に軽井沢へ移住して軽井沢を拠点にした制作活動へ移行したとされている。実際に今作のレコーディングには軽井沢のスタジオが使用されている。前作同様に玉置浩二がギター、ベース、ドラム、パーカッション等主要楽器を全て担当。キーボードの安藤さと子とほぼ2人で制作されており、これ以外は「BELL」のパーカッションにカルロス菅野、リズムプログラミングと編曲で藤井丈司、「RELAX」で管楽器を佐野聡が担当しているのみ。この頃から俳優業もほとんどやらなくなり、メディア露出も激減し、売上は前作からさらに低迷した。2018年には前年の安全地帯に続いてソロでも全オリジナルアルバム13作が紙ジャケット再発された。1st2ndのみユニバーサルでSHM-CD仕様、3rd以降は全てソニーでBlu-spec CD 2仕様となる(ファンハウスがソニーに吸収されているため)。

"軽井沢時代"の始まりであり、一気に静かなバラードだらけで落ち着いた。先行シングルの「ルーキー」こそ「田園」路線のポジティブな楽曲だが完全に浮いてしまっていてどうにも居心地が悪い。今作の後にソニー時代をまとめたベスト盤に何故か「ルーキー」だけ収録されたが「田園」と同居することとなったそちらの方がすんなり収まっていた。薬師丸ひろ子と離婚したのがこの年で、安藤さと子と結婚するのは翌年だが、安藤さと子は95年にライブサポートで参加して以降(CDとしてはライブ盤『T』より)、玉置浩二がほぼ1人で演奏まで手掛けるようになってからキーボード担当で相棒的存在でアルバム制作にも深く関与していた。安藤さと子が作曲した「ワルツ」は2人だけのラブソングみたいな歌詞になっているし、少なくとも今作時点では2人は公私共に重要なパートナーになっていたようだ。

当時「ルーキー」を聞いて久々に「田園」路線の楽曲に歓喜したものの、このシングル盤を手に取ったのをこの後は作風が完全に変わってしまったと感じ、新作を聞くことが無くなってしまった。ドラマや映画への出演も98年は一切無くなり、休息の時間を静かに過ごしていたのか、ひたすらに穏やかな作風は眠りを誘うような心地よさと癒し効果はあり、疲れた時に聞けばかなり効果的な優しいアルバムだ。前作が凄かっただけに燃え尽きてしまったように感じられるところもあるが、大きな愛と優しさが今作の魅力だ。

GRAND LOVE(紙ジャケット仕様)(完全生産限定盤)2018年紙ジャケBlu-spec CD2    B00005EJOH

印象度★★★☆☆

2016.10.25更新

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