OFFER MUSIC BOX
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | オリジナルアーティスト |
1 | 愛なんだ | 松井五郎 | 玉置浩二 | トオミヨウ | V6(1997) |
2 | NaNaNa(太陽なんていらねぇ) | 玉置浩二 | 玉置浩二 | トオミヨウ | TOKIO(2010) |
3 | サザン・ウィンド | 来生えつ子 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 中森明菜(1984) |
4 | どこからきたの | 小椋佳 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 亀渕友香(1989) |
5 | 哀しみのスパイ | 松任谷由実 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 小林麻美(1984) |
6 | 「月」に吠える朝 | GAKOガエル | 玉置浩二 | トオミヨウ | GAO(1993) |
7 | 大切なコト | 桃乃未琴 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 桃乃未琴(2000) |
8 | 悲しみよこんにちは | 森雪之丞 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 斉藤由貴(1986) |
9 | 夢だけ見てる | 小椋佳 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 川越美和(1989) |
10 | 無言坂 | 市川睦月 | 玉置浩二 | トオミヨウ | 香西かおり(1993) |
11 | 嘲笑 | 北野武 | 玉置浩二 | トオミヨウ | ビートたけし(1993) |
リリースデータ
2012年10月24日 2022年11月3日(LP) |
初登場31位 初登場255位 |
初動0.3万枚、売上0.4万枚 売上0.01万枚 |
Producer:玉置浩二 Sound Producer:トオミヨウ |
SALTMODERATE |
玉置浩二2ndセルフカバーアルバム。安全地帯をソロでセルフカバーした『ワインレッドの心』以来となるセルフカバーアルバムだが今回は初の提供曲のセルフカバーアルバム。自身が提供してきた楽曲の中から本人が選曲した11曲を収録。ソロでのリリースは企画ベストを除くと07年以来。当時はソニー在籍で安全地帯復活と同時にユニバーサルに移籍していたが、安全地帯30周年を迎えた2012年になって新たなレーベルSALTMODERATEを設立(一応ソニーの系列にはなるようだが扱いはインディーズのようだ)。第1弾として安全地帯のバラード曲を再録音したバラードベストをリリースし、安全地帯としてライブを行った後でソロ名義で今作がリリースされた。バンドは休止ではなく並行して活動する模様。ゼネラルマネージャーとして夫人の青田典子が「玉置工子」名義でクレジットされている。2022年11月3日には当時レコードで発売されていなかった安全地帯5作と玉置浩二4作が初アナログ化で一斉発売された。
80年代の楽曲が多い。このため知っていたのが冒頭2曲のみ。ほとんどオリジナルアルバムを聴くような感覚で聞いた。聞いてみて何となく聞いたことのある曲もあるかと思ったが1曲も無し。川越美和以外は一応アーティスト名は知っていたのだが…。「愛なんだ」こそ明るく元気なカバーだが、全体的には大人の味わいで落ち着いたシンプルなアレンジで構成。玉置浩二は自分で編曲もできるし、それどころか全部の演奏をほぼ1人で手掛けてアルバム1枚作った事もあるほどの人物だが今回は全面的にトオミヨウに任せているようで、数曲でバイオリンや別のサポートギター等も入っているが、基本的にはトオミヨウのピアノキーボードギターとプログラミングだけで全曲構成されている。この人は鍵盤演奏者だけに鍵盤メインの楽曲が多いが、普通にバンド使った方がいいようなバンド風のアレンジまで打ち込みで処理されているのは少し物足りなさが残る。またそこはかとなく80年代を思わせるような雰囲気があり、作られたのが80年代だからというだけでなく、アレンジでも時代性を意識しているのか「哀しみのスパイ」なんかは意図的にダサ古な打ち込みサウンドが炸裂。80年代の音楽をリアルタイムで体感したほど、懐かしく味わい深く聞ける作品なのではないだろうか。個人的には80年代には何の思い入れも無いのでアレンジ面がやや物足りなかった。またV6とTOKIOの曲しか知らないで聞くにはたぶん少しイメージを切り替えて聞く必要があると思う。ただ3曲目以降は全く知らなかったものの素直にいいメロディーだなと思えたし、何より玉置浩二の歌唱がやはりいい。復活以降のテンションの高さよりも以前の落ち着きが前面に出たボーカルスタイルなのでその点では久々という感じがした。
印象度★★★☆☆