ワインレッドの心
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 原曲 |
1 | To me | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 5thアルバム『安全地帯X』収録曲 |
2 | ワインレッドの心 | 井上陽水 | 玉置浩二 | 安全地帯 4thシングル |
3 | Friend | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 13thシングル |
4 | 夏の終りのハーモニー | 井上陽水 | 玉置浩二 | 井上陽水・安全地帯 12thシングル |
5 | 夢のつづき | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 4thアルバム『安全地帯W』収録曲 |
6 | 瞳を閉じて | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 3rdアルバム『安全地帯V〜抱きしめたい』収録曲 |
7 | 恋の予感 | 井上陽水 | 玉置浩二 | 安全地帯 7thシングル |
8 | あなたに | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 2ndアルバム『安全地帯U』収録曲 |
9 | 悲しみにさよなら | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 9thシングル |
10 | 碧い瞳のエリス | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 10thシングル |
11 | 朝の陽ざしに君がいて | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 8thアルバム『安全地帯[〜太陽』収録曲 |
12 | ゆびきり | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 サントラ盤『プルシアンブルーの肖像』収録曲 |
13 | あの頃へ | 松井五郎 | 玉置浩二 | 安全地帯 22ndシングル |
Strings Arranged by 竹内純
リリースデータ
1999年2月24日 2002年12月18日(再発) |
初登場11位 300位圏外 |
売上11.5万枚 - |
Produced by 玉置浩二 | ファンハウス Dreamusic |
玉置浩二1stセルフカバーアルバム。安全地帯の曲をソロ名義でセルフカバーしたアルバム。ソロ名義だが、ギターは矢萩渉、ベースは六土開正、ドラムは田中裕二が担当しており、脱退していた武沢豊以外の安全地帯メンバーがサポート扱いで参加している。玉置浩二はギターとベースも演奏しているが、これ以外にキーボードの安藤さと子は全面的にキーボードを演奏、パーカッションはカルロス菅野、ストリングスを竹内純と竹内ストリングス、サックスとフルートは平原まことが演奏している。安全地帯のセルフカバーという話題性で、トップ10入りこそギリギリで逃したものの前作『GRAND LOVE』の2倍以上となる10万枚を越えるをヒットを記録した。結果的に安全地帯含めて今作が最後の10万枚越えのヒット作となっている。現在玉置浩二の作品は軒並み廃盤になっているが、今作だけは何故か在籍した事のないDreamusicから再発されている。Dreamusicは01年に発足した新しいレコード会社だったが、ファンハウスの創立者が独立して立ち上げたレコード会社だった事が関係している模様。
実質的に安全地帯(-武沢)とサポートメンバーで制作されている作品だが、バンドサウンドの印象は薄く、ソロ名義というのも納得。ギターとピアノだけ、すなわち玉置と安藤の2人だけ、もしくはこの2人が中心になっている曲が多い。前作『GRAND LOVE』以上に落ち着いたスローなアコースティックアレンジで統一されているので正直かなり暗くて地味な作品だ。安全地帯のセルフカバーという話題だけで「田園」のヒット以降の印象が無い状態で前作『GRAND LOVE』を知らずに今作を聞くとこの落ち着きっぷりに驚くことは間違いない勢い。
安全地帯のセルフカバーは正式な安全地帯として2010年の安全地帯復活時にも行っているが、その際のギラギラや力強い歌声と今作は完全に対極。実際はまだ40代になったばかりだったのに見た目は初老みたいになってるし、半隠居みたいな状態にも見える。当時今作を聞いたリスナーも11年後にあのような復活を遂げることはもうほぼ無いと感じたのではないだろうか。そんな落ち着きとささやき歌唱もあってこの時期はもう高音が出なくなったとも言われていた。
演奏もシンプルでささやき歌唱が13曲続くわけでパッと聞きは穏やか過ぎて退屈だった。ただゆったりした時間に身を任せてのんびり聞いていると癒される。やはりメロディーがいいからだろうか。安全地帯セルフカバーという言葉だけで手に取ってみんなが満足する内容ではないと思うが、落ち着いたアレンジで蘇る往年の名曲で癒されるヒーリング系と考えればこれもアリか。
印象度★★★☆☆
2016.11.5修正