T-BOLAN
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 悲しみが痛いよ | 川島だりあ | 川島だりあ | 西田昌史 | 1stシングル 最高46位 売上8.6万枚 |
2 | 気絶するほど愛してほしい | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 明石昌夫 | |
3 | くちびるはNO KISS | 森友嵐士 | 森友嵐士・五味孝氏 | 明石昌夫 | |
4 | 離したくはない | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 西田昌史 | 2ndシングル(カット) 最高15位 売上47.2万枚 1番Bメロの歌詞が異なる |
5 | DEAD END | 森友嵐士 | 森友嵐士 | 明石昌夫 | |
6 | Dreamin | 森友嵐士 | 五味孝氏 | 明石昌夫 |
リリースデータ
1991年11月21日 1993年4月2日 |
初登場71位、最高19位 | 売上50.3万枚 | Produced by 長戸大幸 Sound Produced by 西田MARCY(EARTH SHAKER)、明石昌夫 |
ROCKIT RECORDS ZAIN RECORDS |
メンバー
Vocal | 森友嵐士 |
Drums | 青木和義 |
Guitar | 五味孝氏 |
Bass | 上野博文 |
T-BOLAN1stアルバム。91年7月にシングル「悲しみが痛いよ」でデビューして4ヶ月でのミニアルバム形式でのアルバム。「悲しみが痛いよ」を収録。1ヶ月後に「離したくはない」がシングルカットされた。シングルカットの際1番Bメロの歌詞が変更され、以後ベストアルバムにはシングルバージョンで収録されているため、オリジナルバージョンは今作のみの収録。「離したくはない」はじわじわと浸透して1年近く100位以内にランクインするロングヒットを記録。今作もそれに引っ張られるようにロングヒットして初登場71位から19位まで浮上、100位以内68週の自身最長登場週数で50万枚を突破した。ROCKIT RECORDSからのデビューだったがビーイングが自社のZAIN RECORDSを設立して移籍した事に伴い、93年にZAINから再発された。単独でのリマスターはされていない。2012年の再結成後、2014年に活動休止をする際に予約限定生産された『T-BOLAN THE COMPLETE』で唯一リマスターされた。
森友と最初にバンドを組んだのが青木だったが1度解散。その後森友は五味と上野に出会い青木を再度誘ってバンド結成に至ったと説明されており、メンバー表記でドラムの青木が2番手なのはこのためと思われる。
シングル2曲は時代を経て聞いても音が多少古かろうと関係ない色褪せない名曲だが、アルバム曲はギラギラの打ち込み調ロック。一応1度完成したアルバムをこれは違うという事で自分たちの意志で全面的に作り直して今作が完成したとされているんだけど、それにしてはメンバー外部の音をメインに使い過ぎで、ギターだけはロックバンドしているんだけど、ドラムのあからさまな打ち込みビートの時代性が強すぎる。スパパ〜ンスパパ〜ンと響き渡るモロ打ち込み全開のサウンドは青木を必要としていた割には明らかに青木が参加してないっぽい機械音でドラムを片付けてしまい、実際に叩いた音を加工しているとしてもこんな打ち込みっぽいドラムでいいのだろうか?と疑問が湧いてくる。CDはCDで開き直っていたのかもしれないが…。
以後もキーボードやシンセ、打ち込みリズムの多用により、最後まで4人だけのバンドサウンドがなかなか聞けなかったT-BOLANだけど、今作は特に機械っぽさが強い。この後わずか数年でこういうのはアーリー90's感漂う古臭い昔の音になってしまうほど過渡期であったとはいえ、時代性が強い方向へ振り切り過ぎた。デビュー曲「悲しみが痛いよ」は完全提供曲にされてしまったとはいえ、早くも名曲「離したくはない」がちゃんと自作曲として生まれているように当初から森友のソングライティングには光るものがあり、今作でもメロディーはそれなりにいいので演奏し直せばけっこう化けそうではあるんだけどな…。
印象度★★★☆☆
2021.11.22修正