THE BOOM HISTORY ALBUM 1989-2014〜25
PEACETIME BOOM〜
Premium Edition
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 星のラブレター | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 35thシングル(リメイク) 最高48位 売上0.17万枚 1stアルバム『A PEACETIME BOOM』収録曲、2ndシングル(カット) |
2 | 不思議なパワー | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 1stアルバム『A PEACETIME BOOM』収録曲 Re-Recording |
3 | なし | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 2ndシングルC/W Re-Recording |
4 | 釣りに行こう | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 2ndアルバム『サイレンのおひさま』収録曲 Re-Recording 4thシングルでは矢野顕子を迎えてリメイク |
5 | 中央線 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 5thシングル『逆立ちすれば答えがわかる』C/W Re-Recording 19thシングル(C/WとA面を入れ替えて再発) |
6 | からたち野道 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 3rdアルバム『JAPANESKA』収録曲 Re-Recording |
7 | そばにいたい | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 4thアルバム『思春期』収録曲 Re-Recording |
8 | 島唄 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 34thシングル(リメイク) 最高64位 売上0.1万枚 4thアルバム『思春期』収録曲、11thシングル(カット)、26thシングル |
9 | 真夏の奇蹟 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 12thシングル 最高16位 売上16.7万枚 |
10 | berangkat-ブランカ- | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 14thシングル 最高10位 売上26.6万枚 |
11 | 風になりたい | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 6thアルバム『極東サンバ』収録曲、16thシングル(カット) Re-Recording |
12 | 時がたてば | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 18thシングル 最高24位 売上7.0万枚 |
13 | Call my name | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 18thシングルC/W |
14 | 故郷になってください | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 22ndシングル(カット) 最高61位 売上0.3万枚 |
15 | いつもと違う場所で | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 23rdシングル 最高38位 売上2.2万枚 |
Re-Recording Arranged by オーノカズナリ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 神様の宝石でできた島(THE BOOM/2001 ver.) | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 25thシングル 最高52位 売上1.7万枚 MIYA&YAMIとして発表したシングルのセルフカバー |
2 | この街のどこかに | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 27thシングル 最高32位 売上0.9万枚 |
3 | 24時間の旅 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | ライブ会場配布シングル、11thアルバム『百景』収録曲 |
4 | 明日からはじまる | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 11thアルバム『百景』収録曲 |
5 | My Sweet Home | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 31stシングル 最高59位 売上0.17万枚 |
6 | First Love Song | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 12thアルバム『四重奏』収録曲 |
7 | 歌いたくない夜 | 宮沢和史 | 崎枝将人、 宮沢和史 |
13thアルバム『よっちゃばれ』収録曲 |
8 | 赤春〜せきしゅん〜 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 13thアルバム『よっちゃばれ』収録曲 |
9 | シンカヌチャー(THE BOOMヴァージョン) | 宮沢和史、 我如古より子、 平田大一 |
宮沢和史 | 34thシングルC/W 「宮沢和史+DIAMANTES+シンカヌチャー」名義の楽曲のTHE BOOMバージョン |
10 | 世界でいちばん美しい島 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 14thアルバム『世界でいちばん美しい島』収録曲 |
Bonus track | ||||
11 | 風になりたい〜2014.5.21渋谷公会堂・ヴァージョン〜 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 16thシングル(カット) Re-Recordingとほぼ同じアレンジのライブバージョン |
12 | 島唄〜2013ライブ・ヴァージョン〜 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 34thシングル(リメイク) 34thシングルアレンジでのライブバージョン |
13 | 世界でいちばん美しい島〜2013ライブ・ヴァージョン〜 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 14thアルバム『世界でいちばん美しい島』収録曲 ライブバージョン |
Premium Editionのみ追加収録 | ||||
14 | 情ションガイネ〜2013ライブ・ヴァージョン〜 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 33rdシングル『暁月夜〜あかつきづくよ〜』C/W ライブバージョン |
15 | TAKE IT EASY | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 1987/自主制作カセットテープ『I'm yours』ヴァージョン 初CD化音源 1stミニアルバム『D.E.M.O.』にはリメイクバージョンを収録 |
No | タイトル | 備考 |
1 | 映画「THE BOOM 島唄のものがたり」 | 30分程度のドキュメント映画(2013年) |
2 | 「星のラブレター」ビデオクリップ | 35thシングルバージョンのPV 多部未華子主演 |
リリースデータ
2014年9月17日 | 初登場23位 | 売上0.7万枚 | よしもとアール・アンド・シー |
メンバー
Vocal | 宮沢和史 |
Guitar | 小林孝至 |
Bass | 山川浩正 |
Drums | 栃木孝夫 |
THE BOOM25周年記念アルバム。解散発表に伴うラストベストアルバムでもあり、通算では8thベストアルバムとなる。25周年ということで全25曲+ライブ音源3曲+プレミアム盤のみさらに2曲追加収録という構成。「島唄」は2013年のリメイクバージョン、「星のラブレター」も25周年記念で先行シングルとして発表されていたリメイクバージョン、これ以外に初期の楽曲7曲が再録音されている。初回盤(Premium Edition)は「情ションガイネ〜2013ライブ・ヴァージョン〜」と「TAKE IT EASY」のデモテープバージョンを初CD化した2曲が追加収録され、映画とPVを収録したDVDが付属する。
今作は25周年時点でのTHE BOOMの穏やかなモードでの選曲と初期楽曲の再録音というのが大きな軸になっているようだ。ミディアム〜バラードのいわゆる歌モノ楽曲ばかりが選曲されている事もあり、バンド後期のモードが強め。ハイテンションなスカ路線という初期楽曲ことごとく外されて落ち着いた歌モノばかり選曲されているし、ワールドミュージック期の楽曲も最小限のヒットシングルしか入っていない。1番はここまで聞き続けてきたリスナー、そして最近は聞いてないけど以前は聞いていたリスナーに現在のTHE BOOMの旅の終着点を見せるという意味合いが強く、いずれにせよある程度バンドに対して愛着を持っていた時期があるリスナーが改めて振り返るためのアルバムといった感じ。今作リリース後のラストツアーでの選曲も今作とはまた少し異なっていたし、20周年でリリースした『89-09 THE BOOM COLLECTION 1989-2009』の方が5年分少ないものの、THE BOOMの代表曲を網羅できるので決定盤はそっちのままだと思う。実際9月の購入時点で聞いたときはミディアム〜バラードが多すぎてちょっとイマイチに感じられたんだけど、一旦今作を保留して1stアルバムから順番にオリジナルアルバムを聞いていってから改めて今作を聞いたらグッと各楽曲が入ってきて、物凄く良質なベスト盤だという感想に変わった。
再録音に関してはオーノカズナリによる単独アレンジ表記になっているものの、アレンジ表記変える必要あったの?というくらいにほぼオリジナルをそのまま再演奏した感じ。どの曲も演奏に深みが増し、何よりボーカルが穏やかになって落ち着いている。リアルタイムでちゃんと聞き始めたのが末期だったので、再録音バージョンの方が演奏も歌声もすんなり入ってきた。ただ「風になりたい」だけはラララ合唱を冒頭と最後に盛り込んだ部分はいいんだけど、原曲や03年のリメイクでは重ねまくって厚みを出していたパーカッションの迫力が大幅に減退。楽曲イメージがサンバの楽しい雰囲気より合唱重視みたいに変わっていてこれだけはちょっとイマイチだった。
DVD
映画「THE BOOM 島唄のものがたり」は「島唄」を巡るドキュメント映画で、BEGINや島袋寛子を筆頭に沖縄出身のミュージシャンや芸能人、現地の一般人への「島唄」へのインタビューに加えて後半は宮沢が関わっている三線の元になる木を100〜150年後に向けて植樹しようというプロジェクトの紹介、そしてインタビューに登場しなかった地元の人たちも含めた2013年リメイクバージョン(34thシングル)の「島唄」のミュージックビデオで構成されている。リリース当時の好意的な意見だけではなく、特に地元の年配者は快く思っていなかった旨も率直に語られている辺りは興味深い。02年にあれだけ関与したんだからアルフレド・カセーロにインタビューしに行っても良かったんじゃないかというのもあるけど、それ以前に一応THE
BOOMと映画タイトルに入っているにも関わらず、特に地元住人は「宮沢さん」「宮沢さん」とバンドではなく宮沢単独への印象を語っている場面が多く、そもそもメンバー3人は映画に一切登場しない。最後の実質的なミュージックビデオも宮沢が単独で参加しているのみで3人が一切関わっていない…というのはちょっと寂しいものがあった。
「星のラブレター」のビデオクリップは多部未華子主演。というか一応家族も出てくるんだけど1人も顔が映らず、実質多部未華子しか出演していない。メンバー4人の姿はどこにもなく、多部未華子がふいに散歩に出向いていき、楽曲を口ずさんでいるという内容。なんだか外国の人みたいな風貌になってて、他の作品の多部未華子に比べるとあんまり綺麗に見えないような…。なおメンバーを差し置いて何で多部未華子なのかというと、この曲が最初に発売された89年に多部未華子が生まれていて、「楽曲と同じ年に生まれた多部ちゃんが25歳になってこの曲を歌っている」事に25年の歴史がある、ということの模様。結果的に解散アルバムの特典DVDなのにメンバー3人が全く出てこない(演奏している楽曲は使用されている)という微妙な事態になってしまった。メニュー画面は一応4人の最新写真とはいえ、DISC-2後半のライブ音源を映像にして収録するとか4人が出ている映像を収録しても良かったんじゃ…。
印象度★★★★★