JAPANESKA
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ひゃくまんつぶの涙 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 9thシングル『島唄』C/W(カット) 11thシングル『島唄(オリジナル・ヴァージョン)』C/W(カット) |
2 | 過食症の君と拒食症の僕 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
3 | 逆立ちすれば答えがわかる(REMIX) | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 5thシングル 最高17位 売上5.4万枚 19thシングルC/W |
4 | 川の流れは | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
5 | 中央線 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 5thシングルC/W 19thシングル 最高84位 売上0.4万枚 |
6 | 夜道 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
7 | ウキウキ ルーキー | 宮沢和史 | 小林孝至, 宮沢和史 |
THE BOOM | |
8 | おうち バイバイ | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
9 | ルティカ | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
10 | からたち野道 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
Bonus Track(05年リマスター盤追加収録) | |||||
11 | 恐怖の昼休み | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 6thシングル 最高24位 売上2.7万枚 |
リリースデータ
1990年9月21日 2005年8月3日(リマスター盤) |
初登場4位 | 売上12.1万枚 | Produced by THE BOOM | ソニー |
メンバー
Vocal,Harp,Keyboards,Recorder | 宮沢和史 |
Guitars,Mandolin,Banjo,Pianica,Chorus | 小林孝至 |
Bass,Pianica,Chorus | 山川浩正 |
Drums,Percussion | 栃木孝夫 |
THE BOOM3rdアルバム。アルバムタイトルはジャパネスクとスカを融合させた造語。今作のジャケット撮影で初めて沖縄を訪れ、沖縄音階を取り入れた「ひゃくまんつぶの涙」が制作された。この曲ではまだ三線を入手していなかったため三味線が用いられている。また後に「島唄」のC/Wとしてシングルカットされた。5thシングル「逆立ちすれば答えがわかる」(C/W「中央線」)は表題曲とC/Wを入れ替えて96年に19thシングル「中央線」(「逆立ちすれば答えがわかる」)として再発売された。
05年にはEMI移籍以降も含む20世紀までの作品となる1st〜9th、ミニアルバム、リミックスアルバム2枚を1枚にセットにした全11作がデジタル・リマスタリング、ライナー付で一斉再発された(加えてMIYA&YAMI『LOVE IS DANGEROUS』もラインナップに入った)。これは「THE BOOM ニュー・プライス・シリーズ THE STORY〜呼吸する音楽〜」と題され、各2100円(当時)と廉価設定されていた。この際にオリジナルアルバム未収録曲だった「恐怖の昼休み」がボーナストラックとして追加収録された。この曲は『Singles+』に収録されているためアルバム初収録ではない。C/Wの歌詞違いバージョン「恐怖の終電車」はアルバム未収録のままとなっている。現在は旧盤もリマスター盤も両方廃盤になっている。今回入手したのはリマスター盤。
沖縄との出会いとそこから始まった音楽の旅。THE BOOMにとって大きな転機になった重要作。「過食症の君と拒食症の僕」のブラックユーモアっぷりとか、一見普通そうなタイトルに見える「夜道」が今作中1番シュールでふざけまくった歌詞になっていたりする一方で「ひゃくまんつぶの涙」や「からたち野道」に漂う戦争を思わせる悲しさが泣ける。今作にもスカのノリを生かしたテンションの高い曲はあるけど、より洗練されてきたというか、ふざけた曲は思いっきりおちゃらけた歌い方をしているんだけど、聞かせるところはビシッと締めていて各楽曲にメリハリがある。この多面性が大きな魅力で、前2作では要素を分けることで多面性を表現していたけど、今作ではそれらを融合させて1作で表現できているところが進化なのかなと思う。
リマスター盤で残念なのがボーナストラックが「恐怖の昼休み」だけだった事。オリジナルアルバム未収録であったためここで回収するのはいいんだけどこの曲はベスト盤には収録されているのでそこまで重要ではない。そのC/Wである「恐怖の終電車」が完全アルバム未収録でレアな曲だったのでそっちも収録してほしかった。
印象度★★★★☆