LOVIBE
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | I'm in love with you | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | |
2 | 子供のように | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | 24thシングルC/W(同時発売) |
3 | いつもと違う場所で | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | 23rdシングル 最高38位 売上2.2万枚 |
4 | BOSSA NOVA SWING | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | |
5 | 夏がとまる | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 鶴来正基 | |
6 | この広い世界で | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | |
7 | I don't wanna say No | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | 23rdシングルC/W |
8 | そこが僕のふるさと | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史,鶴来正基 | |
9 | 口笛が吹けない | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 鶴来正基 | 24thシングル(同時発売) 最高55位 売上0.3万枚 |
10 | 天に昇るような気持ち | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 鶴来正基,宮沢和史 | 22ndシングル『故郷になってください』(12センチ盤)C/W フルバージョン初収録 C/WではTV Editと下記のBossa Versionで収録 |
Bonus Track(05年リマスター盤追加収録) | |||||
11 | 天に昇るような気持ち(Bossa Version) | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 22ndシングル(12センチ盤)C/W |
Flute & trombone Arranged by 城戸夕果(4)
Additional Arranged by 中野テルヲ(5)
リリースデータ
2000年10月4日 2005年8月3日(リマスター盤) 2012年3月21日(05年盤再発) |
初登場10位 | 売上3.6万枚 | 東芝EMI 東芝EMI EMIミュージックジャパン |
メンバー
Vocal,Gut Guitar,Acoustic Guitar,Electric Guitar,Chorus,Percussions,Computer Programming | 宮沢和史 |
Electric Guitar,Acoustic Guitar,Steel Guitar,Electric Sitar,Ukulele,Chorus,Hand Clap | 小林孝至 |
Bass,Chorus,Hand Clap | 山川浩正 |
Drums,Percussions,Chorus,Hand Clap | 栃木孝夫 |
THE BOOM9thアルバム。シングル「口笛が吹けない」と同時発売。前作からシングルカットされた『故郷になってください』の12センチ盤にのみ収録されていた「天に昇るような気持ち」はTV editとBossa Versionとショートサイズと別バージョンだったが、今作で初めてフルバージョンで収録された。前作よりも売上は下がったが今作もかろうじてトップ10入りは果たした。
05年にはEMI移籍以降も含む20世紀までの作品となる1st〜9th、ミニアルバム、リミックスアルバム2枚を1枚にセットにした全11作がデジタル・リマスタリング、ライナー付で一斉再発された(加えてMIYA&YAMI『LOVE IS DANGEROUS』もラインナップに入った)。これは「THE BOOM ニュー・プライス・シリーズ THE STORY〜呼吸する音楽〜」と題され、各2100円(当時)と廉価設定されていた。この際にオリジナルアルバム未収録だった「天に昇るような気持ち(Bossa Version)」がボーナストラックとして追加収録された。リマスターシリーズは今作までとなる。なおEMIからリリースされた4作のオリジナルアルバムは2012年に再発(リマスター2作はボーナストラックもそのまま収録)されており、現在はそれが現行盤となる。今回入手したのは05年リマスター盤。
「肩の力を全部ぬいて、ズボンのベルトをゆるめて、歌いたい歌を、気負わず、しかし丁寧に一曲一曲歌った。THE BOOMの中で最もハッピーなアルバムに仕上がった」と宮沢が語るように、これまでのような挑戦的な作風から一転して非常に穏やかでゆったりとしたアルバム。アコースティックだったりボサノヴァっぽい曲調が多く、旅を終えてリラックスしているような佇まいであり、これは以降の後期のバンドの方向性にも繋がっていっているように思う。またこれまでは宮沢が完成形を想定したデモを用意してメンバーやプロデューサーと仕上げていく制作スタイルだったが、今作ではギターを弾いて歌った原型だけでメンバーにイメージを伝えてレコーディングしたとされている。確かにバンド色はやや戻ったような気もするが、これでアレンジがバンド名義じゃなくて宮沢と外部アレンジャーなのはおかしくないか…。最もハッピーなアルバムと言っても、ウキウキした分かりやすいハッピーさではなく、穏やかで落ち着いた幸福感が滲み出たアルバムといった感じ。ヒット曲のイメージからすると地味ではあるけど、このリラックスした佇まいも心地いい。
印象度★★★☆☆