OKINAWA〜ワタシノシマ〜(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | この街のどこかに | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 朝本浩文 | 27thシングル 最高32位 売上0.9万枚 |
2 | ひゃくまんつぶの涙 2002 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 3rdアルバム『JAPANESKA』収録曲 リメイク |
3 | いいあんべえ(monoaural mix) featuring KICK THE CAN CREW |
宮沢和史+KICK THE CAN CREW | Monoaural | 27thシングルC/W収録Ver. 5thアルバム『FACELESS MAN』収録曲のリメイク |
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4 | さとうきび畑 | 寺島尚彦 | 寺島尚彦 | THE BOOM | 27thシングルC/W 森山良子のカバー |
5 | Shima-Uta(acoustic) featuring IZZY |
宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 「島唄」のリメイク |
6 | 太陽アカラ波キララ | 外間完邦,外間完人 | 宮沢和史 | THE BOOM | 95年に沖縄のイベント用に制作された非売品限定シングル |
7 | ひのもとのうた 2002 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 4thアルバム『思春期』収録曲 リメイク |
8 | 砂の岬 Ponta de Areia | Milton Nascimento, Fernando Brant 日本語詞:国安真奈,宮沢和史 |
THE BOOM | 17thシングル『手紙』C/W | |
9 | 十六夜月に照らされて | 宮沢和史 | 宮沢和史 | Hugh Padgham | 宮沢和史ソロ1stアルバム『Sixteenth Moon』収録曲 |
10 | 島唄 2002 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | 25thシングル両A面曲及び 26thシングル『島唄 Shima Uta』3曲目収録の 「島唄」の2001年リメイクバージョンを2002年仕様にリミックス |
11 | 十九の春 | 沖縄民謡 捕作詞:本竹祐助 | 平安隆 | 沖縄民謡のカバー 新録カバー | |
12 | 沖縄に降る雪(acoustic) | 宮沢和史 沖縄口訳:平安隆 |
宮沢和史 | THE BOOM | 宮沢和史ソロ3rdシングル セルフカバー |
13 | 墓標 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史, Xing Guo Qing, チト河内, 富樫春生 |
8thアルバム『No Contorol』収録曲 |
初回盤CD-EXTRA仕様 Special Photo Gallery(沖縄レコーディングの模様を収録した写真集) |
リリースデータ
2002年6月19日 2012年3月21日(再発) |
初登場7位 | 売上10.1万枚 | Produced by 朝本浩文(1)、THE BOOM(2,4,5,6,7,8,10,12,13)、 Monoaural(3)、Hugh Padgham(9)、平安隆(11) |
東芝EMI EMIミュージックジャパン |
メンバー
Vocal,三線,三坂,Electric Guitar,Synthesizer,Steel Pan,Chorus,お囃子 | 宮沢和史 |
Electric&Acoustic Guitar,Chorus,お囃子 | 小林孝至 |
Bass,Chorus,お囃子 | 山川浩正 |
Drums,Chorus,お囃子 | 栃木孝夫 |
THE BOOM10thアルバム。解散時のベストアルバムのブックレットにはリミックス、ベストなど企画作を除いたアルバムディスコグラフィーが掲載されており、今作も掲載されているため現在は公式にオリジナルアルバムとして扱われているようだが、厳密には当時はオリジナルアルバムではなく、THE BOOM、宮沢ソロ作品の中から沖縄関連の楽曲を集めた企画アルバムとして発表された。初回盤CD-EXTRAのメニュー画面にはアルバムタイトルの直下に"the best of SHIMA UTA songs"という表記がされており、リリース当時は島唄ベストアルバム的な扱いで売り出されていた。95年に沖縄限定で発売され入手困難となっていた「太陽アカラ波キララ」がアルバム初収録。先行シングルである「この街のどこかに」収録の3曲は全て収録されている。自主レーベルからリリースした25thシングル『神様の宝石でできた島/島唄』(どちらもリメイク)のうち「神様の宝石でできた島」は未収録。「島唄 2001」は「島唄 2002」へと表記変更&リミックスされて収録されている。
26thシングルはソニーがリリースした『島唄 Shima Uta』でこれはオリジナル、ウチナーグチ、2001とこの時点での3バージョン全てを収録し、さらにアルゼンチンで無許可カバーしていたアルフレド・カセーロによるバージョンまで収録した「島唄」のベスト的シングルであり、「島唄」がリバイバルブームとなって久々のトップ10ヒットを記録した。この流れに乗った今作も10万枚を越えるヒットを記録した(10万枚以上のヒット作は今作が最後)。初回盤はCD-EXTRA仕様。メニューから特設サイトへ飛んで今作に封入されているパスワードを入力するとコンテンツが見れるという企画も行われていたが現在は終了している。沖縄レコーディングの模様を収録した日誌スタイルのフォトギャラリーのみが現在も閲覧可能となっている。2012年にはEMIからリリースされた4作のアルバムが再発されておりそちらが現行盤となっている。今回入手したのは初回盤。
01年にひっそりとセルフカバーして自主レーベルから発売した時はさほど注目されなかった「島唄」だが02年になってアルゼンチンで無許可カバーされて大ヒットしたのが日本でも伝えられ、さらに日韓W杯アルゼンチンの応援歌にもなったので日本でもリバイバルヒット。このリバイバルヒットしたシングル『島唄 Shima Uta』はソニーがリリースしていたが、当時の所属レコード会社は東芝EMIであり、EMIとしてもこの流れに乗った作品を!という事で今作が急遽企画されたんじゃないだろうか。短期間で沖縄テイストの新曲をアルバム1作分書き下ろすのも不可能なので、沖縄の曲を集めたベストアルバムのような作品になったと思われる。このため新曲は先行シングルの「この街のどこかに」のみで、残りはカバーorリメイクor過去曲をそのまま収録という形。しかも「この街のどこかに」は別に沖縄系の楽曲ではない…。
「島唄」のイメージが強いとはいえ、これまで沖縄だけをテーマにしたアルバムは無かったので意外にもこれが初めて。「島唄」をきっかけに聞いてみようというリスナーにとっては非常に入りやすい1作だと思う。先行シングル収録の3曲を除くと原曲そのまま収録なのは「太陽アカラ波キララ」「砂の岬 Ponta de Areia」「十六夜月に照らされて」「墓標」の4曲。このうち「太陽アカラ波キララ」は入手困難なレア曲だし、これら4曲以外は新録カバーやリメイクなので、既存曲そのまま寄せ集めただけではなくそれなりに手が込んだ作品になっていて既存リスナーでも楽しめるようになっているのは嬉しい。2002と題されたリメイクはどれも原曲よりパワーアップした感じで好感触。KICKの参加でラップパートが加わった「いいあんべえ」も当時のラップブームを反映していて面白い仕上がりだ。ただ何故に最後が「墓標」なのだろうか。三線が入っているので一聴して沖縄っぽくは思える曲だけど中国の民族楽器も入った特殊な曲だし、同じアルバムに「オキナワ」というタイトルそのままにして「島唄」アンサーソングでもある楽曲があったのに「オキナワ」を収録しなかったのはちょっと解せない。
印象度★★★★☆