世界でいちばん美しい島
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 世界は変わる | 宮沢和史 | 宮沢和史 | オーノカズナリ&宮沢和史 | |
2 | 芭蕉布 | 吉川安一 | 普久原恒男 | オーノカズナリ | カバー |
3 | 島唄 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | オーノカズナリ&宮沢和史 | 34thシングル 最高64位 売上0.1万枚 |
4 | 世界でいちばん美しい島 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
5 | シンカヌチャー(THE BOOMヴァージョン) | 宮沢和史、 我如古より子、 平田大一 |
宮沢和史 | オーノカズナリ&宮沢和史 | 34thシングルC/W 「宮沢和史+DIAMANTES+シンカヌチャー」名義の楽曲のTHE BOOMバージョン |
6 | 愛より | 宮沢和史 | 宮沢和史 | THE BOOM | |
7 | 太陽ぬ子 | 知名定男 | 知名定男 | オーノカズナリ | カバー |
8 | やいま | 宮城衛 | 宮城衛 | 鶴来正基 | カバー |
9 | かりゆしの海 | 知名定男 | 知名定男 | 山川浩正 | |
10 | 情ションガイネ | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 宮沢和史 | 33rdシングル『暁月夜〜あかつきづくよ〜』C/W 13thアルバム『よっちゃばれ』収録曲 |
11 | バイバイ沖縄 | 知名定男 | 知名定男 | オーノカズナリ | カバー |
Bonus Track | |||||
12 | 島唄 (シンフォニック・オーケストラ 琉球ヴァージョン) |
宮沢和史 | 西山勝 | インスト |
Chamber Orchestra:西山勝(4)
Co-Arrangement:鶴来正基(10)
リリースデータ
2013年6月19日 | 初登場21位 | 売上0.46万枚(300位集計) | Produced by THE BOOM | よしもとアール・アンド・シー |
メンバー
Vocals,三線,Harmonica | 宮沢和史 |
Electric Guitar,Acoustic Guitar,Gut Guitar | 小林孝至 |
Bass,Background Vocal | 山川浩正 |
Drums,Percussion | 栃木孝夫 |
THE BOOM14thアルバム。エイベックスの自主レーベルFIVE Dからよしもとアール・アンド・シーに移籍。「島唄」から20周年を記念して歌詞を追加して新録音した「島唄」を先行シングルとして発売した。正確には「島唄」は92年にアルバムの1曲として発表され、92年末に方言バージョンで沖縄限定シングルカットされているが、全国発売でシングルカットされた93年の「島唄(オリジナル・ヴァージョン)」の発売を起点としているようだ。シングルの歌詞カードには追加の歌詞の記載が無かったが今作には記載されている。テーマと合致したためか前作収録の「情ションガイネ」がもう1度収録されている。宮沢和史の書き下ろしは3曲のみで、後は沖縄民謡のカバーとなるが、「かりゆしの海」は知名定男による書き下ろしの新曲とされている。ラストの「島唄(シンフォニック・オーケストラ 琉球ヴァージョン)」は34thシングルC/Wに収録されていた歌入りのシンフォニック・オーケストラver.とは異なり、主メロを三線に差し替えたインストバージョンとなっている。2014年に解散を発表したため、結果的に最後のオリジナルアルバムとなった。
シンプルなバンドサウンドが展開する比較的シンプルな作風。個人的にはこういった余計な装飾をしないシンプルなサウンドは今だからこそ逆に良さを感じられると思うけど、ストリングスで盛り上げている派手なアレンジに慣れているリスナーにとっては味気なくて退屈かもしれない。「島唄」20周年に合わせて再び沖縄をテーマにしたアルバムを制作するといっても新曲が少なく、しかも宮沢が書き下ろした3曲はあまり沖縄っぽくない。タイトル曲である「世界でいちばん美しい島」も沖縄の事を指しているのかと思ったが、"僕らの生まれた島"というフレーズがあるように沖縄に限定せず、聞き手それぞれの生まれた島、つまり日本そのものを指している。沖縄色は先行シングルになっていた「島唄」「シンカヌチャー」以外はカバーや前作収録曲をもう1度引っ張ってくることで何とか出している感じ。「島唄」という超名曲を越えることは不可能にしても、オリジナルの新曲で島唄に真っ向挑戦はしてほしかった。沖縄をテーマに新作アルバムとしてまとめるには少々制作がしんどかったのだろうか。沖縄にあまり関係の無い新曲3曲の出来がいいものの、沖縄をテーマにしたコンセプトアルバムとしてはやや中途半端。結果的に最終アルバムとなったが、前作に続いて最後までコンセプトを貫けなかったという中途半端さもあって、やれることはやりきったという解散理由に関してはわりと納得できたところはある。
印象度★★★☆☆