BLACKOUT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BLACKOUT | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
2 | BLACK DARK NIGHT | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
3 | I'm sick of this place | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
4 | Talk to me | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
5 | Blue Daisy | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | 19thシングル 最高20位 売上0.5万枚 |
6 | Break Free | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
7 | Going Underground | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
8 | WHIRLWIND | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | |
9 | Spring Gate | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | 18thシングルC/W |
10 | Song 2(COVER) | Damon Albarn/Graham Coxon Steven James/David Rowntree |
奥田俊作 | Blurのカバー | |
11 | I Just Can't Breathe... | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | 20thシングル 最高33位 売上0.4万枚 |
12 | LIKE YESTERDAY | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | 18thシングル 最高17位 売上0.9万枚 |
13 | BLUE SUNRISE | 川瀬智子 | 奥田俊作 | 奥田俊作 | 19thシングルC/W |
リリースデータ
2010年9月15日 | 初登場16位 | 売上1.6万枚 | Produced by 奥田俊作 | ワーナー |
メンバー
Vocal | 川瀬智子 |
Bass | 奥田俊作 |
the brilliant green5thアルバム。ベスト盤『complete single collection '97-'08』以来2年7ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては7年9ヶ月ぶり。Tommyソロが大当たりした事でソロ名義を発展させていく形になってバンド名義では長期休止状態となっていた。10周年を迎えた2007年に活動を再開するもシングル3枚とベスト盤で再度活動を停止してソロに戻ってしまっていた。2009年にはSowelu、星村麻衣と共に所属事務所の研音及びレコード会社との契約終了が発表され、3者とも新たな所属先を探す事となった。ワーナーに移籍して2010年に再始動。再始動以降は編曲がバンド名義ではなく奥田俊作単独名義となっていたが、再始動1発目のシングル「LIKE YESTERDAY」リリース後にギターの松井亮が一身上の都合で突如脱退。今作にはサポートメンバー表記がドラムとストリングス&キーボードしかなく、ギターのサポートメンバーは表記されていない。奥田の担当楽器はベースだがギターもすべて奥田が弾いているものと思われる。また「LIKE YESTERDAY」「Spring Gate」は松井在籍時の曲のはずだが、表記は一切無い。2人になってからはアーティスト写真やPVでは必ず外人3名が一緒に写った5人組バンド(もしくは1人はSPとかマネージャー役で4人バンド?)のようにして写し出されている。初回盤はシングル3曲のPV&メイキングを収録したDVD付。移籍後のプロモーションは明らかにソニー(デフスター)時代よりも激減してしまい、先行3シングルもヒットせず、今作もトップ10落ちとなり低迷した。
ようやくのオリジナルアルバム。Tommyソロのメインライターが奥田俊作であり、Tommyソロを発展させて2つの名義を使い分ける事でポップもロックもオルナタでもなんでもやれるようになった。こうなってくるとthe brilliant greenでやる事というのは王道イメージであるUKロックに固定、限定され、今作もそんなド王道のブリグリらしいロックサウンドが炸裂しまくる。今作は非常にバランスが良く、重すぎず軽すぎずちょうどよく、これぞthe brilliant greenなど真ん中を突いたような作風だ。長くバンド活動から離れ、ソロを発展させた事で逆にブリグリとはどうあるべきかというのがハッキリしたのかもしれない。
しかし微妙に何かが違うような違和感もある。演奏がドラム以外ほぼ奥田俊作による1人バンド状態だと何かが変わってしまうのか。迷走感もあった4thに比べても今作の方が確かに1st2nd辺りのイメージを中心とした圧倒的なブリグリ感ではあるんだけど…セルフパロディレベルで王道をなぞりすぎていてそれ以上がないというか。あまりに活動が途絶えすぎたのでまずは王道を取り戻して再度始まっていくというなら今作も再始動作として良かったんだろうけど結局またこれっきりだったというのもある。3人でブリグリっていうのは絶妙なバランスだったんじゃないのかなぁ…。デジタルな時代にアナログ録音に徹底してこだわったという細部へのこだわり含めていいアルバムではあるんだけど、活動が続かなかったというのと、解散なり休止宣言なりの区切りもつけないという中途半端な状態のままになってしまったのは残念だし、結果的にはバンドとしてはもう発展が無くて終わっていたのかなとは思う。
印象度★★★★☆
2023.1.25修正