Los Angeles
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | THE LUCKY STAR☆☆☆ | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | |
2 | YEAH I WANT YOU BABY | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | |
3 | angel song-イブの鐘- | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | 11thシングル 最高3位 売上29.0万枚 |
4 | サヨナラ summer is over | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | |
5 | ヒドイ雨 | 川瀬智子 | 松井亮 | the brilliant green | |
6 | ☆FALLING STAR IN YOUR EYES | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | |
7 | IT'S UP TO YOU! | 川瀬智子 | 松井亮 | the brilliant green | |
8 | 黒い翼 | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | 11thシングルC/W |
9 | LOS ANGELES | 奥田俊作 &松井亮 |
the brilliant green | インスト | |
10 | Hello Another Way-それぞれの場所-(Album Mix) | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green | 10thシングル 最高8位 売上14.8万枚 |
11 | I can hold your hand baby | 川瀬智子 | 奥田俊作 | the brilliant green |
Strings Arrange:伊藤隆博(10)
リリースデータ
2001年1月1日 | 初登場2位 | 売上30.5万枚 | All songs produced by the brilliant green&Yasuyuki Moriyama | DefSTAR |
メンバー
Vocal,Chorus | 川瀬智子 |
Guitar | 松井亮 |
Bass | 奥田俊作 |
the brilliant green3rdアルバム。1年4ヵ月ぶりのアルバム。前作以降の2シングル3曲を収録。00年後半になってDefSTAR Recordsが設立され、「angel song-イブの鐘-」よりDefSTARへ移籍、「Hello Another Way-それぞれの場所-」以前のソニーで発売されていた作品は全て廃盤となり、DefSTAR Recordsで再発売された。「angel song-イブの鐘-」はTBSドラマ『真夏のメリークリスマス』主題歌に起用されトップ3ヒットとなるも、人気は低迷傾向で、今作は前作からさらに半分以下の売上となった。また3作連続での2位となったが、今回も初動20万を越えながらも同じ元旦発売だったV6『Very best』に5万枚差で及ばずの2位だった。
今作では録音ミックスにYasuyuki Moriyamaと共同で奥田俊作が参加、さらにマスタリングはthe brilliant greenとYasuyuki Moriyamaの共同で行われるなど、曲作りだけに留まらずに録音以降の制作過程にもメンバーが深く関与するようになっている。
前2作ではシングル以外は全英語詞をメインとしていたが今作では一気に全英語詞楽曲が無くなった。かといって前作をさらに進めてJ-POP化が進行したわけではなく、UKロックという括りからも半ば外れてハードロックの領域に向かったかのようなひたすらな爆音サウンドが炸裂。「angel song-イブの鐘-」もサビでとんでもない爆音が鳴り響く曲でインパクトがあったが、今作はその線を押し進めて重たく激しいロックサウンドがガンガン鳴り響く非常にヘビーな1作となっている。激しいサウンドに対して川瀬智子のクールでけだるげなボーカルは一貫していて激しさと冷静さの独特の混じり合い、緊張感も1つの高みに達したと思う。ストリングスを入れてもう1度ヒットを狙いに行ったような「Hello Another Way-それぞれの場所-」が今作では若干浮いているが、守りに入らずにここに来てやりたい放題に突き抜けた事で今作はその暴れっぷりが痛快で面白い1作になった。
the brilliant greenとしては今作を持って活動を一旦休止、Tommy february6をシングル1作限定で行う事になったがそちらが予想以上の大ブレイク。結局アルバムを出すまで活動を延期して1年限定で区切りをつけてthe brilliant greenに戻るも煮え切らないままに1年でthe brilliant greenは再度停止状態に陥り、Tommy february6が活動のメインとなってしまう。さらにはロック路線のTommy heavenly6まで始めてしまったので、the brilliant greenとして2作以上連続でオリジナルアルバムを発売するような継続した活動は今作が結果的に最後となってしまっている。
そして後に明かされた事実だが、Tommyソロでの様々な変名外国人風の作編曲クレジットは全て奥田俊作(と松井亮も一部)であり、単にメンバーが裏方・制作サイドに徹したthe brilliant greenの実質別プロジェクトであった。
このようにTommyの活動が自由に発展した事で逆にthe brilliant green=UKロック調というのがメンバーの間でも固定概念のように固まってしまったようで、ロックでもブリグリっぽくないなと感じるような方向性はTommy heavenly6で全部やるようになったのでこれ以降では今作のように違う方向へ振り切ろうとしたような作品は出てこなくなってしまう。バンドとしてのthe brilliant greenの発展は望めなくなってしまったのが結果的には残念。個人的には今作にはthe brilliant greenのUKロックだけにとどまらない今後の可能性が見える作品としても最高傑作だったと思う。
印象度★★★★☆
2018.7.20修正