SUPER TERRA2000(Live)

No タイトル 備考
1 BYE! MY! BOY! 2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲、9thシングル(カット)
2 CAN'T STOP CRYIN' 2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲
3 FUNNY GIRLFRIEND!! 7thシングルC/W、2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲
4 愛の愛の星 7thシングル、2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲
5 冷たい花 4thシングル、1stアルバム『the brilliant green』収録曲
6 Round and Round 2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲
7 Bye Bye Mr.Mug 1stシングル
8 MISTER MOON 2ndシングルC/W
9 Jump Jump Jump スタジオ音源未発表曲
10 Baby London Star 4thシングルC/W、1stアルバム『the brilliant green』収録曲
11 CALL MY NAME 2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲、8thシングル(カット)C/W
12 長いため息のように 6thシングル、2ndアルバム『TERRA 2001』収録曲
13 goodbye and good luck 2ndシングル
14 You&I 3rdシングルC/W、1stアルバム『the brilliant green』収録曲
15 There will be love there-愛のある場所 3rdシングル、1stアルバム『the brilliant green』収録曲

リリースデータ

2022年9月21日(配信限定)
2001年7月1日(VHS/DVD)
2004年12月22日(DVD)
Sony Music
DefSTAR Records
DefSTAR Records

メンバー

Vocal,Chorus 川瀬智子
Guitar 松井亮
Bass 奥田俊作

the brilliant green初のライブアルバム。配信限定2021年9月21日デビュー25周年でソニ時代のMVをYouTubeで一斉公開したが、そのピタリ1年後に25周年の締めくくりとして今作が突如配信され、YouTubeで「There will be love there-愛のある場所」の映像も公開された。この告知は各ニュースサイトで取り上げられるもソニーのサイトでは告知されず、最新ニュースは前述のMV公開時のままとなっている。特に説明されていないが唯一のライブ映像作品である2000年4月1日発売VHS/DVD『SUPER TERRA2000』と同内容となっており、同映像作品でのドキュメント部分をカットしてライブ音源のみ抽出したのが今作と思われる。ジャケット写真は2004年トールケース化再発時DVDのものが流用されている模様。

なお2ndアルバム『TERRA 2001』は1999年発売ながら21世紀を見据えたかのように年号が2001となっていて、『TERRA 2001』を引っ提げて行われたこのツアーの正式タイトルも『the brilliant green CONCERT TOUR 「There will be live there Vol.3 'TERRA 2001'」』となっていた。2001と題されているものの実際にツアーが行われたのは1999年11月〜2000年1月にかけてとなっていて、収録されたのは1月11日の福岡公演と15,16日の東京での渋谷公会堂のライブ模様だったためか作品タイトルは『SUPER TERRA2000』となり、実際のツアータイトルと年号が異なる事態となったようだ。

実際のセットリストは21曲だったが6曲カットされているようだ。当時の資料に乏しいがlivefansのサイトに21曲のセットリストが掲載されている。各ニュースサイトでは1月の渋谷公会堂公演としか書かれていないが、前述のように2004年トールケース化廉価再発時の商品コメントで福岡公演、つまり渋谷公会堂の1つ前の1月11日福岡サンパレス公演1月15,16日の渋谷公会堂2日間の2会場3公演が出典とされている。

DVDを見た事が無いので詳細不明だが、映像から音源部分を抜粋しただけと思われる。というのも2000年当時のDVD初期のように音量がメチャメチャ小さい。そのくらいの調整はしてほしかったところだが、長く活動が何もない状態が続いている中で残されているコンテンツの再配信が行われるだけでもマシだろう。DVD『TERRA 2001』もとっくに廃盤になっており、これ以外にクリップ集しか出ていなくて(『the brilliant green clips』『Los Angeles clips 2』『Music Video Collection'98-'08』いずれも廃盤)、MVは2021年25周年のタイミングでYouTubeで一斉公開、DVD『TERRA 2001』はさすがに映像全公開はヘビーなのでお手軽な音源のみとして再流通させ、CD音源はDL/ST配信がシングル、アルバム共に既に完備されていると考えればまあ…。これで当時リリースされた主要なコンテンツが全てインターネット上で聞ける、見れるようになったわけだし。

the brilliant greenに正直ライブバンドのイメージは無かったが、実はデビュー当初は立て続けにツアーをやっていて、このツアーの当時のタイトルが『There will be live there Vol.3 'TERRA 2001'』、Vol.3となっているように2ndアルバムリリース後のツアーで既に3度目の全国ツアーだった。しかし多忙すぎて厳しくなってきたのかこの次のツアーは丸1年後の2001年2月〜3月までのこれまでに比べると小規模なライブハウスツアーとなった『the brilliant green 2001 TOUR』。このツアーの後はTommyソロへ突入、2002年に復活するもライブは行われなかった。以後はTommyソロが展開していったが、完全に制作中心の活動となり、ソロ名義でのツアーは2007年の4ヶ所公演『Tommy heavenly6 Heavy Starry tour'07』まで行われなかった。このライブで作曲者の正体を奥田俊作と一部が松井亮だった事を明かすとthe brilliant greenの活動を再開したが、以後もツアーは行われず、単発でのフェスやイベント出演しか無かったようだ。

という事でこの頃はデビュー以降3度のツアーを重ねたライブ充実期という事もあって、演奏もボーカルもかなり調子が良い。川瀬智子は時折激しくシャウトするような場面もあり、ロックバンドらしい熱い一面も見せているのが印象的。音楽的もTommyソロよりもライブ映えするストレートにロックバンド編成なんだし、このままライブバンドとして活動を進めていけばまた違ったようにも思うが…。この時期のハイペースに無理があり、過酷なツアー連投よりも制作に専念したくなってしまったのだろうか。さすがに以後これだけライブから遠ざかってしまうと、再度ライブをやるのも年齢的にも体力的にもしんどいだろうし、ツアーどころか単独公演すら遠ざかり…となってきて、今後はあってもイベント・フェスに出てきて数曲演奏があれば超絶レア、奇跡…くらいの状況ではあるのかな…と遠き22年前のライブ音源を聞きながら思ったのだった。

 

印象度★★★★☆

2022.11.5更新

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