TMGT
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜 | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
1stシングル 最高3位 売上9.8万枚 |
2 | Everything Passes Away | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) | TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
3 | KINGS FOR A DAY | ERIC MARTIN(Eric Martin songs) TONY FANUCCHI(WORDMAN MUSIC/ASCAP), ANDRE PESSIS(ENDLESS FROGS MUSIC) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
4 | I Know You by Heart | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
5 | I wish you were here | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI), ERIC MARTIN(Eric Martin songs) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
6 | THE GREATEST SHOW ON EARTH | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), ANDRE PESSIS(ENDLESS FROGS MUSIC) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
7 | Signs of Life | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) | TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
8 | RED, WHITE AND BULLET BLUES | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), ANDRE PESSIS(ENDLESS FROGS MUSIC) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
9 | TRAPPED | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
1stシングルC/W |
10 | My Alibi | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) | TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
11 | WONDERLAND | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), ANDRE PESSIS(ENDLESS FROGS MUSIC) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
12 | TRAIN, TRAIN | ERIC MARTIN(Eric Martin songs), ANDRE PESSIS(ENDLESS FROGS MUSIC) |
TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
13 | Two of a Kind | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) | TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
|
14 | NEVER GOOD-BYE | JACK BLADES(Ranchrock Music BMI) | TAK MATSUMOTO | TAK MATSUMOTO, 徳永暁人 |
リリースデータ
2004年6月23日 | 初登場1位 | 売上15.1万枚 | Produced by TAK MATSUMOTO | VERMILLION RECORDS |
メンバー
Guitar | TAK MATSUMOTO |
Vocal | ERIC MARTIN |
Bass&Vocal | JACK BLADES |
Drums | BRIAN TICHY(1,2,3,4,5,6,7,8,9,11,14) |
Drums | CINDY BLACKMAN(10,12,13) |
TMG1stアルバム。B'zギタリスト松本孝弘による新バンドでTMGはTak Matsumoto Groupの略。3月31日にシングル「OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜」でデビュー。C/W含めて2曲とも収録。初回盤は「OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜」MV、メイキング映像、静止画によるメンバープロフィールを収録したDVD付。B'zと並行して数年おきに行っていたソロアルバム発売は2002〜2005年にかけては毎年アルバムが発売されていたが2004年はよりソロに専念する形となり、B'zとしてはシングル2枚(「BANZAI」「ARIGATO」)リリースのみでライブは行わず、各自ソロでのツアーを行っていた。松本はこの2004年もTMGとソロ名義(インスト)を同時進行で行っており、この後11月にはソロ名義のアルバム『House Of Strings』を発売したが、翌2005年に松本孝弘・春畑道哉・増崎孝司・大賀好修の4人連名でアルバム『Theatre Of Strings』を発売。そこからしばらくソロ活動が途絶えB'zに専念する時期が5年ほど続いた。今作がTとナンバリングされていた事から継続的な活動も示唆されていたが、ツアー以降新たな活動は無いまま自然消滅となった。2024年になって突如20年ぶりの復活を宣言して『U』も発売された。
2002年に解散したばかりだったMR. BIGのEric Martinをボーカルに迎え、Night Ranger,Damn YankeesのJack Bladesをベースに迎え、TAKを含めたこの3人が公式にオリジナルメンバーとして扱われており、裏ジャケットではこの3人のみが写っている。ドラムはBrian TichyとCindy Blackmanが曲ごとに参加しているが、メンバークレジット上は2人もサポート枠ではなくTMGメンバーとして区別なく表記された。この後のツアーでは2人が参加せずドラムはChris Frazierが担当したためライブDVD『Dodge The Bullet』ではドラマーはChris Frazierを正規メンバーとしてクレジットしている。1曲ごとのクレジットにはメインの担当楽器は省略されており、Background Vocal(ERICとJACKによるコーラスの有無、「TRAPPED」には大田紳一郎も参加)と「Everything Passes Away」におけるCo-lead Vocal:JACK BLADESの表記、「Two of a Kind」におけるOrgan:AKIRA ONOZUKA(小野塚晃)しか記載されていないため、ブックレットからはドラマー2人のうちどちらが演奏しているか分からないが、公式ディスコグラフィーでは1曲ごとの演奏クレジットが記載されていて11曲がBRIAN TICHY、3曲がCINDY BLACKMANとなっている。
この時期のB'zに引き続き徳永暁人が全曲共同アレンジャーとして参加しているが、演奏参加は無く、プログラミングのクレジットも無い。編曲のみの参加(もしくはプログラミングもしているが表記カット)と思われる。またメンバーの中ではBRIAN TICHYはこの時期のB'zのレコーディングにも参加していた(ツアーはShane Gaalaasに固定していたので不参加だったが、2019年にサポートを一新した際に初めてB'zツアーメンバーとして1度だけ起用された)。
シングルになった「OH JAPAN 〜OUR TIME IS NOW〜」を筆頭に一部の曲に和の要素も感じられるが、基本的にはハードなロックナンバーが並ぶ。どんどん重さを増していた当時のB'zからさらにキャッチーさを除いてハードさに傾けたような印象で直近のB'z『BIG MACHINE』とそう遠く離れてはいないものの、ポップさを排してよりストイックにロックを追求したような方向性。翌年のB'zの『THE CIRCLE』とはよく似ている感じもある。「愛のバクダン」が無い『THE CIRCLE』的なアルバムというか、TMGの活動はかなりこの次のB'zに影響したのかもしれない。
それでも思った以上に英語版B'zっぽく感じるのは徳永暁人をそのまま側近起用しているのと、ボーカリストEric Martinが割と稲葉浩志と系統が近いためだろう。低音部分での歌い方は全く似ていないので基本的に低い平メロはそうでもないんだけど、高音をシャウト気味に張り上げる時の歌い方はけっこう似ているところがある。ギターは無論だが、コーラスが厚く重なってくる感じもとてもB'z的なので、高音&コーラスが多いサビになるとどの曲でもちょっとB'zが見えがちになる。コアなファンなら当然終始全く違う歌声に聞こえて間違える事もないと思われるが…。全く違うタイプのボーカルを連れてきたり、全く異なる音楽性のバンドにしなかったのは、TAKがB'zでやっている事とソロでやりたい事はそんなにかけ離れていないという事でもあり、こういうボーカリストを求めているのかなとも思った。
印象度★★★☆☆
2024.9.24更新