Graffiti
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | IとYou気と | 樋口了一 | 樋口了一 | 森俊之 | |
2 | 約束の場所〜Believe〜 | 山口達也、 樋口了一 |
山口達也、樋口了一 | 吉村健太 | 山口ソロ |
3 | Purple Rouge | M.A.BO | M.A.BO | そうる透 | 松岡ソロ |
4 | オレンジ色の太陽 | 城島茂 | 城島茂 | 森俊之 | 城島ソロ |
5 | BAD NAMED SONG | 長瀬智也、 馬場一嘉 |
長瀬智也、馬場一嘉 | 長瀬智也、 馬場一嘉 |
長瀬ソロ |
6 | いぶし銀 | オレ | オレfeaturingジャンボ | オレ、ワシ | 国分ソロ |
7 | Lesson | 染谷俊 | Stevie Salas | Stevie Salas | |
8 | 逢いたさはつのるだけ | 石川華子 | 山崎まさよし | 森俊之 | |
9 | Crazy Chase | HIDEKI | HIDEKI | 難波弘之 | |
10 | 明日は明日の風が吹く | 岡部真理子 | Anders
Hellgren, Peter Karlsson, David Myhr |
吉村龍太 | |
11 | Julia(Album Version) | ジョー・リノイエ | ジョー・リノイエ | 米光亮 | 12thシングル 最高10位 売上9.5万枚 |
リリースデータ
1998年4月1日 | 初登場9位 | 売上4.9万枚 | ソニー |
メンバー
Guitar,Vocal | 城島茂 |
Bass,Vocal | 山口達也 |
Keyboard,Vocal | 国分太一 |
Drums,Vocal | 松岡昌宏 |
Vocal,Guitar | 長瀬智也 |
TOKIO5thアルバム。前作から1年1ヵ月ぶり。アルバムのリリース間隔は変わらなかったが、シングルは97年5月の「Julia」から98年3月の「この指とまれ!」まで10ヶ月近くという過去最長のブランクとなっていた。1ヵ月前の「この指とまれ!」は未収録、「Julia」がアレンジャーまで変更した完全なリアレンジで収録された。またメンバー5人がそれぞれ初めて自作&プロデュースに挑戦(M.A.BO=松岡、オレ=国分)しており、各自自らボーカルを担当した。「BAD
NAMED SONG」では長瀬がギターも自ら演奏している旨がクレジットされているほか、「Lesson」はStevie
Salasのプロデュースでスタジオミュージシャンによる演奏表記が明記された。当時貼られていたシールには初回盤3面デジパック仕様という記載がある。が、デジパック仕様以外の通常盤が出回っていた形跡がない。
再度路線変更、今作ではメンバー自作を目玉にしつつも、前年SMAP「セロリ」でジャニーズと接点があった山崎まさよし、そして樋口了一といったソロのシンガーソングライター陣の提供、アメリカのギタリストStevie Salas、スウェーデンのバンドThe Merrymakers(「明日は明日の風が吹く」作曲者)、当時同じソニーで前年「1/3の純情な感情」が大ヒットしていたSIAM SHADEのボーカル栄喜(HIDEKI)といった現役のシンガーソングライターとロック系の人たちが楽曲提供を行った。これまではほとんど職業作家系の提供ばかりだったので、TOKIOがロックバンドである事がようやくちゃんと前提になってきたことで90年代のバンドとして標準的な作風になった。というか何故に最初からこの路線でデビューしなかったのか。やっと90年代っぽくなったと思ったらもう今作が90年代最後じゃないか…。
そんなわけで今作では激しい演奏を前に出したロック色強めな楽曲から、逆に音数を絞ったアコースティック系の楽曲、そして国分曲でのお遊びまで適度なバラエティ豊かさを見せながらも、バンドのアルバムを聞いたなとしっかり感じられる。1年近く前に出ていた「Julia」もロック色を強めたアレンジで最後に収録され、以降へ通じるロックバンドTOKIO始まりの芽吹きを感じるような1作だ。
ただ相変わらず謎なのが「この指とまれ!」は佐久間正英が編曲を担当し、この後の「Love
& Peace」、『電光石夏』と佐久間正英、樋口了一らが参加した作品が3作続いたのに今作では樋口了一こそ序盤で2曲出てくるものの、結局フルアルバム制作に佐久間正英が関与する事が無かった。「この指とまれ!」はオリジナルアルバム未収録で、「Love
& Peace」も次回作収録時にProject-T名義で統一されたために名前が消えてしまったので、3作品に継続して参加したはずの佐久間正英がオリジナルアルバムで一切名前が出てこないという事態に…(※)。佐久間正英が多忙だったのもあるかもしれないが、佐久間正英プロデュースでのTOKIOのアルバム制作は実現してほしかったなぁ…。
※2006年になってシングル「Mr.Traveling
Man」の編曲を久々に佐久間正英が担当、この曲はオリジナルアルバム『Harvest』に収録されている
印象度★★★☆☆
2020.1.22修正