WILD&MILD
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Hazy Crazy Love | 山本成美 | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | |
2 | RAIN | ジョー リノイエ | ジョー リノイエ | ジョー リノイエ・ 鈴川真樹 |
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3 | STAND ME UP! | 安藤芳彦 | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | |
4 | 22才 | 大津あきら | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | |
5 | Angel | 井上望 | MASAKI | 土方隆行 | |
6 | Don't Stop Makin' Love | 安藤芳彦 | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | |
7 | 夜をぶっとばせ | 阿部真理子 | 馬場一嘉 | 土方隆行 | |
8 | COME ON | ジョー リノイエ | ジョー リノイエ | ジョー リノイエ・ 鈴川真樹 |
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9 | Dash for the Dream(Wild&Mild Mix) | 安藤芳彦 | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | 11thシングルC/W |
10 | 約束...〜in my arms〜 | 大津あきら | Y.MAKAINO | Y.MAKAINO | |
Bonus Track | |||||
11 | フラれて元気(Ride on Live Mix) | 和気優 | 神郡健 | 井上徳雄 | 11thシングル 最高5位 売上36.0万枚 |
リリースデータ
1997年3月26日 | 初登場9位 | 売上8.8万枚 | Produced by Hiromasa Kakizaki | ソニー |
メンバー
Guitar,Vocal | 城島茂 |
Bass,Vocal | 山口達也 |
Keyboard,Vocal | 国分太一 |
Drums,Vocal | 松岡昌宏 |
Vocal | 長瀬智也 |
TOKIO4thアルバム。ベスト盤を経ているもののオリジナルとしては1年ぶり。今作では制作陣をプロデューサーから一新。かつて男闘呼組のプロデュースを手掛けていたHiromasa Kakizakiがアルバムのプロデュースを担当した。10thシングル「Everybody Can Do!」は未収録となり、さらに1ヵ月前のシングル「フラれて元気」は疑似ライブ音源に加工してボーナストラック扱いになっており、アルバム本編にはC/Wの「Dash for the Dream」のみ収録。この曲は当時はまだ深夜だった「ザ!鉄腕!DASH!!」EDとして使用されていた(スタジオトークが無くなると同時にED自体が消滅)。初回盤はやたら分厚いパッケージ仕様になっている。
一気に路線変更し、今作はジャニーズのバンドとしては直系の先輩となる1st〜3rdアルバムでの男闘呼組の路線を何故か今更になって再現してみました感のあるハードロックテイストでワイルドなサウンドが展開。これは男闘呼組プロデューサーだったHiromasa Kakizakiを招き、自作メインになる前の1st〜3rdアルバムまでの男闘呼組の楽曲を手掛けていた作詞の安藤芳彦、大津あきら、作編曲のY.MAKAINO(馬飼野康二、当時の男闘呼組ではMARK DAVIS名義)らを中心に起用している事からも明らかで、かなり意図的に男闘呼組路線に寄せる事を目的としての起用と思われる。馬飼野康二は昭和の先輩から平成世代のジャニーズまで長年にわたって主に初期の頃に作曲する事が多いが、それらとは作風が異なっていて編曲まで一手に手掛けている今作では完全にあの頃の男闘呼組モードを発動したような仕事っぷりを発揮している。当初、男闘呼組を聞いていなかったので、なんで今作だけ急にこんな路線なんだろうと思ったが、男闘呼組を聞いておくと今作だけ何故に変にカッコつけた異色の作風なのか、今作で一体何を目指していたのかが良く分かる。まさかここで急に男闘呼組路線を目指していたとは…。
基本的には「Dash for the Dream」の路線を拡大したような作風だが、全体にはもう少しハードロック寄り。このため今までにないほどのロックバンド感はあるんだけど、明るさが全く無いので全体にはかなり地味。長瀬の歌い方もこれまでとは全く異なっていてカッコよくクールにキメまくっているが、いきなり変えたので何だかぎこちないというか不慣れな感じがする。なんでここで急に男闘呼組をやらせようとしたのか…。しかも「フラれて元気」はシングル音源を無理やり疑似ライブ音源のブートレグみたいなのにリミックスするという謎の暴挙。何故わざわざ音質を落としてまでこんな加工をしてしまったのか意味不明すぎ。率直に「フラれて元気」は前後のシングルよりヒットしたんだし、「フラれて元気」のざっくりしたバンドサウンドと明るいカラーを主軸にしたアルバムというのを聞いてみたかった。
アルバム本編は男闘呼組路線のハードロック基調で統一感はあるのだが、これといった曲が無く、全体的にとにかくかっこつけているという印象。初期の笑わないカッコつけたジャケ写の雰囲気がようやく曲に現れた…とも言えるがちょっと唐突過ぎた。
印象度★★★☆☆
2020.1.16更新