怖い曲集+学校の怪談 呪いの言霊オリジナルサウンドトラック
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 言霊/東京女子流 | インスト+映画内のメンバーの台詞 | |||
2 | 十字架-TATOO MIX-(Instrumental) | 16thシングルType-CのみC/W(表題曲のリミックス)のインスト | |||
3 | 4組 | 映画の劇中音楽 | |||
4 | 迷宮 | 映画の劇中音楽 | |||
5 | feel like ‘HEAVEN’/庄司芽生 | TOMO | TOMO・大坪弘人 | TATOO | 16thシングルType-CのみC/W HUHのカバー 映画「リング」主題歌 |
6 | ひぐらしのなく頃に/小西彩乃 | 鳥みやえい子 | 中澤伴行 | TATOO | 16thシングルType-AのみC/W 鳥みやえい子のカバー アニメ「ひぐらしのなく頃に」主題歌 |
7 | Raven/山邊未夢 | D・A・I | D・A・I | TATOO | 16thシングルType-BのみC/W Do As Infinityのカバー 映画「うずまき」主題歌 |
8 | Sexy Sexy,/新井ひとみ | MASASHI/TIMA | MASASHI | TATOO | 16thシングルType-BのみC/W CASCADEのカバー アニメ「学校の怪談」ED |
9 | グロウアップ/中江友梨 | たくや | たくや | TATOO | 16thシングルType-AのみC/W Hysteric Blueのカバー アニメ「学校の怪談」OP |
リリースデータ
2014年5月21日 | 初登場129位 | 売上0.58万枚 | Produced by TATOO | avex |
メンバー
小西彩乃 |
山邊未夢 |
新井ひとみ |
中江友梨 |
庄司芽生 |
東京女子流が主演したホラー映画「学校の怪談 呪いの言霊」のオリジナルサウンドトラック+メンバー5人のソロ曲を収録した企画ミニアルバム。この映画は"15年ぶりにあの人気ホラーシリーズが帰ってきた"とされており、95〜97、99年に制作された「学校の怪談」「学校の怪談2」「学校の怪談3」「学校の怪談4」のシリーズに組み込まれる形となっている。主題歌の16thシングル「十字架〜映画「学校の怪談-呪いの言霊-Ver.」と同時発売。ソロ5曲はシングルC/W3種にも分割収録されている。このためチャートでは大コケした。ソロ曲に関しては"聞いたことのある「あの楽曲」のインスパイアアレンジVer."とされているが、00年前後にホラー系のアニメや映画で起用された主題歌が選曲されている。プロデュースはアレンジャーのTATOOが担当しており、通常の東京女子流楽曲を担当している松井寛は関与していない。
「言霊」が女子流名義の楽曲になっているので新曲なのかと思っていたんだけど、なんと薄いホラー系のインストに映画の台詞を抜粋して並べただけの1分程度の謎トラック。これを女子流名義とするのはほとんど詐欺の領域。ある意味怖い。「十字架-TATOO MIX-」に関しても発売直前までInstrumentalの文字は無かったのでシングルC/Wの歌入りバージョンがそのまま入るものだと思っていた。「4組」はシンセで盛り上がるホラー感を煽るBGMなんだけど悲鳴や物を動かす音、環境音、息遣い、怖がってる鳴き声など言葉としての台詞自体は入ってないものの、映画劇中のものと思われる音楽以外の音が一緒に収録されている。しかも11分もある非常に長大なトラックなんだけど場面(?)自体は切り替わっていく。組曲的な構成とは言い難く、普通の映画のサントラなら1分〜数分ごとに小分けして収録すべきものを単に小分けにしなかったみたいな感じ。対して「迷宮」はオルゴール系の音色のみのシンプルなインストで1分半で終わってしまう。この映画、これしかBGMが無いのだろうか…。
ソロ曲集の方は原曲の雰囲気を生かしつつ、打ち込みで軽めに仕上げた感じ。全くホラーの匂いのしない「グロウアップ」などは冒頭にホラーっぽい音声加工をしたりと、今作全体をホラーっぽく仕立てるのには注力しているっぽいが、普段の松井寛アレンジに比べるといかんせん聞き応えがあまり無い。「学校の怪談」シリーズって2014年時点でアラサー世代が小中学生だった頃の映画で、メンバーは生まれていないか生まれた直後。カバーしている曲に関しても「ひぐらしのなく頃に」は06年だけど「feel like ‘HEAVEN’」は98年、あとの3曲は00年の楽曲のため、やはりメンバーは幼児期にあたり、メンバーにとっては"聞いたことのある「あの楽曲」"だったかどうかは怪しい。変に思い入れが無い分だけ、メンバーそれぞれ自由に解釈というか普段とはちょっと違う歌い方をしていてなかなか新境地ではある。ただ唯一個人的に原曲をよく知っているせいか「グロウアップ」だけはどうにもイマイチ。なんかもっと勢い良く歌ってこそ曲の勢いと相まって輝く曲なのに妙にさらっと歌っている感じでどうにも味気なかった。友梨ってもっと歌えるボーカリストだったと思うんだけど。
企画アルバムとはいえちょっと収録方法に関しては騙された感が否めない。ソロ曲はまあそこそこ良かったし、ソロ曲を全部聞くためにシングル3種集めると今作の3倍以上の値段がかかってしまうのでソロ曲回収用には重宝される1枚ではある。逆にシングル3種集めたリスナーは実質的にメンバーがボーカル参加したここでしか聞けない曲が無いため、シングルを3種集めた場合は今作は不要。
印象度★☆☆☆☆