PERIOD. BEST〜キメテイイヨワタシノコト〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ダイヤ | カミカオル | Hi-ra | Hi-ra | 新曲 |
2 | 深海-Hi-ra Mix- | Hiroki Sagawa/ Yoshihiro Koike |
Hiroki Sagawa | Hi-ra | 20thシングル 最高38位 売上0.26万枚 |
3 | ミルフィーユ | カミカオル | Yuuki Odagiri,Hi-ra | Hi-ra | 21stシングル 最高33位 売上0.27万枚 |
4 | predawn | 川之上智子・ 庄司芽生 |
Hi-ra | hasama | 22ndシングル 最高27位 売上0.32万枚 |
5 | Don't give it up | 坂田麻美 | Carlos K./ nana hatori/necky |
Carlos K. | 22ndシングル両A面曲 |
6 | たぶん、ずっと好き | 中江友梨 | Hi-ra/KENGO | Hi-ra | 新曲 |
7 | water lily〜睡蓮〜 | 川之上智子 | Hi-ra | Hi-ra | 23rdシングル 最高17位 売上0.35万枚 |
8 | STARTING,MY ROAD! | YuReeNa | オオヤギヒロオ | Hi-ra | 新曲 |
No | タイトル | 備考 |
1 | 純白の約束 | 5thアルバム『REFLECTION』収録曲 MV |
2 | リフレクション | 5thアルバム『REFLECTION』収録曲 MV |
3 | 深海-Hi-ra Mix- | 20thシングル ストーリー仕立てMVの前編 |
4 | 深海-Hi-ra Mix- | 20thシングル ストーリー仕立てMVの後編 |
5 | ミルフィーユ”Version Cute” | 21stシングル MV |
6 | ミルフィーユ”Version Cool” | 21stシングル MV |
7 | predawn | 22ndシングル MV |
8 | water lily〜睡蓮〜 | 23rdシングル MV |
9 | Special Movie-ONE DAY-後編 | ヒストリーインタビュー後編 |
リリースデータ
2017年10月25日 | 初登場56位 | 売上0.17万枚 | avex trax |
メンバー
山邊未夢 |
新井ひとみ |
中江友梨 |
庄司芽生 |
東京女子流1stミニアルバム最近作品集。初期作品集『PERIOD. BEST〜オトナニナルンダカラ〜』と同時発売。今作には小西彩乃脱退後、正式に4人組になって以降のシングル表題曲5曲全てと新曲3曲を収録。『深海』の前に正式に4人組になって最初に配信限定でリリースした「君へ」は未収録、未CD化のままとなった(松井寛アレンジの「君へ-Royal Mirrorball Mix-」は『深海』C/Wに収録)。DVDには4人になって以降のMVをリリース順に収録、加えて直近のライブのドキュメントとデビューからのヒストリーインタビュー「Special Movie-ONE DAY-前編」を収録。DVDは最初から付属しており、CDのみの形態は無い。またDVDの内容は「Special Movie-ONE DAY-後編」以外は重複している。シングル売上はわずかに回復傾向にあったが、中途半端かつ割高なリリース形態が響き、揃って最低売上を更新し、『PERIOD. BEST〜オトナニナルンダカラ〜』よりも今作の方が順位・売上ともにわずかに下回った。
小西脱退前後の頃は松井寛を離れてTJO&YUSUKE(中村祐介)をメインアレンジャーにしてアルバム『REFELECTION』をリリースしていたが、正式に小西が脱退してからはHi-raをメインアレンジャーに変えて2016年夏以降からCDリリースを再開。今風のEDM風味な電子音主体のアレンジに変わった。といってもどぎつい電子音がギンギン鳴り続けて高揚感を煽るようなアレンジは皆無で、比較的落ち着いた方向性。サビがインストメインみたいになったりとアーティスト宣言しただけあってアーティスト志向高めな楽曲が並ぶ。
ただアーティスト宣言というのはデビューからのプロジェクトリーダーの佐竹義康がどんどん女子流が聞かれなくなっている中でアイドルファンを切り捨ててもかつて女子流を称賛していた"楽曲派"なる人々を取り戻すために起死回生の最後の賭けとして話題性狙いでぶち上げたものだったと思われ、それだけ追いつめられていただけの事だったんじゃないかと思う。結果アイドルイベントを蹴ったらライブ出演が減り、ワンマンライブもままならない窮地に追い込まれてしまい、佐竹氏も離れてしまった。そして佐竹氏が離れたら即刻アーティスト宣言を撤回したが、いずれにせよ宣言周りのドタバタは大人の事情でしかなく、楽曲やメンバーの振る舞いにはアーティスト宣言以前と撤退後、宣言中で全く何も変わってはいない。メンバーも言っているように女子流は元からアイドルとは言わず、エイベックス初のアイドルはSUPER☆GIRLSであり、エイベックスの公式見解に置いて女子流はもちろん以前存在したdreamもFolder5もSweetSもDream 5もアイドルではなかったのだ。しかもアーティスト宣言中の「ミルフィーユ」のMVなんかは女子流の中でもトップクラスのカワイイ路線だったりしたし…。
独自性の強かった松井寛アレンジからすると別にこういうのを聞きたいなら女子流じゃなくても…と思わなくもないが、松井寛アレンジが肥大化していくばかりで早い段階でどん詰まりだったことを考えれば、今風を取り入れつつも新たな方向性を切り開いた感じでこれはこれで悪くない。パフォーマンスでは今が1番でも、楽曲の方向性は今が1番いい…とまではならないのも正直なところではあるけど(やっぱ「Limited addiction」以前までが楽曲的にはピークというのが個人的な印象)…。
いずれにせよ売り方が圧倒的に失敗だった感は否めないが(せっかくシングル売上が微増していたのに既存曲の歌い直しがメインの『オトナニナルンダカラ』の方が売れてしまった)、アーティスト宣言している間に何をしていたのかがコンパクトにまとまった1作なので最近の女子流を全く聞いてないリスナーには最適な1作。
また2016年の作品までは配信限定やC/Wで松井寛によるRoyal Mirrorball Mixが発表されているので「深海」と「ミルフィーユ」そしてDVDに入っている「純白の約束」「リフレクション」は松井寛アレンジバージョンを探せば聞くことができるので聞き比べるのも面白いと思う。ていうか聞き比べができる対比させた2枚同時発売にすればもう少し2枚同時発売にも意味が生じたのに…。
印象度★★★☆☆
2017.12.10更新