PERIOD. BEST〜オトナニナルンダカラ〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 キラリ☆ 黒須チヒロ 山元祐介 松井寛 1stシングル ボーカル再録音
2 鼓動の秘密 黒須チヒロ 渡辺翔 松井寛 6thシングル(カット) ボーカル再録音
3 ヒマワリと星屑 黒須チヒロ Quadraphonic 松井寛 4thシングル ボーカル再録音
4 きっと 忘れない、、、 黒須チヒロ 松井寛 松井寛 4thシングル両A面曲 ボーカル再録音
5 サヨナラ、ありがとう。 黒須チヒロ 鈴木大輔 松井寛 6thシングル両A面曲 ボーカル再録音
6 Limited addiction 鈴木静那 大西克巳 松井寛 7thシングル ボーカル再録音
7 illusion 庄司芽生・
坂田麻美
Hiroki Sagawa 松井寛 8th7インチシングルB面、23rdシングル『water lily〜睡蓮〜』C/W
庄司芽生ソロ曲
8 雨と雫 川之上智子 中谷信行 清水信之 新曲

 

DVD
(1〜8は『キメテイイヨワタシノコト』と共通)
No タイトル 備考
1 純白の約束 5thアルバム『REFLECTION』収録曲 MV
2 リフレクション 5thアルバム『REFLECTION』収録曲 MV
3 深海-Hi-ra Mix- 20thシングル ストーリー仕立てMVの前編
4 深海-Hi-ra Mix- 20thシングル ストーリー仕立てMVの後編
5 ミルフィーユ”Version Cute” 21stシングル MV
6 ミルフィーユ”Version Cool” 21stシングル MV
7 predawn 22ndシングル MV
8 water lily〜睡蓮〜 23rdシングル MV
9 Special Movie-ONE DAY-前編 ヒストリーインタビュー前編

リリースデータ

2017年10月25日 初登場54位 売上0.17万枚 avex trax

メンバー

山邊未夢
新井ひとみ
中江友梨
庄司芽生

東京女子流1stミニアルバム初期作品集最近作品集『PERIOD. BEST〜キメテイイヨワタシノコト〜』と同時発売。今作には初期楽曲の再録音6曲、「illusion」、新曲「雨と雫」を収録。松井寛がアレンジを担当していた楽曲を中心とした内容になっている。再録音6曲はファンクラブの投票で決められた。DVDには4人になって以降のMVをリリース順に収録、加えて直近のライブのドキュメントとデビューからのヒストリーインタビュー「Special Movie-ONE DAY-前編」を収録。DVDは最初から付属しており、CDのみの形態は無い。またDVDの内容は「Special Movie-ONE DAY-前編」以外は重複している。中途半端かつ割高なリリース形態が響き、揃って最低売上を更新したが、今作の方が順位、売上共にわずかに高い。

小西彩乃脱退後、初のアルバムとしては何とも中途半端な内容。ミニアルバム2枚同時発売だが、DVDの内容がインタビュー以外重複しているのにDVD付でしか発売せず、税抜き4000円と容赦無い高額設定での2枚同時発売は無茶が過ぎる。かなり厳しい状況に追い込まれてのアイドルイベント復帰を果たして、久々にアイドルファンの目に触れた中で企画自体は良かったけど、集金目的が露骨すぎた結果、集金大失敗してるっぽいけど大丈夫なのかこれ…

選ばれた6曲は1stアルバム期+その次のシングル「Limited addiction」と初期中の初期に集約されたが、「きっと 忘れない、、、」や「サヨナラ、ありがとう。」が他の曲を差し置いて選曲されたりしたのは謎。それ以前にこれ以降の肥大化、長尺化していった楽曲群はやはり初期には勝てなかったって事なのだろうか。「Liar」とか「Bad Flower」とか「Partition Love」とか当時かなり楽曲派なる人たちに絶賛されていた記憶があるんだけど…。

今作はオケはそのままで(ミックス程度はいじっているかもしれないが)ボーカルだけ再録音しているようだ。当時のボーカル面を支えていた小西を抜いた4人でも当時の曲を当時以上に表現できるというところ1点に注力した感じ。新井ひとみは元から安定感があり、今作でもさらに磨きがかかった印象。小西のパートは概ね中江友梨に大半を移行させているようだが庄司芽生も山邊未夢も当時より成長著しく小西が抜けた穴を余裕で埋め直していると思う。それだけにこんな中途半端な曲数ではなく、もっと大量に歌い直してしまっても良かったのに…。

一応最近作品集『PERIOD. BEST〜キメテイイヨワタシノコト〜』のHi-raに対して今作は松井寛アレンジの楽曲中心という扱いにもなっているが、唯一の新曲「雨と雫」は松井寛アレンジではない。またHi-raのアレンジの裏で配信限定やC/Wで松井寛のRoyal Mirrorball Mixが発表されていたのは2016年の「ミルフィーユ」までで、2017年になってからはRoyal Mirrorball Mixでの発表が無くなっていた。さらに松井寛アレンジの過去曲を中心にしたという触れ込みの今作の新曲にも参加しなかったとなると2016年を最後に松井寛は女子流の制作から離れている事になる。「雨と雫」のギターは土方隆行なのでギターの感じだけは松井寛アレンジと同じなんだけど打ち込みの緻密さやシンセの使い方などは明らかに異なっているので、松井寛っぽいベツノナニカっぽさが漂い、今作の最後を締める曲としても何かが違うような…。松井寛から離れるのか離れないのか、サブ扱いにしながら起用を細々続けるという非常に中途半端な状況が数年続いていたが今作でそこにもピリオド(完全に離れる)という事なのだろうか。

DVDに関してはMVをシングルやアルバムのDVDに収録しなくなっていたので全曲初商品化となる。一応ベスト盤『キラリ☆』の全MV集Blu-ray以来となるが、ベスト以降小西在籍時の末期である「Stay with me」「Never ever」の2曲は未収録のまま永久に放置されることになりそうだ…。アーティスト宣言(棒読み)しただけあってアーティスト性の高い方向性に…というより元からMVでアイドルっぽいことそんなにしてなかったので正直メンバーが大人っぽくなってきた以外にそんなにビジュアル面の見せ方に変化は無いような…。「深海-Hi-ra Mix-」のドラマ仕立てはメンバーがほとんど出てこなくて役者による長尺のドラマだが、なんかアーティストっぽいものを作ろうとして良く分からないものを作ってしまった感じ。

重複のない「Special Movie-ONE DAY-前編」だが、今作のメインなのかと思いきや15分にも満たない内容。デビューからの歴史を楽屋で振り返っているが既に語られたような話ばかりな上に時間が少ないので前編後編も無理やり分割したようにしか思えない。2本足しても『REFLECTION』特典DVDや最近のシングルのドキュメントの方が尺も長くて色々語っているという…。

仕様・内容・価格のつり合いが全く取れておらず、これではハードルが高すぎる…。

PERIOD. BEST ~オトナニナルンダカラ~(DVD付)  

印象度★★★☆☆

2017.12.10更新

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