The Decade-10th Anniversary Best
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | HEAVEN | H.Hayama | H.Hayama | Tourbillon | 1stシングル 最高12位 売上2.4万枚 |
2 | アゲハ | RYUICHI | H.Hayama | Tourbillon | 4thシングル 最高21位 売上1.3万枚 |
3 | 杞憂 | RYUICHI | RYUICHI | Tourbillon | 1stアルバム『HEAVEN』収録曲 |
4 | Lily | INORAN | INORAN | Tourbillon | 2ndアルバム『A Tide of New Era』収録曲 |
5 | Saturation | INORAN | INORAN | Tourbillon | 2ndアルバム『A Tide of New Era』収録曲 |
6 | バラは散る為に | RYUICHI | H.Hayama | Tourbillon | 1stアルバム『HEAVEN』収録曲 |
7 | Nameless Greenness | H.Hayama | H.Hayama | Tourbillon | 2ndアルバム『A Tide of New Era』収録曲 |
8 | your place | INORAN | INORAN | Tourbillon | 2ndシングル 最高13位 売上1.5万枚 |
9 | selfish | INORAN | INORAN | Tourbillon | 4thシングル両A面曲 |
10 | 眠りの森の君 | RYUICHI | H.Hayama | Tourbillon | 2ndアルバム『A Tide of New Era』初回盤のみ収録曲 |
11 | もう一度君に | RYUICHI | RYUICHI | Tourbillon | 3rdシングル 最高15位 売上1.2万枚 |
12 | Colorless Images | H.Hayama | H.Hayama | Tourbillon | New Song 6thシングル(カット) 最高61位 売上0.16万枚 |
13 | 悪夢のスパイラル | RYUICHI | RYUICHI | Tourbillon | New Song |
14 | kagari-bi feat.May J. | H.Hayama | INORAN | Tourbillon | New Song |
リリースデータ
2015年11月25日 | 初登場39位 | 売上0.2万枚 | Produced by Tourbillon | avex trax |
メンバー
Vocal | RYUICHI |
Guitar | INORAN |
All Keyboards&Programings | H.Hayama |
Tourbillonベストアルバム。デビュー10周年を記念して活動を再開し、今作リリース後にはライブも行った。06年の2ndアルバム『A Tide of New Era』以来9年ぶりのアルバム。05年、06年にシングル4枚、アルバム2枚をリリース後は、08年にシングル「Break the Chain」をリリースしたのみで活動は自然消滅していた。05〜06年のシングル4枚、アルバム2枚から選曲された11曲に加えてメンバーそれぞれが作曲した3曲の新曲を収録。ゲーム『仮面ライダー バトライド・ウォー 創生』主題歌タイアップがついたため「Colorless Images」が年明け2月にシングルカットされたが、その際は別バージョンのBATTRIDE WAR MIXとされており、今作収録のオリジナルバージョンとはイントロ部分に違いがある。HQCD仕様で初回盤はスリーブケースが付属する。
08年のシングル「Break the Chain」は『仮面ライダーキバ』主題歌タイアップで唯一のトップ10ヒットを記録した最大のヒット曲だが、作詞作曲はライダーサイドの作詞:藤林聖子、作曲:鳴瀬シュウヘイで編曲に鳴瀬シュウヘイと共同でTourbillonが参加したのみ。CDパッケージは完全なライダー仕様で、メンバー作では無かったので作風もまるで異なり、Tourbillonサイドの稼働も一切無かったという頼まれて参加しただけみたいな曲で、今作にも収録されずにアルバム未収録のままとなった。
上記のように「Break the Chain」はメンバー制作では無く単発作なのでTourbillonが実質稼働していたのは05、06年の2年間だけだ。たった2年間しか活動せずに自然消滅していたユニットがまさか復活するとは思わなかった。ただし04年から河村隆一ソロのメインアレンジャー、作家として参加していた葉山拓亮は現在までずっとメインアレンジャーのままだし、INORANが参加することもあった。また07年にはLUNA SEAが一夜限りの復活、2010年には完全復活していたので、メンバー3人が揃う事は少なかったものの河村隆一と葉山拓亮、RYUICHIとINORANが揃って音楽制作をすることはほぼずっと続いていた。
このため制作陣は河村隆一ソロと被るが河村隆一がソロでやるロック系とは異なり、LUNA SEAとも異なる大人のロック、というのがTourbillonの方向性。キャッチーな曲やポップな曲、LUNA SEAのシングル表題曲ほど分かりやすい曲をやっていたわけではないので、とっつきにくいところはある。河村隆一もLUNA SEAもINORANも葉山拓亮のプロデュース作品も聞かずにTourbillonだけ聞くというリスナーはたぶんいないと思うけど、いずれかを聞いていてそんな彼らが揃ってそれぞれの活動とは少し違うロックをやるっていう捉え方で聞く感じにはなってくるのかなと思う。
割と色々な事をやっていたけど、今作には比較的実験的な事をやっていた曲は収録されず、シングルやアルバムのリード曲を中心としたおいしいとこ取りをしたような選曲になっている。いかんせんアルバム2枚からベストアルバムなのでベストというより再編集盤に近い内容ではあるけど、久々に聞くいいきっかけになったし、当時は正直「HEAVEN」くらいしかあまり残らなかったんだけど改めて他の曲の良さも当時よりは分かった。
新曲3曲はさすがに既存11曲からは9〜10年経過しているので、また少し違った雰囲気。「Colorless
Images」のアニソンロック的な疾走感なんかは全く無かったものだと思うし、「kagari-bi
feat.May J.」ではMay J.を召還。ほとんどコーラス程度の扱いであくまでRYUICHIがメインパートを歌っているのでもう少しMay
J.生かしてあげても…というのは別にしてもこれもやはりアニメ・ゲーム系な世界観の壮大さが感じられる。3曲ともアニメ・ゲーム系世界観必須ワードの「大地」とか「世界」などが登場するし、ジャケットの雰囲気も完全に壮大アニメ・ゲーム系の世界っぽいし、かなり露骨にアニメ・ゲーム系関係者の方向をガン見しながら次なる展開へ向けてアピールしているようにも思えるが、そっち方面のタイアップでうまくハマれば新たな活躍もありえるかも?
印象度★★★★☆
2016.3.27更新