BRAND NEW TOMORROW
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BRAND NEW TOMORROW | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 11thシングル 最高1位 売上67.4万枚 Album Ver. |
2 | ALL YOU NEED IS LOVE | 小室哲哉,前田たかひろ | 小室哲哉 | 小室哲哉,久保こーじ | |
3 | Xmas dance wiz U(HAPPY NEW YEAR) | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 3rdシングル『愛がもう少し欲しいよ』C/W リメイク |
4 | Happening Here | 小室哲哉,前田たかひろ | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 12thシングル(同発) 最高3位 売上31.6万枚 |
5 | Hold the Line | 小室哲哉,久保こーじ | 久保こーじ | 久保こーじ | |
6 | Silver & Gold dance(TK & KC) | 小室哲哉 | 小室哲哉,KC | 小室哲哉 | 4thシングル リメイク |
7 | teens | 前田たかひろ | 小室哲哉,久保こーじ | 小室哲哉,久保こーじ | 12thシングル両A面曲(同発) |
8 | Winter Grooves '96 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 4thシングル両A面曲 リメイク |
9 | R&R,Who?"t"KOO-L | DJ KOO,久保こーじ | 久保こーじ | ||
10 | HOT WINTER NIGHT〜samuiyorudakara〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 久保こーじ | 5thシングル『寒い夜だから…』リメイク |
リリースデータ
1995年12月11日 | 初登場2位 | 売上100.3万枚 | PRODUCED BY TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED BY COZY KUBO VOCAL DIRECTRED BY KOO |
avex trax |
メンバー
CHIHARU |
ETSUKO |
SAM |
KOO |
trf6thアルバム。シングル「Happening Here/teens」と同時発売。前作から8ヶ月ぶり。1995年2作目のオリジナルアルバム(『HYPER MIX 4』含めて3作目)となり、前作以降のシングル「BRAND NEW TOMORROW」を収録。同時発売のシングル「Happening Here/teens」から2曲とも収録。さらに3〜5thシングルから4曲をリメイクしている。初回盤はボックス仕様。シングルでの5作連続ミリオン、そして200万枚突破で最大のヒットを記録した前作から一転してシングル「BRAND NEW TOMORROW」で大暴落となり、今作も前作から大幅ダウンとなった。初動は50万枚を割りこみ、初動ミリオンを突破した大黒摩季のベスト盤『BACK BEATs #1』と2倍の差をつけられての初登場2位となった。2週目以降になんとか初動の2倍以上積み重ねて最終的にはギリギリミリオンに届いたものの、前作では初動だけで117万も出ていた事や『HYPER MIX 4』でも累計90万枚を越えていたところからすると加速したブームから反転して急速にブームが去っていく状況になっていた。
翌1996年もシングルを5作リリースしたもののアルバム制作に至らないままに1997年はリリースが停止して活動休止状態となってしまった。1998年に活動を再開した際はベスト盤でまとめ、そのまま小室プロデュースから離脱してしまったため、今作が最後の小室プロデュースアルバムとなった。20周年記念作として制作された2013年の『WATCH THE MUSIC』は今作以来の小室プロデュースのアルバムとなった。
12月発売もあってか引っ張り出してきてリメイクした過去曲は「Xmas dance wiz U」「Winter Grooves」「寒い夜だから…」と冬曲が目立ち、クリスマス商戦向けの企画アルバムっぽさも漂う。globeもデビューしてtrfにばかり注力している余裕が無くなってきていたのはあったにしても前作から8ヶ月しか経ってない。年内にもう1枚アルバムを無理やり出す必要もなかったような状況だけに前作同様にしっかりしたフルアルバムを期待しても仕方ないか。ただ小室哲哉本人は2013年の『WATCH THE MUSIC』インタビュー時に今作が1番好きなアルバムだと明言している。初期のテクノやらレイヴ自体がSAM、CHIHARU、ETSUKOが目指していた音楽とはかけ離れていてむしろ嫌いな方向性だったそうで、この後の1996年のシングル群の方が自分たちの本当の踊りを見せれるようになってきたと振り返っていたりもする。
今作はこれまでと比べると4つ打ちだったりテンポが早かったりするダンスナンバーよりも生音重視の落ち着いた楽曲が増えた。これはパッと聞きだとゆったりしていてダンスナンバーっぽくない曲ばかりで歌モノ重視になってしまったようにも感じられるが実際にはこのくらいの方が本来の踊りというのを魅せやすいという事だったようだ。小室自身が今作を振り返って"実はああいうテンポ感やああいう音がこの5人には一番合ってるなと、もともと最初から考えてた"という発言も踏まえるとだいぶ印象が変わってくる。売上が激減したように当時は一気にパッとしなくなったという印象を持たれていたんだと思うけど、そういう点で聞いていくと「Silver & Gold dance(TK & KC)」「Winter Grooves '96」以外は全曲生バンド演奏で構成されていてかなり豪華で丁寧にオケが作られている。リメイクが多いので手抜きっぽく感じてしまうところではあるが、頂点に達した後に本当にメンバーがやりたかった方向への進化、可能性を見せていた1作だったのかもしれない。
翌1996年は3月の「Love & Peace Forever」を最後にして、続く6月の「Hey! Ladies & Gentlemen」では大文字TRF名義に変更したのは大人のグループへ変えようという意向だったらしいけど、小室プロデュースでせめてこの後もう1枚アルバムが残せていれば今作も次を示した重要作としてもう少し評価されていたのかも。
印象度★★★☆☆
2023.5.9更新