dAnce to positive
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Welcome to Funky positive world | 小室哲哉 | 小室哲哉 | ||
2 | SEE THE SKY〜1999...月が地球にKISSをする〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | |
3 | masquerade | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | 9thシングル 最高1位 売上138.9万枚 Album Ver.(生演奏でリメイク) |
4 | FUNKY M | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | |
5 | CRAZY GONNA CRAZY | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | 8thシングル 最高1位 売上158.7万枚 Album Ver.(ミックス変更、コーラス追加) |
6 | Destiny to Love(愛する運命) | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | |
7 | ESCAPE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | |
8 | Let it go!(tribal dAnce) | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
9 | Never give up on love(interlude) | 小室哲哉 | No! Galers | Instrumental | |
10 | dAnce is my Life系 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
11 | ENGAGED | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | |
12 | Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉+久保こーじ | 10thシングル 最高1位 売上106.3万枚 Album Ver.(フェードアウトが遅い) |
13 | overnight piano dream | 小室哲哉 | 小室哲哉 | Instrumental |
リリースデータ
1995年3月27日 2012年3月21日(マスターピース・シリーズ) |
初登場1位 | 売上238.2万枚 | PRODUCED BY TETSUYA KOMURO CO-PRODUCED BY COZY KUBO VOCAL DIRECTRED BY KOO |
avex trax |
メンバー
CHIHARU |
ETSUKO |
SAM |
KOO |
trf5thアルバム。前作から8ヶ月ぶり。前作以降の3シングルを収録。3曲とも表記は無いがアルバムバージョンになり演奏やミックスが変更されている。「CRAZY GONNA CRAZY」は1月1日発売でここから3ヶ月連続でシングルを発売し、3作とも怒涛の勢いでミリオンを記録。前2作も含めてシングルは5作連続ミリオンとなった。「Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜」は3月7日にリリースされ、当初は4月3日に今作発売と告知していたが1週間前倒しとなり同じ3月中に今作が発売された。初動だけで117万枚を記録、2週連続1位、3週目2位となったが、4週目に再度1位を記録するなど前週に発売されていたDREAMS COME TRUE『DELICIOUS』と1位を取り合うデッドヒートとなり、共に200万枚を突破した(『DELICIOUS』は今作以上で300万に迫る売上を記録)。シングルでは「CRAZY GONNA CRAZY」、アルバムでは今作が最大のヒット作となり、人気絶頂を極めた。初回盤はスリーブケース入り、フォトブック付属。2012年にエイベックスが90年代のミリオン級大ヒットアルバムを一斉紙ジャケ廉価発売した際にtrfからは前作と今作が選ばれた。
「Welcome to Funky positive world」「SEE THE SKY〜1999...月が地球にKISSをする〜」にはゲストラップとしてglobeとしてデビューする前のマーク・パンサーがクレジットされている。ただし導入インスト「Welcome to Funky positive world」ではラップというよりなんか加工された男性の声が聞こえるな程度。
既にライブでは生バンド編成を取り入れていたようだが今作の最大の特徴はレコーディングでも生バンドを導入した事で、全曲ではないが2,3,4,7,9,11,12でこれまで入れていなかったサポートバンドメンバーを起用。「Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜」はシングルの時点で生演奏だったが、シングルでは打ち込みだった「masquerade」はオケが生演奏でリメイクされてかなり異なる味わいになっているが聞き応えがある。ここまで来ると最早テクノだレイヴだというよりかはファンク、ディスコの方向性に近いと思われるが踊れるサウンドである事には変わりなく、進化の方向性としてはこれもありだったと思う。また前作と違って今回はしっかりフルアルバムとして制作され、ミリオン3シングルに加えてリード曲的な「SEE THE SKY〜1999...月が地球にKISSをする〜」もあってシングル級の楽曲だけでも十分に満足ながら、他メンバーをフューチャーしたり遊び心を見せる余裕もあって充実。「FUNKY M」ではKOOとSAMがメインとなってラップを展開、「Let it go!(tribal dAnce)」ではCHIHARUがメインを担当、「dAnce is my Life系」ではとETSUKOによる○○系を連呼する緩いギャル感(?)を醸し出す。これが特に衝撃的。なんでもかんでも○○系なんて言い方当時流行っていたのか。当時の同級生界隈(今作発売当時は小学4年生の終わり)では"なんでもかんでも○○系"という若者言葉は浸透していなかったので、もう少し上(中学・高校生以上?)だとそんなのあったねという体感があるのかもしれない。
そんな感じでシングル級の名曲を複数取りそろえ、アルバムの新曲でも全盛期の勢いを感じさせながらもファンクやブラックミュージック的な要素も織り交ぜて新たな局面も見せ、ダンサーメンバーのメイン曲や遊びを見せる余裕もありの充実の1作。全盛期極まる当たるべくして当たった大ヒット作だ。小室哲哉プロデュースのtrfが完成を見たと言える1作。オリジナルアルバムならやはり今作が1番か。
印象度★★★★☆
2023.4.25更新