LOOP#1999

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 slug and soul DJ KOO DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO 22ndシングル両A面曲
2 BE FREE Voice Filter Mix 工藤順子 菊池一仁 REMIXED BY GARY ADANTE&
ROB ARBITTIER
21stシングル 最高16位 売上4.7万枚 リミックス
3 Sign of the innocence 売野雅勇 朝本浩文 朝本浩文  
4 You're my soul &DJ KOO DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO  
5 embrace Swing Out Remix 工藤順子 菊池一仁 REMIXED BY DJ KOO&T.TASHIRO 22ndシングル 最高19位 売上3.0万枚 リミックス
6 we can do that sit everything Father SAM DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO  
7 DJ BIG BEAT   DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO  
8 JOY &工藤順子 原一博 原一博 23rdシングル 最高30位 売上1.4万枚
9 Lookin' for the Paradise! DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO  
10 Stand up and Dance DJ KOO&ETSU DJ KOO DJ KOO&T.TASHIRO  
11 CLOSE TO THE END 吉田美智子 原一博 原一博  
12 WIRED Album Full Version 工藤順子 原一博 原一博 24thシングル 最高30位 売上2.1万枚
13 He Lives in You MARK MANCINA,
JAY RIFKIN,AND LEBO M
日本語詞:,DJ KOO
MARK MANCINA,
JAY RIFKIN,AND LEBO M
GARY ADANTE&ROB ARBITTIER 25thシングル 最高40位 売上1.4万枚
映画『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』挿入歌の日本語カバー
14 The Song Remains the Earth DJ KOO DJ KOO   18thシングルC/W
15 Brath 工藤順子 宗像仁志 宗像仁志  

CHORUS ARRANGED BY &DJ KOO(1)、WORNELL JONES(8)、(14)
STRINGS ARRANGED BY 村山達哉(8)

リリースデータ

1999年5月19日 初登場5位 売上9.0万枚 PRODUCED BY TRF avex trax

メンバー

CHIHARU
ETSUKO
SAM
DJ KOO

TRF8thアルバム。前作から1年ぶり。前作以降の5シングルから7曲を収録。リミックス以外では23rdC/W「Reason of love」のみ未収録。前作に続いてのセルフプロデュース体制となっている。シングルはトップ10どころかあっという間にトップ30まで落としてしまい、ディズニー映画主題歌の日本語カバーとなった「He Lives in You」では40位まで落とす結果となった。それでも今作はトップ10入りは果たしたものの前作から半減し、ついにアルバムでも10万割れとなった。

ここまでの低迷を受けてか今作を最後に新作リリースが停止。1999年下半期はリリースが無く、翌2000年は『Burst drive Mix』と題したリミックスシングル5作を3〜11月まで2ヶ月おきに発売、12月にはそれらをノンストップミックスでまとめた『Burst drive mix -album- non stop mixed by DJ KOO』をDJ KOO主導でリリースしたが、その後は企画作も途絶えて活動停止状態となった。ダンサーメンバーは各自振付師としてエイベックス所属のダンスグループの指導に当たったりと個々の活動を継続した。TRFとしては新たに始まったエイベックス主催のa-nationライブ等への出演は継続しており、エイベックス第1号アーティストだけにレジェンド的な扱いは続いていった。

ここでついに"聞き覚えのあるヒットシングル"が皆無になった。今作収録のシングルはどれも聞き覚えがなく、当時見ていた『CDTV』でランクインしているのは見ているはずが全く記憶にない。「slug and soul」は両A面の2曲目ながら唯一のDJ KOOがA面採用となった。しかしそれ以外のシングルは外部提供でDJ KOOの主な担当はC/Wとアルバム曲となっている。今回はアップテンポな曲が増え、トータルでは前作よりもノリの良さを感じられ、ダンスグループっぽいアルバムにはなっている印象。ただ今度はこれぞという1曲が無く、シングルでもキャッチーさは薄め。比較的メロウな聞かせる系統の楽曲でシングル曲らしさもあった「BE FREE」のボーカルパートを謎に全面加工ボイスにしてしまう始末でメロウな部分をあえて押さえつけるかのようにしているのがどうにも残念。そろそろ後がない事が分かっていたのか今作はほぼギリギリまで詰め込んだ75分越えのフルボリュームでやりたい事を今のうちにやり尽くそうとしたかのようでもある。前作での「Unite! The Night!」とか「Flame」のようなシングル曲らしいシングルがあればもう少し違っていたと思うんだけど、エイベックス筆頭作家の原一博、菊池一仁をシングル起用してもどこかパッとしないのは、彼らの曲にしてもいいのは売れている人たちに回っていてあまりいい曲を回してもらえていないのか、ダンスグループTRFの進化としてこういうのがやりたいという事だったのか。

前作でも薄々感じてはいたが、DJ KOOにはヒットメイカーとしての資質はあまりなかったように思う。作編曲も別に低クオリティではないんだけど、これぞシングルという力を感じられるような曲は出てこないような印象。そもそもDJでありトラックメイカーであり、ヒット曲を書くというところでは畑違いだったのかなと思う。ほぼ今作を最後としてTRF活動再開以降はほとんど曲作りをしなくなってしまったのは会社からのやんわりとした指示なのか、自らの意志なのかは不明だけど…。あとタレントとしての資質、キャラクター性の高さは特筆すべき才能であり、イジドゥダァンスなTVタレントとしてはこの後になって本格開花した感はある。1発芸っぽくなってしまったものの「EZ DO DANCE」という曲が忘れられずに代表曲としてブーム期を知らない人にまで広く浸透し続けているのはTVタレントDJ KOOとダンサー陣によるエクササイズの成果であり、なんだかんだメンバー一丸となって別の場面で爪跡を残していった。この結果TRFという存在は完全に忘れられることはなく、ライブ出演やTV出演はそこそこ続いて完全に停止してしまうことは無く、存続し続けられたのかも。

B000059O1D

印象度★★★☆☆

2023.6.8更新

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