WORKS THE BEST OF TRF
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 寒い夜だから… | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 5thシングル 最高8位 売上67.6万枚 |
2 | Silver and Gold Dance | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 4thシングル(3rd同発) 最高24位 売上19.3万枚 |
3 | EZ DO DANCE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 2ndシングル 最高15位 売上78.4万枚 |
4 | GOING 2 DANCE〜STARR GAZER MIX〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 1stシングル 100位圏外 1stリミックスアルバム『HYPER TECHNO MIX』収録Ver. |
5 | Hey! Ladies&Gentlemen | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 14thシングル 最高4位 売上29.0万枚 |
6 | 愛がもう少し欲しいよ | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉、 久保こーじ |
3rdシングル(4th同発) 最高29位 売上9.6万枚 |
7 | BILLIONARE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 4thアルバム『BILLIONARE〜BOY MEETS GIRL〜』収録曲 |
8 | Love&Peace Forever | 小室哲哉、 前田たかひろ |
小室哲哉、 久保こーじ |
小室哲哉、 久保こーじ |
13thシングル 最高2位 売上49.0万枚 |
9 | survival dAnce〜no no cry more〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 6thシングル 最高1位 売上137.6万枚 |
10 | Overnight Sensation〜時代はあなたに委ねてる〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉、 久保こーじ |
10thシングル 最高1位 売上106.3万枚 |
11 | Truth'94 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 4thアルバム『BILLIONARE〜BOY MEETS GIRL〜』収録曲 1stアルバム『trf〜THIS IS THE TRUTH〜』収録曲「TRUTH」のリメイク |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BRAVE STORY | 小室哲哉、 前田たかひろ |
小室哲哉 | 小室哲哉 | 15thシングル 最高4位 売上25.9万枚 |
2 | SILENT NIGHT | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 16thシングル 最高5位 売上17.5万枚 |
3 | masquerade | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉、 久保こーじ |
9thシングル 最高1位 売上138.9万枚 |
4 | Happening Here | 小室哲哉、 前田たかひろ |
小室哲哉 | 小室哲哉 | 12thシングル(アルバム同発) 最高3位 売上31.6万枚 6thアルバム『BRAND NEW TOMORROW』収録Ver. |
5 | teens | 前田たかひろ | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 12thシングル両A面曲(アルバム同発) |
6 | SEE THE SKY〜1999....月が地球にKISSをする〜 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉、 久保こーじ |
5thアルバム『dAnce to positive』収録曲 |
7 | BRAND NEW TOMORROW | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 11thシングル 最高1位 売上67.4万枚 |
8 | BOY MEETS GIRL | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 7thシングル 最高3位 売上128.5万枚 |
9 | CRAZY GONNA CRAZY | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 8thシングル 最高1位 売上158.7万枚 |
10 | LEGEND OF WIND | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉、 久保こーじ |
17thシングル 最高4位 売上25.3万枚 |
11 | WORLD GROOVE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 3rdアルバム『WORLD GROOVE』収録曲 収録されているのは「WORLD GROOVE 3rd.chapter(main message)」 |
リリースデータ
1998年1月1日 2004年1月28日(DVD-AUDIO) |
初登場1位 | 売上101.3万枚 | エイベックス |
メンバー
CHIHARU |
ETSUKO |
SAM |
KOO |
TRF1stベストアルバム。95年12月の『BRAND NEW TOMORROW』リリース後、1996年は5作のシングルを発売。また14thシングル「Hey! Ladies & Gentlemen」からtrf→TRFの大文字表記へと変更した。1997年に入ると突如リリースが停止。元旦のTK PRESENTS「YOU ARE THE ONE」には参加していたが、6月にが小室プロデュースのシングル「dragons' dance」でソロデビューした。また10月にはSAMが安室奈美恵との結婚(できちゃった結婚で2002年離婚)が世間を騒がせた。その安室が産休に突入していく中で、1998年元旦に今作がリリースされ、TRFとしての活動が再開された。厚紙のスリーブケースに収納された分厚いプラケース仕様だが、CDレーベル面の内周部分が透明なものと内周部分までレーベル面と同じ銀色仕様になっているものの2種類が存在する事が指摘されている。2004年にはDVD-AUDIOで発売された(※)。前作リリース時点、そして1996年になってからの5シングルでは著しく売上を落としていたのに加えて1年以上のブランクがあったものの、SAMと安室の結婚によりTRFの名前自体はそこそこホットなタイミングであった事や、ヒット期の総決算であった事もあって、『BRAND NEW TOMORROW』とほぼ同等のギリギリミリオンを突破。最後の1位獲得、最後の大ヒット作となった。
ここまでの1st〜17thまでのシングルとアルバム曲から4曲を収録。基本的にアルバム初収録となるシングルバージョンだが「GOING 2 DANCE」はHYPER MIXシリーズのリミックスバージョンで収録され歌詞の記載がない。「Happening Here」はシングル(More dAnce)ではなく、DJ KOOのラップの入っているアルバムバージョンで収録。また1st両A面「OPEN YOUR MIND」始め両A面のように扱われていた曲は「teens」のみ収録され他は未収録。前作以降「Love&Peace Forever」「Hey! Ladies&Gentlemen」「BRAVE STORY」「SILENT NIGHT」「LEGEND OF WIND」の5シングルはアルバム初収録。結果的に今作が小室哲哉プロデュース期の総決算となった。この後2月には新曲を発売して活動を再開したが小室哲哉からは完全に離れてのセルフプロデュースへと移行した。
今作は発売より少し遅れた2000年頃になってTRFを1曲もちゃんと聞いていないと思い、レンタルしてきたんだけど、2000年頃ってTRFがすっかり売れなくなってリリース停止となり、TRFなんて今さら…みたいな空気が強かった頃だった。結局ちゃんと聞かずにラックに眠っていたのだがさらに5年ほど経過した2005,6年頃(ヒットから10年近く)たってから改めて聞いてみるとこれが素直に良いと思えた。
小室プロデュース期のヒット曲とアルバムリード曲が一気に全部聞ける決定盤的なベストアルバム。とりあえずこれだけ聞いておけば代表曲は全部押さえられるといっても過言ではない。当時の今作の価値としてはアルバムではほとんどの曲がけっこうガッツリとアルバムバージョンに変更されていてシングルヒットしてあちこちでかかっていたのとなんかアレンジが違う…という状態だったのが、ヒットしたシングルバージョンで大半が収録されているところには価値があったと思う。現在は以降も網羅された20周年ベストがシングルコレクションとしてはベストではあるが、大ヒット期の総括としては今作がベストオブベストだろう。オリジナルアルバムを辿ってもシングルの大半がアルバムバージョンなので今作でまた新鮮にシングルバージョンを聞けるし、1996年の5シングルはオリジナルアルバム未収録でベスト盤にしか収録されていない。この5シングルではどんどん売上が落ちたし、今までと違う攻めた方向性ではあるんだけど、新たな可能性は感じられるものとなっていてなかなか興味深い。1996年の5シングルどころか「BRAND NEW TOMORROW」辺りからのシングルはそれまでに比べると少々地味なのは否めず、どうせ小室プロデュース終わるなら1996年の5シングルでオリジナルアルバムまで行ってから終わってほしかった。
なお今作には小室哲哉のプロデュース表記は無い。この後急速に売れなくなって2000〜2005年の間新作が出なかった事に関しては売れないので出せなくなった事が後年赤裸々に明かされているが、小室哲哉を離れた理由はメンバーからはイマイチハッキリとは明かされていない。20周年のDJ KOOの証言では小室に迷いがあったので距離を置こうとしたんじゃないかという推測からそれでも自分たちは活動したいのでセルフに移行したとしている。SAMのインタビューでは「98年頃、TRFが小室哲哉プロデュースから離れた理由」と見出しにまでしておきながら海外拠点になって気軽に連絡が取りにくくなったというくらいで結局理由を語っていない。
一方でエイベックスのMAX松浦が後年色々暴露しており、この時期に小室側からエイベックスへの要求が度を越えたためにエイベックスは小室の要求を全て拒否、当時のエイベックスは小室が売上の大半を占めていたがエイベックス社内では上場を前にしてここからは小室に依存せずにやっていこうと決意し結束を固めたという。これによりエイベックスと小室の関係が悪化した事で自身所属のglobeだけ残して小室はTRFやhitomiのプロデュースから撤退したというのが最大の理由だったっぽい。楽曲クレジットとトレイ下にスタッフクレジットがあるだけだが、そのスタッフクレジットに小室の名前を載せていないのもそういうことだろうか。
※DVD-AUDIOは程なくして滅び、DVDプレイヤーでもDVD-AUDIO再生には非対応になっている機種も多く、視聴環境自体も地味にレア化が進行している(現行ソニーのBDプレイヤーでは元々ソニーが推していたSACDに対応していてもDVD-AUDIOは非対応)。DVD-AUDIOを推奨していた代表的なオーディオメーカービクターのミニコンポではDVD-AUDIO規格滅亡後も2010年前後まで対応機を展開し、EX-AR〇シリーズまではDVD-AUDIOに対応していた(AR3→AR7→AR9まで。EX-HRシリーズ以降はDVD-AUDIO再生機能は排除された)。
印象度★★★★☆
2023.5.24修正