TRICK(Type-A)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | TRICK feat.chelly(EGOIST) | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
2 | Recall THE END | 神田沙也加 | Billy | Billy,NARASAKI | 4thEP『Recall THE END』メイン曲 |
3 | I wish you were here. | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
4 | blur blur | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
5 | pixie | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
6 | mint gum(sugarless version) | 神田沙也加 | Billy | Billy | 3rdEP『innocent promise』収録曲 リアレンジ |
7 | LOVELESS | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
8 | 星の無い夜 | 神田沙也加 | 神田沙也加 | Billy | |
9 | beloved | 神田沙也加 | Billy | Billy | 2ndEP『beloved E.P.』メイン曲 |
10 | 寂しさの宙から | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
11 | innocent promise | 神田沙也加 | Billy | Billy | 3rdEP『innocent promise』メイン曲 |
12 | Honey Complex | 神田沙也加 | Billy | Billy,coba84 | |
13 | 未来形Answer | 神田沙也加 | 神田沙也加,Billy | Billy | 1stEP『未来形Answer E.P.』メイン曲 |
14 | So long | 神田沙也加 | Billy | Billy | |
15 | Proud | 神田沙也加 | Billy | Billy | 1stDVD『TRUSTRICK First Film “Iolite”』収録曲 初CD化 |
Strings Arrangement:Billy,Masaki Ohshima(2)、Billy,Atsuko Hatano(6)
※発売後に「星の無い夜」の作曲が神田沙也加だと公式サイトで訂正された(該当の表記がブックレットから抜けていた)。
No | タイトル | 備考 |
1 | I wish you were here.(Music Video) | Music Video |
2 | blur blur(Music Video) | Music Video |
3 | TRICK Jacket Making Clip | アルバムジャケット撮影メイキング |
4 | I wish you were here.(Making Clip) | MVメイキング |
5 | blur blur(Making Clip) | MVメイキング |
リリースデータ
2016年10月26日 | 初登場26位 | 売上0.4万枚 | 日本コロムビア |
メンバー
Vocal | 神田沙也加 |
Guitar | Billy |
TRUSTRICK3rdアルバム。1年9ヵ月ぶりのフルアルバム。前作以降、シングルCD形式でのリリースが無くなり、EPという形で実質シングルのようなリリースを展開(チャート上はアルバム扱い)。前作以降のEPメイン曲は4曲全て収録。実質的なC/WであるEP収録曲は「mint gum」がリアレンジされて収録された以外は全て未収録となった。またライブDVD『TRUSTRICK First Film “Iolite”』のエンディングにライブ音源ではなくスタジオ録音の新曲として収録されていた「Proud」が初CD化されている。「TRICK」にはEGOISTのchellyがボーカルとして参加(実質コーラス)、「I wish you were here.」にはLUNA SEA/X JAPANのSUGIZOがバイオリンで参加している。Type-Aはリード曲「I wish you were here.」「blur blur」のMVとMVメイキング、アルバムジャケット撮影メイキングを収録したDVD付。Type-BはCDのみ。今作を引っ提げてのツアーの開始前である発売1ヶ月後の11月25日にツアーを持って活動休止すると発表したため今作が最終作品となった。
事実上の解散状態ではあったがあくまで休止であり、公式サイト、公式グッズ販売はそのまま残されていたが、2019年4月に正式に解散を発表。公式サイトと通販サイトも消滅する事が発表された。解散理由は休止時とさほど変わらないものでやれることはやりきったというものだった。
前作が『TRUST』だった時点で次が『TIRICK』になる事は示唆されており、1つの到達点になるであろう事も予想されていたが、文字通りに前2作を踏まえた上での集大成のような1作。これまで提示してきたTRUSTRICKのイメージをJ-POP的な方向とアニソンユニット的な方向、どちらにも傾けることなくバランスよくまとめあげたような印象。EPがアニメタイアップ続きで毎回作風が異なり、ユニットの軸がブレブレになっているように感じていたけど、今作の中では不思議とバランスよく成り立って聞こえるから不思議だ。打ち込みで構成され導入的な「TRICK」から最も濃い「Recall THE END」を序盤に配置し、1stアルバムからの王道イメージの新曲を前半に配置し、後半はEP曲と新曲を交互に配置する曲順が絶妙であり、聞きやすい。67分に達する収録時間にはどうしても長さを感じてしまうものの、この曲順でなければもっとダレていたと思うのでこれがベストだったと思う。ひとまず今作を聞けばTRUSTRICKの多彩さと魅力は存分に伝わるだけの傑作。ただ完成度は高いものの、シリアスな曲が多いので気軽に聞きにくい雰囲気があり、入り込んで聴かないと引っかかってこないところもあり、ある程度構えて聞かないと良さに気づけないかなとも思う。
MVは2曲の世界観は異なるが非常にらしい作りこまれた雰囲気。メイキングにかなりの時間が割かれていてそこでは仲良さげな2人やスタッフとの様子が収録されていてこれまたいつも通り。ただ神田さんがプールで水中シーン撮影する部分のメイキングに妙に時間かけすぎじゃないかと思う。
結果的に最終作品となったが、ひとまず元々2ndを『TRUST』にして次が『TRICK』と示唆した時点で3部作で1つ完結という意味合いは早くからあったと思われる。ただとにかく売れなかった。アニメタイアップでもさほど売れることなく、アニソン界隈では拒絶されなかったもののさほど支持もされなかった。アナ雪フィーバー以降の神田沙也加本人の一般人気も全くこのユニットに持ってくることができずJ-POPとしても支持が集まらなかった、何でも出来るんだけどその器用貧乏さが災いして売れなかった、というところに尽きると思う。3作目までの売上やツアーで中野サンプラザという無謀なホール公演をぶち上げた時点でこれがクリアできなければ次は…というのもあったのかもしれないが、ずっとチケットは「○」のままだったので、休止特需で無理やり集客せざるを得なくなったのだとすればなんとも切ない。
印象度★★★★☆
2016.11.26更新