TULIP 40〜すべてのシングル40曲 デビュー40周年を記念して〜

DISC-1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
魔法の黄色い靴 財津和夫 財津和夫 TULIP/木田高介 1stシングル(アルバム同発) 最高98位 売上0.2万枚
79年再発盤 最高6位 売上42.5万枚
93年再発盤 最高38位 売上11.7万枚
一人の部屋 財津和夫 財津和夫 TULIP 2ndシングル 100位圏外
心の旅 財津和夫 財津和夫 TULIP/青木望 3rdシングル 最高1位 売上51.4万枚
夏色のおもいで 松本隆 財津和夫 川口真/TULIP 4thシングル 最高14位 売上12.2万枚
銀の指環 財津和夫 財津和夫 TULIP 5thシングル 最高15位 売上13.5万枚
青春の影 財津和夫 財津和夫 TULIP/青木望 6thシングル(カット) 最高46位 売上7.3万枚
ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily) 財津和夫 財津和夫 TULIP/青木望 7thシングル(アルバム同発) 最高30位 売上8.4万枚
サボテンの花 財津和夫 財津和夫 TULIP 8thシングル 最高19位 売上12.5万枚
悲しきトレイン・トレイン 財津和夫 財津和夫 TULIP/青木望 9thシングル 最高40位 売上4.7万枚
10 娘が嫁ぐ朝 財津和夫 財津和夫 TULIP 10thシングル 最高39位 売上4.6万枚
11 風のメロディ 財津和夫 財津和夫/姫野達也 TULIP 11thシングル 最高27位 売上8.4万枚
12 ブルー・スカイ 財津和夫 財津和夫 TULIP/乾裕樹 12thシングル 最高25位 売上12.3万枚
13 WELCOME TO MY HOUSE Bert.T 財津和夫 TULIP 13thシングル(カット) 最高88位 売上0.3万枚
14 夕陽を追いかけて 財津和夫 財津和夫 TULIP 14thシングル 最高36位 売上4.3万枚

 

DISC-2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
約束 財津和夫 財津和夫 TULIP/乾裕樹 15thシングル(カット) 最高90位 売上1.0万枚
虹とスニーカーの頃 財津和夫 財津和夫 TULIP 16thシングル 最高6位 売上42.5万枚
I am the Editor
(この映画のラストシーンは、ぼくにはつくれない)
財津和夫 財津和夫 TULIP 17thシングル 最高34位 売上4.8万枚
さよなら道化者 財津和夫 財津和夫 TULIP/椎名和夫 18thシングル(アルバム同発) 最高52位 売上2.2万枚
ふたりがつくった風景 財津和夫 財津和夫 TULIP 19thシングル 最高46位 売上2.4万枚
We Can Fly 財津和夫 財津和夫 TULIP 20thシングル 最高42位 売上4.0万枚
星空の伝言 財津和夫 財津和夫 TULIP 21stシングル 最高43位 売上4.1万枚
夏の夜の海 財津和夫 財津和夫 TULIP 22ndシングル 最高46位 売上2.4万枚
たったひとりのオーディエンス 財津和夫 財津和夫 TULIP 23rdシングル 最高64位 売上1.5万枚
10 愛の迷路 財津和夫 財津和夫 TULIP 24thシングル(カット) 最高58位 売上1.8万枚
11 it WAS love 財津和夫 財津和夫 TULIP 25thシングル 最高56位 売上1.3万枚
12 もっと幸せに素直になれたら 財津和夫 財津和夫 TULIP 26thシングル(アルバム同発) 最高77位 売上0.9万枚
13 アイ・アイ・アイ 財津和夫 財津和夫 TULIP 27thシングル 最高48位 売上1.6万枚
14 涙のパーティー 財津和夫 財津和夫 TULIP 28thシングル(カット) 100位圏外

 

DISC-3
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
くちづけのネックレス 財津和夫 財津和夫 TULIP 29thシングル 最高85位 売上0.7万枚
愛の風 財津和夫 財津和夫 TULIP 30thシングル 100位圏外
モーニング・スコール 財津和夫 財津和夫 TULIP 31stシングル 最高69位 売上0.8万枚
抱きあって 財津和夫 財津和夫 TULIP/京田誠一 32ndシングル 100位圏外
まっ赤な花と水平線 財津和夫 財津和夫 TULIP 33rdシングル 100位圏外
ストロベリー・スマイル 財津和夫 財津和夫 TULIP 34thシングル(アルバム同発) 100位圏外
サボテンの花 財津和夫 財津和夫 TULIP 35thシングル(リメイク) 最高25位 売上5.1万枚 8thシングルの再録音
We believe in Magic 財津和夫 財津和夫 TULIP 36thシングル 最高90位 売上0.3万枚
シェア 財津和夫 財津和夫 TULIP 37thシングル 100位圏外
10 この愛は忘れていいよ 財津和夫 財津和夫 TULIP 38thシングル 100位圏外
11 あなたのいる世界 財津和夫 財津和夫 TULIP 39thシングル 100位圏外
12 hope 財津和夫 財津和夫 TULIP 40thシングル 最高172位 売上0.06万枚(200位集計)
13 青春の影
(1984年 LIVE ACT TULIP I dream @ 中野サンプラザ)
財津和夫 財津和夫 TULIP 6thシングル 未発表ライブ音源
14 サボテンの花
(1984年 LIVE ACT TULIP I dream @ 中野サンプラザ)
財津和夫 財津和夫 TULIP 8thシングル&35thシングル 未発表ライブ音源

リリースデータ

2012年6月6日 初登場189位 売上0.1万枚 Producer:見上浩司 ビクター

メンバー(メンバー表記なしのため独自に作成)

Vocals,Guitars,Keyboards 財津和夫
Vocals,Guitars,Keyboards 姫野達也(〜28th、35th〜現在、ライブ音源。85年脱退、97年再結成以降復帰。)
Vocals,Guitars 安部俊幸(〜28th、35th〜現在、ライブ音源。85年脱退、97年再結成以降復帰。14年死去。)
Vocals,Drums 上田雅利(〜16th、35th〜現在。79年脱退、97年再結成以降復帰。)
Vocals,Bass Guitars 宮城伸一郎(17th〜現在、ライブ音源。80年加入。89年解散時メンバー。)
脱退メンバー
Vocals,Bass 吉田彰(〜16th。79年脱退。)
Vocals,Drums 伊藤薫(17th〜28th、ライブ音源。80年加入、85年脱退。)
Vocals,Drums 松本淳(29th〜31st。85年加入。87年脱退。)
Vocals,Keyboards 丹野義昭(29th〜34th。85年加入。89年解散時メンバー。)
Vocals,Guitars 高橋裕幸(31st〜34th。87年加入。89年解散時メンバー。05年死去。)

TULIP40周年記念ベスト。SHM-CD仕様40周年を記念して、全40枚のシングルをリリース順に収録している。06年に発売された41stシングル『青春の影(2006 Anniversary Mix)/心の旅(2006 Anniversary Mix)』は、元々ミックス違いだったためなのか、40年で40枚というコンセプトに合わせるためなのか無かった事にされている。ボーナストラックとして未発表のライブ音源2曲を収録。84年のライブのため、現在のメンバーとは異なり、上田が既に脱退しており伊藤がドラマーだった時代の音源となる。SHM-CD仕様で「より原音に忠実に」というのが売り文句にされており、特にリマスターについては宣伝文句に含まれていないが、クレジットにはマスタリングエンジニアのクレジットがされており、リマスターもされている模様。08年にはFINALツアーとして大々的にこれが最後だと明言し、ツアー終了と同時にバンド活動を終了したはずだった。今回は40周年ということで新作リリースはしないものの、再びツアーを行った。その後はバンドとしては活動しておらず、2014年9月に安部俊幸が脳出血で死去したため、現行メンバーでの活動は結果的に2012年が最後となった。

06年の『おいしい曲すべて』とは音が異なる。あちらが音が太く迫力があったのに対して今作は音が細い。しかし細くなったことで各楽器の音がよりしっかりと聞こえるようになっており、全体の印象はくっきりと綺麗である。これはSHM-CDの効果というよりかはマスタリングの方向性が変わったためと思われる(会社も異なるがPRINCESS PRINCESSのリマスターでも同様の現象が起きている)。今作を聞いた後に『おいしい曲すべて』を聞くと迫力はあるものの音が潰れて聞こえる。なるほど、今作を「原音に忠実に」と言うのは確かにその通りだと思った。SHM-CD自体、既に高音質化に対して疑問の声もある上に、TULIPファンの場合長年にわたって散々ベスト盤を買わされているわけで、SHM-CDだから原音に忠実に、と捉えられてしまうような宣伝文句は失敗だったのではないだろうか。『おいしい曲すべて』の時も特にリマスターを前面に出してアピールするどころか、あちらはクレジットすら無かったくらいなので、今回は素直に決定盤リマスターとかアピールしても良かったと思う。それくらいいい音だ。

楽曲に関してはこうして並べるとやはりDISC-1が輝いている。この時期は姫野ボーカル曲も多く、当時としては姫野の方が声が甘いので売れ線というアイドル的判断もあってのことだったようだが、楽曲のポップさもあって、本当に今聞いても色あせない名曲の連発である。姫野ボーカルをシングルでメインにしていく路線を捨て去ってしまいメンバーもどんどん変わっていくDISC-2以降はひたすら地味に聞こえる。完全に初期メンバーがいなくなったDISC-3の前半部分は時代もあってかなり音が変わって聞こえるし、吉田以外の初期メンバーが復帰して97年に再結成した「サボテンの花」では時代が飛ぶこともあって一気にサウンドが現代風にしっかりとする。全体通してバンドの全盛期は間違いなくDISC-1だと思うけど、音の変遷があるDISC-3の方がDISC-2よりは楽しめた。TULIPを売れなかった時期も含めて一気に聞いてみたい人は今作か『おいしい曲すべて』を聞けばいいと思う。音の細やかさ綺麗さでは断然今作だが、迫力のあるサウンドでシングル曲が抜けてももっとアルバム曲まで含めて全体像をつかみたいならか『おいしい曲すべて』である。

なお『おいしい曲すべて』にはバイオグラフィーやメンバーの在籍期間表記が記載されていたが、今作は各シングルのジャケット写真が載っているのみ。それ以外にこれといった情報が無い。現在のメンバーすら表記されていないので注意。

B007NZR1PM 

印象度★★★★☆

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