おいしい曲すべて 1972-2006 Young Days〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 魔法の黄色い靴 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/木田高介 | 1stシングル(アルバム同発) 最高98位 売上0.2万枚 79年再発盤 最高6位 売上42.5万枚 93年再発盤 最高38位 売上11.7万枚 アルバムバージョン |
2 | 私の小さな人生 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 1stアルバム『魔法の黄色い靴』収録曲 |
3 | 思えば遠くへ来たものだ | 安部俊幸 | 姫野達也 | TULIP | 1stアルバム『魔法の黄色い靴』収録曲 |
4 | 新しい地球をつくれ | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 2ndアルバム『君のために生まれかわろう』収録曲 |
5 | 君のために生まれかわろう | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 2ndアルバム『君のために生まれかわろう』収録曲 |
6 | 心の旅 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/青木望 | 3rdシングル 最高1位 売上51.4万枚 |
7 | 夢中さ君に | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 3rdシングルC/W |
8 | 夏色のおもいで | 松本隆 | 財津和夫 | 川口真/TULIP | 4thシングル 最高14位 売上12.2万枚 |
9 | 銀の指環 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 5thシングル 最高15位 売上13.5万枚 |
10 | セプテンバー | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 5thシングルC/W アルバムバージョン |
11 | 明日の風 | 安部俊幸 | 姫野達也 | TULIP | 4thアルバム『TAKE OFF 離陸』収録曲 |
12 | 青春の影 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/青木望 | 6thシングル(カット) 最高46位 売上7.3万枚 |
13 | ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily) | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/青木望 | 7thシングル(アルバム同発) 最高30位 売上8.4万枚 アルバムバージョン |
14 | 私のアイドル | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 5thアルバム『ぼくがつくった愛のうた』収録曲 |
15 | ここはどこ | 安部俊幸 | 姫野達也 | TULIP | 5thアルバム『ぼくがつくった愛のうた』収録曲 |
16 | 走れ!ムーン号 | 上田雅利 | 上田雅利 | TULIP | 5thアルバム『ぼくがつくった愛のうた』収録曲 |
17 | 人生ゲーム | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 6thアルバム『無限軌道』収録曲 |
3枚目のアルバム『TULIP BEST 心の旅』はタイトル通りにベスト盤だが公式に3rdアルバムとされているのでそれに従った。
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | サボテンの花 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 8thシングル 最高19位 売上12.5万枚 アルバムバージョン |
2 | 心を開いて | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/青木望 | 6thアルバム『無限軌道』収録曲 |
3 | 私は小鳥 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 6thアルバム『無限軌道』収録曲 |
4 | 悲しきトレイン・トレイン | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/青木望 | 9thシングル 最高40位 売上4.7万枚 |
5 | せめて最終電車まで | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 7thアルバム『日本』収録曲 |
6 | 届かぬ夢 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 7thアルバム『日本』収録曲 |
7 | 娘が嫁ぐ朝 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 10thシングル 最高39位 売上4.6万枚 |
8 | 風のメロディ | 財津和夫 | 財津和夫/姫野達也 | TULIP | 11thシングル 最高27位 売上8.4万枚 |
9 | あの娘は魔法使い | 財津和夫 | 財津和夫/姫野達也 | TULIP | 8thアルバム『MELODY』収録曲 |
10 | ブルー・スカイ | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/乾裕樹 | 12thシングル 最高25位 売上12.3万枚 |
11 | 博多っ子純情 | 安部俊幸 | 姫野達也 | TULIP | 9thアルバム『WELCOME TO MY HOUSE』収録曲 |
12 | WELCOME TO MY HOUSE | Bert.T | 財津和夫 | TULIP | 13thシングル(カット) 最高88位 売上0.3万枚 |
13 | たしかな愛 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP/乾裕樹 | 9thアルバム『WELCOME TO MY HOUSE』収録曲 |
14 | 約束 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 15thシングル(カット) 最高90位 売上1.0万枚 |
15 | 心の糸 | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 10thアルバム『Upside-down』収録曲 |
16 | 夕陽を追いかけて | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 14thシングル 最高36位 売上4.3万枚 |
17 | 心の旅(2006 Anniversary Mix) | 財津和夫 | 財津和夫 | TULIP | 41stシングル両A面曲(カット) 最高179位 売上0.05万枚(200位集計) 3rdシングルのリミックス |
リリースデータ
2006年9月21日 2023年6月28日(Special Box) |
初登場40位 初登場83位 |
売上0.7万枚 売上0.05万枚 |
ビクター |
メンバー
Vocals,Guitars,Keyboards | 財津和夫 |
Vocals,Guitars,Keyboards | 姫野達也 |
Vocals,Guitars | 安部俊幸 |
Vocals,Drums | 上田雅利 |
Vocals,Bass Guitars | 宮城伸一郎(発売時メンバーだが、今作に在籍時の曲なし) |
Vocals,Bass | 吉田彰(79年脱退。今作の全曲が在籍時) |
TULIP35周年公式ベストアルバム前期。ビートルズの赤盤、青盤になぞらえての発売となっており、今作には72〜78年までの楽曲を収録。非公式のベスト盤が大量乱発されていたため、メンバーがしっかり関与した公式ベスト盤と銘打たれている。ボーナストラックでは「心の旅」を現代風にリミックスして収録。リミックス表記しか無く、再録音ではない模様。「青春の影」と両A面でこのバージョンでシングルカットもされた。89年の解散時にはオリジナルメンバーは財津1人だったが、97年の再結成以降は引退した吉田彰の代わりに2代目ベースの宮城が参加している以外はデビュー時のメンバーが参加しており、財津、姫野、阿部、上田、宮城の5人が不動で現在まで断続的に活動している。厳密には06年はデビューではなく結成から35周年であり、デビューだと34周年に該当する。今作のリリース以降、本格的な新作制作に入り、35周年となる07年に18年ぶりとなる完全新作オリジナルアルバム『run』を発売し、その後のツアーを持って再結成は今回が最後と明言し、活動を終了した。…はずだったが、40周年を迎える2012年にも再結成を発表。2012年は新作のリリースはせず、あの頃に立ち返り懐かしむためにライブをするのみとしている。ベスト盤は再びリリースされ、全シングル40作を網羅した『TULIP40』をリリースしている。
2023年に2作をセットにした『おいしい曲すべて〜Special Box〜』として再発。
正直なところ、広く知られた有名曲は散々リリースされた過去の1枚モノのベスト盤でも回収できてしまうが、公式ベスト盤とされているし、シングルにこだわらず、アルバム曲からも選曲しているのでTULIPの歴史を追うには決定盤的な1作だと思う。前半に当たるこの時期だが、ハッキリと黄金期である。メンバーもまだ固定しているし、代表的なヒット作はもう今作まででほぼ出尽くしてしまう。ヒットしてないからというわけではないが、やはりこの時期の方が今でも色あせない普遍的な曲が多いように思う。特にDISC-1にあたる初期ほどいいような気がする。たださすがに「おいしい曲すべて」とは言うものの選びすぎな感もある。曲数の割に60分、66分程度と1曲1曲がコンパクトではあるが、さほど印象に残らない曲の方が多くなってきてしまい、かなりお腹いっぱいな内容だ。もう少し絞っても良かった気はするが、なんといっても企画ベストと違って気合を入れてリマスターされているようで音がどっしりしていて迫力があるというのもあるし(迫力があるとはいえ元が古いので現代的ではない)、この2作か全シングル網羅に焦点を絞った『TULIP40』が一気に聞く場合は手っ取り早いのは確かだ。なお『TULIP 40』とは音の傾向がだいぶ異なり、今作の方が音が太く、『TULIP 40』の方が音が細いが各楽器の音が綺麗に聞こえるという違いがある。
また財津以外のメンバー曲もしっかり収録しているようで、現メンバーの曲しか選んでいないようで、吉田彰が作詞作曲した楽曲も存在はするが今作に選ばれていないなど若干の偏りはあるようだ。
サウンド的には非常にビートルズっぽい雰囲気を感じる。全英語詞の「WELCOME TO MY HOUSE」なんかはビートルズの「Magical Mystery Tour」をインスパイアしすぎてクレームが来てもおかしくないレベルである。ただあくまで日本的なものに落とし込んでいるので、まんまビートルズというわけでもない。当時としてはJ-POPなんて言葉は無いので、ニューミュージックというカテゴライズで、かなり時代を切り開いていったバンドの1つという認識なのかな?そろそろ古典の領域に入りかけているバンドだと思うけど、何はともかく「魔法の黄色い靴」「心の旅」「青春の影」「サボテンの花」「ブルー・スカイ」辺りは、TULIPをさほど知らなくても1度は聞いておくべきスタンダードだと思う。
印象度★★★★☆